息子が謎の発熱。弱っている子どもを見るのはとてもつらい。病院に行っても原因不明。9度を越す熱にさすがにしんどいのか、目を覚ますと抱きついてくる。早く元気になってくれると良いけれど。
36歳、故郷奈良を出て半分半分の年になった。温室の中のショーケースで育てられたサボテンくらいに、チグハグで過保護に育った私は大学で北海道に渡った。極端に離れた場所で、同じような境遇のサボテンたちと出会って、雪の中で世間を眺めていてた。とは言っても大学と親と言う温室の中でヌクヌクとしていた。それでも故郷に居た頃よりは外気に触れる機会は多くなった。行けるんじゃないかと思った就職活動で、やっぱり自分のヘボさを感じた。やっぱり温室が恋しかった自分に情けなくなった。思いきって飛び出してみる機会にはなったけれど、その後飛び出してみたら、なかなか次元の違う人間が居るもんだと思い知らされたと同時に、そんなやつは全体の1%くらいしかいないことも分かった。99%は相手じゃないと。1%を見て生きようと。これは優劣ではなく、共感できる人間と解釈するようにしようと変更したけれど、当時は見下すような部分もあった。院卒学歴というくだらないプライドがそうさせたのだと思う。飲食の世界に進むと、本当にいろんな人間が居た。これは良い経験だった。
ここに来て他社に声をかけてもらう機会が増えた。隣の芝生はあおい。そして調子に乗ってしまう。
Lil peepが死んだと言う。驚きはしなかったというか、やっぱりかというのか、そんな当然のことを本当に回避できなかったのかという逆の驚き。テレビで危ないシーンが流れても、安全対策がとられているとどこかで安心しているけれど、本当にそのまま事故った感じ。
高校生の頃、カートコバーンの病んだ魂を読みながら、自分も、朽ちていくよりも燃え尽きた方が良い、なんて考えていたけれど、あの頃にリアルタイムにリルピープに触れていたらどうなっていたのだろう、と怖くなるくらいリアルに迫ってくる危ない魅力があった。それで死んだ。あのころの私なら燃え尽きたように見えたのかもしれないけれど、今は朽果てたと感じる。彼が触れてきたリアルがどんなものに写っていたのかは、私には到底想像もできないけれど、彼の死は私のリアルに色濃く影を落としていった。私の悩みなんて見えなくなるくらいに。
対極的な状況に、ますます堅実に生きなければと思う。
36歳、故郷奈良を出て半分半分の年になった。温室の中のショーケースで育てられたサボテンくらいに、チグハグで過保護に育った私は大学で北海道に渡った。極端に離れた場所で、同じような境遇のサボテンたちと出会って、雪の中で世間を眺めていてた。とは言っても大学と親と言う温室の中でヌクヌクとしていた。それでも故郷に居た頃よりは外気に触れる機会は多くなった。行けるんじゃないかと思った就職活動で、やっぱり自分のヘボさを感じた。やっぱり温室が恋しかった自分に情けなくなった。思いきって飛び出してみる機会にはなったけれど、その後飛び出してみたら、なかなか次元の違う人間が居るもんだと思い知らされたと同時に、そんなやつは全体の1%くらいしかいないことも分かった。99%は相手じゃないと。1%を見て生きようと。これは優劣ではなく、共感できる人間と解釈するようにしようと変更したけれど、当時は見下すような部分もあった。院卒学歴というくだらないプライドがそうさせたのだと思う。飲食の世界に進むと、本当にいろんな人間が居た。これは良い経験だった。
ここに来て他社に声をかけてもらう機会が増えた。隣の芝生はあおい。そして調子に乗ってしまう。
Lil peepが死んだと言う。驚きはしなかったというか、やっぱりかというのか、そんな当然のことを本当に回避できなかったのかという逆の驚き。テレビで危ないシーンが流れても、安全対策がとられているとどこかで安心しているけれど、本当にそのまま事故った感じ。
高校生の頃、カートコバーンの病んだ魂を読みながら、自分も、朽ちていくよりも燃え尽きた方が良い、なんて考えていたけれど、あの頃にリアルタイムにリルピープに触れていたらどうなっていたのだろう、と怖くなるくらいリアルに迫ってくる危ない魅力があった。それで死んだ。あのころの私なら燃え尽きたように見えたのかもしれないけれど、今は朽果てたと感じる。彼が触れてきたリアルがどんなものに写っていたのかは、私には到底想像もできないけれど、彼の死は私のリアルに色濃く影を落としていった。私の悩みなんて見えなくなるくらいに。
対極的な状況に、ますます堅実に生きなければと思う。
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