西神吉町をゆく(32) 西村の年貢
加古川市西神吉町西村の田中一朗氏が宝暦10年(1760)の西村の明細帳を研究されています。
西村は、宮山の西に在り、斜面に広がった集落です。
西村の年貢
『私たちのふる里(第一集)』から、西村の年貢をみておきます。
それによると、西村の免(年貢率)も四割七分で多い方ではありません。
つまり、多くの年貢を取り立てることができなかったようです。
年貢は、米だけではありません。
その他の税金(小物成)として、運上金・夫米・口米・犬米、さらに石高に応じた在中御普請人足の割り当て等がありました。
その人足の割り当ては、次のようです。
◇春(五十日) 一日に二人、計百人
◇秋(三十日) 一日に二人、計六十人
説明が必要のようです。
運上金・・・主に商・工・漁・鉱・運送業にかけられた税金
夫米・・・・夫米は、夫役の代わりに上納した米。
口米・・・米は本税のほかに面積に応じて、加え徴収した税米。
犬米・・・藩主が鷹狩りをする時、村々から人や犬が動員された。後に、人や犬の代わりに米を納めるようになりました。
*『私たちのふる里(第一集)』(西神吉小学校PTA)参照
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