上部用水(うえべようすい)
図をご覧ください。加古川右岸(西側)の平野部の主な灌漑用水は、加古川から取水する土部井用水(うえべようすい)です。
400年以前に造られた水路で、現在もバリバリの現役です。
この上部井用水は、加古川の本流右岸(西側)の升田から西端は天川左岸までの間の東神吉町・西神吉町・高砂市一帯の農家約1400戸の水田・約600ヘクタール(昭和60年・1985)を潤す全長 13kmの広大な灌漑用水であり、取水口からの高低差は5mです。
この用水は、もともと慶長年間(1596-1614)から上荘町井ノロ村にあった水路から神吉庄への用水でした。
元禄年間に下流の流の平荘町里村字上部(池尻橋のすぐ上流部・河口より9.6km)に変更しました。
ここから16ヵ村(現:加古川市の神占・米田・砂部・島・西井ノロ・平津・大国・岸・塩市・中西、そして現高砂市の神瓜・北池・南池・中筋・伊保崎・曽根)に水が引かれ、上部用水と名づけられました。
現在は、加古川大堰から升田に送られ、図のような地域を灌漑しています。
*図:上部用水の幹線水路
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