神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

質美八幡宮

2008年04月10日 | 京都府

京都府船井郡京丹波町質美

京都府の公式ホームページに、「京都の自然200選」というのが載っていて、その中の植物部門に、「質美八幡宮のスギ・ヒノキ並木」が登録されている。
さっそく地形図で場所を確認してみると、「八幡宮」と記載があり、参道と思しき破線が、400メートルはあろうかという長さで記されている。
山頂にあるような神社の参道は、長さは長くなる傾向にあるが風景的に見れば山道と変わらないことが多い。だがここは「スギ・ヒノキ並木」とあるし、地形図を見ても概ね平坦な地形で道も直線に近い。こういうタイプの参道で、これだけの長さのものは、山里では極めて珍しい。



車道から短い石段を上ると鳥居前。
連なる木々と、暗がりの奥へと続く参道を見て期待が高まるところだが、実は駐車場所からの道が、本殿の少し手前に繋がっていたので、参道を逆戻りしてきて撮影。


杉の大木の前に鳥居に似たものがあるが??


杉の大木の右奥にある末社。
背後の杉林に朝陽が射し込む。


参道の檜は全て皮が剥かれている。ここの社殿は桧皮葺ではないので、どこかの神社のために使われるのであろうが、赤い樹皮が痛々しいような艶めかしいような。
並木というものの、枝打ちはされていないので、写真にするとゴチャゴチャした感じになって絵にしにくい。何枚撮ってもダメで、雰囲気が伝えられず。


振り返ると鳥居がチラリと見える。右端にベンチがある以外は、目障りな人工物は一切無い。撮影をしていると、大抵の神社では電柱と電線、不必要な看板などがあって困るのだが、その点、ここの参道は気にしなくていい。でもいい写真にならないのは何故だろう・・・。


二の鳥居。
右側は広場のような場所へ続いており、社務所らしき建物などがある。


二の鳥居を振り返る。
この辺りは並木ではなく、常緑広葉樹が多い。


木々の雰囲気が変わると同時に、平坦な参道が一変して石段になる。
二の鳥居からは違う神社であるかのような変わり様だ。


石段を上ると拝殿。だが、まだ石段は続く。


拝殿越しの風景は、なかなか豊かな森である。


更に続く石段の上に本殿。


本殿右横の境内社。

ずっと紹介したかった神社の一つ。
撮影には4回訪れた。というのも、毎回「こんな筈じゃなかった・・・」的な出来上がりだったからで、ここの神様は写真が嫌いなのではないかと勘繰ってしまうくらいだ。
そんなわけで、相当数の写真から、どうにか見られるものを選んでみたけれど・・・。


2万5千分1地形図 胡麻
撮影日時 080327 6時半~9時半
4、9枚目は080409 14時頃

地図