神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

素盞鳴神社

2008年04月25日 | 大阪府

大阪府高槻市出灰

出灰の集落は、京都から見れば、ちょうどポンポン山の裏側にあたる。
ポンポン山と言っても他の地方の人には判らないかも知れないけれど、京都周辺のハイカーなどには知られた山で、地形図にもその名は記載されている。
本来は加茂勢山という名前が、山頂付近で足を踏み鳴らせばポンポンと音がすることからポンポン山と呼ばれるようになり、その通称が、いつしか一般的となった。
そんな軽い響きの名称とは逆に、出灰の方は深い響きだ。難読地名のひとつで、「いずりは」と読む。
かつて石灰岩を産出したから「いずるはい」、で、「いずりは」となったのだろうが、そういった地名の響きにも雅なものを感じるのは、ここがかつては京都府だったからかも知れない。
とまあ、例によって神社と関係の無いことを書いたけれど、素盞鳴神社はその出灰の鎮守で、神社そのものよりもカツラの大木で知られている。
高槻市の天然記念物に指定されているが、カツラの大木としては、やや物足りないし、神社も小さいものである。
けれど、谷音響く山峡の地は、ここが大阪であることを忘れさせてくれる。



とは言うものの、小さい神社は被写体としては難しい。
この一枚のみ雰囲気が良く出せたと思うので紹介することにした。
鳥居右手にある木がカツラの大木。


神社左手を流れる谷の対岸から拝殿を見る。


本殿覆屋。

本当は、こういった小さな神社をもっと載せたいのだけど、やはりある程度の規模が無いと絵にするのは難しく・・・。

2万5千分1地形図 法貴
撮影日時 071128 10時前後

地図