神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

住吉神社

2008年04月30日 | 兵庫県
兵庫県加東市上鴨川

篠山市西部から加東市と西脇市の東部にかけては、とにかく住吉神社が多い。地図をざっと見ただけで、10社以上の住吉神社が見つかる。
それらの中で最も知られているのが、この上鴨川にある住吉神社だろう。
本殿は国の重要文化財、10月に行われる神事舞が、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
と言っても、普段はひっそりと静かな佇まいで、私が参拝した折も、訪れた地元の方が、「余所から来はるんは珍しいなぁ」とおっしゃっていた。



神社入り口に鳥居は無く、短い石段を上るとすぐ境内である。
手前にある小さな舞台のような建物と、奥にある割拝殿が茅葺で、とても素朴な風景で迎えてくれる。


某所では、アルミサッシの四方ガラス張り拝殿を見たことがある。それぞれの土地の事情はあろうが、やはりこういった昔ながらの形態を、いつまでも残してほしいと思う。


拝殿越しに本殿。


桧皮葺、朱塗りの秀麗な本殿。


茅葺の拝殿と、朱塗りの本殿との対比が面白い。こういう組み合わせは珍しいのではないだろうか。


2万5千分1地形図 比延
撮影日時 080423 15時半~16時

地図