神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

摩気神社

2008年04月04日 | 京都府

京都府南丹市園部町竹井

初めて訪れたのが6年ほど前。
当時は今のように神社巡りはしておらず、ドライブや旅行先で目に付いたら立ち寄る、といった程度だった。
地図でその存在を知っていた摩気神社も、いつも近くの道路を通っておりながら寄らずにいたので、ちょっと覗いてみるか、といった軽い気持ちで立ち寄った。
立派な神門、北向きで茅葺の社殿は当時の私にとっては珍しいもので、強く心惹かれた。
今でこそ色んな神社を見て、もっと鬱蒼とした神社が好みになってはいるけれど、私の中で、神社巡りをするきっかけの一つとして存在している。
延喜式内の名神大社であるが、参拝者に逢うことも稀で、静かで素朴な佇まいである。



民家が途切れるところに鳥居。この扁額の青色を、何故かよく見入ってしまう。


立派な神門の向こうに、茅葺の拝殿が見える。
気持ちが引き締まりつつも、胸が高鳴るところだ。


拝殿の奥にも茅葺の社殿。
右側の摂社の屋根は、去年、葺き替えられたばかりである。


拝殿越しに本殿。


この角度から見ると、本殿の左右に摂社があって、それを茅葺の覆屋が覆っているのが判る。
本殿部分の覆屋の屋根は、ちょうど初めて訪れた時に葺き替え作業中だった。図らずも二度も葺き替え作業に出逢ったわけだ。


本殿背後は茅場になっている。


ここの茅が、覆屋の屋根に使われるのだろうか?
社殿が北向き、ということは、太陽を背にしているわけで、本殿背後のこの場所は、冬でも太陽が降り注いで気持ちの良いところだ。


2万5千分1地形図 園部
撮影日時 080312 9時~10時  
3枚目のみ070625 5時過ぎ

地図