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神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

知井八幡神社

2011年10月18日 | 京都府

京都府南丹市美山町北


美山町の北集落は「かやぶきの里」として知られている。
私が初めて訪れたのは小学校6年生のときのことで、当時、幼いながらも目を見張った記憶がある。
再訪はずっと間が開いて、今から7,8年前のことで、あのときの風景がどの程度残っているだろうか、と思いながら訪ねてみた。
小学生の頃の記憶はイメージのようなもので、はっきりとしたものではないのだが、大きく風景が損なわれている様子は無かった。
ただ、当時は「かやぶきの里」として知られた場所ではなかったように思うし、駐車場なんかも無かった。
山に溶け込むように、のんびりと、あるがままの風景としてそこにあった。
だが、再訪したその頃には平日でも観光客が多く訪れ、駐車場には観光バスも出入りしていた。
集落そのものの風景はあまり変わっていなくても、何か違和感を感じた。
あるがままの風景だったものが、どこか人目を意識した風景のように感じられたのだ。
それからは、私にとってはあまり魅力的な場所に感じられなくなった。

知井八幡神社は、そんな北集落にある。
周辺の中心的神社で、山里の神社としては規模のあるほうだろうが、観光客が立ち寄る対象にしている様子はない。
今回、美山町にある滝へ行く目的があって、ちょっとついでのような感じになったが立ち寄ってみることにした。

集落前の駐車場に着いたのが5時過ぎ。
まだ暗く、雨が降り続いている。
予報では夜のうちに止む筈だったのだがと、携帯電話で雨雲の様子を確認する。
周辺には「点」ほどの雨雲も表示されておらず、やはり山の天気というのは判らないものだ、などと思う。
外が明るくなってきても雨は止まないので、傘をさして神社に向かう。
といっても、やはりついでというか、集落にもカメラを向ける。






終わりかけのヒガンバナとソバの花が雨に濡れている。
もう少し早い時期に来れば良かったかなぁとも思う。

こんなことを考えるのはヘンかも知れないが、私はこういう集落を撮るのはちょっと抵抗がある。
ここは生活の場なのだし、暮らしている人にとって、度々カメラを向けられるのは気詰まりなのではないかと思ってしまうのだ。
だから少し離れた府道付近からのみにして、集落内では撮影を控えることにする。



集落を抜けて階段を上ると鳥居前。
お祭りが近いのだろうか、沢山の幟がはためいている。



振り返れば、雨に煙る山と集落が望める。



鳥居をくぐるとすぐに神門。



拝殿には御神輿が置かれている。
やはりお祭りが近いのだろう。



木々は決して鬱蒼という感じではないが、それなりに大きなものが境内を囲むように聳えている。



大木の切り株も幾つかあって、それを覆う苔が雨に打たれて嬉しそうだ。
こっちは傘をさしながらの撮影で大変である。



本殿は中心的な神社だけあって、なかなか立派なもの。



本殿右手には御神木がある。






私が好きな、緑の深い鬱蒼とした神社ではないので、撮影場所が少ないだろうと思っていたが、この本殿には撮影欲が掻き立てられた。






彫刻にも惹かれるし、光線状態が近距離撮影に相応しい状態に思える。









思った通り、アップで撮った彫刻は、光と影を纏って美しく浮かび上がる。






ちょっと息をひそめてしまうような気配。









目、というより、眼差し、を思わせる表情。
心惹かれる彫刻であったが、彫師は不明だという。



こういう光線状態のときは、足元のシダ一つをとっても絵になるような気がする。



雨が上がって、空も明るくなってきた。



参道から見た社務所。



来たときよりも緑が鮮やかになった。



畳んだ傘を手に、やや軽くなった足取りで神社を出ることにする。



府道から神社を見る。









明るくなって、茅葺の柔らかい雰囲気が感じられるようになってきた。



府道横を流れる由良川にも、朝の陽が射してきた。
茅葺集落と神社彫刻と雨上がりの朝の気配。それらが味わえて、何だか贅沢な気分になれた。


2万5千分1地形図
撮影日時 111006 6時10分~7時30分
駐車場 府道沿いに観光客用のものがある
地図


請田神社

2011年09月27日 | 京都府

京都府亀岡市保津町


丹後に出掛けて以来の撮影だから、二ヶ月以上、どこにも写真を撮りに行っていなかったことになる。
冬を除けば、こんなに撮影に間が開くのは初めてだ。
あまり遠くに行く時間も気力も無いので、以前から少し時間があれば立ち寄ろうと考えていた請田神社に行ってみることにする。
気軽に手軽に行けるところだけど、久々の撮影ということで、ちょっと気合いを入れて早朝を狙うことにした。
早朝の神社となると、四ヶ月ぶりだ。

亀岡の道は走り慣れているが、請田神社への道は初めてで、予想以上の狭さにちょっと戸惑う。
家並みを抜ければ迷うことの無い川沿いの一本道だが、離合出来る場所は殆ど無く、所々で落石も転がっている。
途中で道の脇に鳥居が現れるが、神社入り口まではまだ少しある。
やがて左手に登っていく道が分かれ、その先で道路は通行止めになる。
その近くに少し広くなっている場所があるので方向転換。といっても、軽自動車でないなら何度か切り返さないといけない狭さだ。
先ほどの分岐点に戻って駐車。一台分くらいしかスペースは無い。
まだ暗い中、舗装された道を登っていく。



すぐに神社が見えてくる。
暗い中にも朱が鮮やかで、その空間にいざなわれるような気がする。








淡い光に浮かび上がる参道にも誘われる。




右手には大木があるものの、保津川への視界が開けており、先日の台風の影響で増水した川では、濁流が轟々と音を立てている。




川の音はあまり優しくないけれど、気配は朝のそれで、しっとりと柔らかい。




拝殿の屋根を照らす光も、朝の柔らかさ。








保津川とは反対の本殿側は意外と深い杜で、まだ朝が入り込めない暗さを残している。




木の間越しに見る本殿。




直射光ではない斜めからの光というのは、社殿を最も美しく見せてくれる。












普段は撮らないこういった装飾も、朝の光に浮かび上がって綺麗だった。




瑞垣内にある木は、ここに限らず、何故か大木でなくても惹かれるものが多い。
独特の気配を纏っているように思う。




瑞垣内にある境内社もまた、何か独特な雰囲気を湛えている。








これも境内社のもの。
普段はこういったものもアップで撮らないけれど、朝の光だと味わい深く感じる。




最後は振り返りつつ、この場を後にする。


2万5千分1地形図
撮影日時 110923 5時30分~6時10分
駐車場 神社入り口前に1台可
地図


春日神社

2010年12月04日 | 京都府
京都府南丹市園部町口人


ここは「雑多な写真6」で1枚だけ写真を掲載している。
そのときも紅葉の写真で、今回と代わり映えがしないのだけど、この神社の横をよく通るので、鮮やかに色付いた葉を見ると、つい立ち寄ってしまう。
神社としては小さなもので、境内左手には溜池の堤が立ち塞がっているし、奥行きも無ければ大きな木も無い。
紅葉は鮮やかだけど、ちょっと視野が狭いというか感性が足りない私としては、正直なところ撮る場所が無くて困ってしまった。
それでも、ここを撮るのは三回目だったりもするし、ほっと一息つくにはいい場所で、何となく好きなところである。
写真の枚数は少ないけれど、やや無理やり気味に掲載。



車道は神社より高い所を通っており、注意して見ないと神社の存在に気づかない。
車から覗き込むようにして下を見れば、赤と黄色が賑やかに見えた。
神社前に立てば、鳥居の先に拝殿、その奥に本殿覆屋が見える。
狭い境内なので、これでほぼ全景だ。



木々も浅いので、日差しを浴びても風が吹き抜けて寒い。



拝殿越しに本殿。






本殿周りはやや暗く、頭上のモミジだけが輝いていた。






あとはまあ撮るべきものも見つからないので、苦し紛れに頭上や足元を・・・。


2万5千分1地形図 埴生
撮影日時 101116 12時20分~12時40分

駐車場 神社前駐車可。
地図 

大正稲荷社

2009年10月16日 | 京都府
京都府船井郡京丹波町長瀬


ネットでこの神社の写真を見たときに、落葉樹の鮮やかな緑が印象に残った。
新緑の頃に立ち寄ってみて、実際にその緑の鮮やかさに接した。
参道は、杉や桧と落葉樹が混生しているのだが、ちょうど落葉樹のある辺りで杉や桧が疎らになっており、うまい具合に光を浴びて緑が輝くようだ。
参拝は小雨の降る中でのことだったが、それでも落葉樹の緑は鮮やかに浮かび上がっていた。
神社自体はとても小さく、写真も少ししか撮らなかったので、ここも「雑多な写真」に掲載するつもりだったが、こういう小さな神社の、ちょっと惹かれる風景というものこそ、私が神社好きになる原点みたいなものなので、やっぱりきちんと載せておこうと思う。
写真枚数が少なく、どれも似たような写真なので、ちょっと手抜きに見えるかも知れませんが・・・。



車道から、山の斜面に登っていく簡素な階段がある。
鳥居も無く、あまり参道らしく見えないので、事前に地図で神社の位置を知っていないと、この奥に神社があるとは思わないだろう。
階段を登りきると道は平坦になり、その奥に鳥居が見えてくる。
距離的にも地形的にも、地形図上の神社の位置はちょっと標高が高すぎると思う。



小雨降る生憎の空模様であっても、光というのは満ちているのだな、と落葉樹の葉は教えてくれる。



右手にある石碑は溜池竣工を記念したものらしく、神社とは直接の関係は無いと思われるが、やはり地域の振興は神社と共にある、ということだろうか。



覆屋の中には簡素な本殿、左右には末社もある。


2万5千分1地形図 和知
撮影日時 090508 9時~9時半

駐車場 神社入り口から、府道を少し西に進んだ辺りで道が広くなっている。
地図

 

天神神社

2009年07月17日 | 京都府
京都府木津川市梅谷


地図を見て、それなりに参道が長そうだ、という理由で訪ねてみた神社である。
撮影日時を見てもらえば判るが、撮影してから随分と月日が経ってしまっている。
というのも、その参道の雰囲気が予想以上に素晴らしく、中途半端な時間帯の撮影であったことに納得がいかなかったからである。
その後、本腰を入れて夜明け前から行ってみたりしたものの、狙っていた光には出逢えず、参道の苔も、一度目の時に比べて色褪せていたし、更に紅葉シーズンにも訪ねてみたが、まだ色付いておらず、しかも参道脇には何故か土嚢が積まれていたりして、撮影自体を断念したり・・・。
そんなこんなで、また撮り直しに行こうと思いつつ、三度も行ったので半ば諦めも混じってそのままになっていた。
で、撮影日時が古いということは、撮り直しを諦めたということだけれど、まだちょっと未練が残っていたり・・・。

何の変哲も無い地元の人しか知らない神社と言えるが、苔と参道が好きな私には、思いがけず素敵な風景で迎えてくれた場所である。



車道からY字状に分岐して参道がある。車なら気付かずに通り過ぎてしまいそうな場所だ。
道路の交通量は多く付近の風景も平凡なので、鳥居の先の奥深さは意外なほどに感じる。もう一目見て気に入ってしまった。



参道に入り、鳥居を振り返る。
アスファルトの参道であるが、その表面は苔がびっしりと覆っている。



緑の帯に、陽射しが降り注ぐ。



日が翳れば、ちょっと幽玄な気配も漂う。
ただ、左手は木の間越しにすぐ民家があるし、車の音や犬の鳴き声なども聞こえてきて、ちょっと落ち着けない雰囲気であったりもする。



正面に階段。その上に僅かに拝殿が見えている。



アスファルトの上をコンクリートで補修してあるのか、斑模様を描く人口的な道だが、苔と周りの佇まいが、何とも言えず美しい道に変えてくれている。







鳥居を振り返る。
何だかとても厳かな、特別な道に見えてきた。
これだけ苔生すということは訪れる人も少ないのであろうが、参道両脇の砂地を見れば、きちんと掃き清められている様子が窺える。



拝殿越しに本殿。
階段を上がってすぐに拝殿があるので、拝殿の撮影をするスペースが無い。



狛犬は、普通の犬っぽい風貌。
狛犬の両脇(外側)には神牛も一対。



本殿。



境内社。
背後の斜面には、ウラジロの大きな葉が茂っている。


2万5千分1地形図 奈良
撮影日時 7枚目と社殿 080925 7時半~8時半
       上記以外   080731 11時半~12時 3枚目のみ10時頃

駐車場 参道入り口付近にスペースあり
地図

 

荒木神社

2009年05月29日 | 京都府

京都府福知山市堀


まだ夜明けまで間がある時間帯に福知山に入る。
山間部を走っていると、暗闇を裂くヘッドライトの光に、突如、数十人の自衛隊員の姿が浮かび上がり肝を冷やした。
小雨の降る中、夜を徹して行軍しているのだろうか。
狭い横道に入ると、濡れた路面に蛙が跳ねている。避けるべく努力をするが、結果は定かでない。
直ぐに神社前に到着。空が白み始めるのを待つ。
雨は殆ど上がっているものの、雲とも霧ともつかぬものが、空よりも暗い山肌を、ぼんやりと白く覆っている。
左手には池があって、ウシガエルが賑やかだ。右手の林からはフクロウの声。
フクロウが鳴いているのだから、まだ朝とは言い難いけれど、朧に浮かぶ参道を歩き出すことにした。
参道途中では鹿が駆けて行き、林の奥で甲高い声を響かせる。
木々の葉からこぼれ落ちた雫も、あちこちでぽとぽとと音を立てる。
賑やかな静けさ。
この荒木神社には、そんな印象を持った。



参道入り口に鳥居は無く、石段を上って落葉樹の中を進むと、カーブの先に鳥居が見えてくる。
鳥居より先は針葉樹林になる。



鳥居を振り返る。



参道途中の杉林。



風があったので、どうしてもモミジの葉が写し止められない・・・。



やがて石灯籠が現れる。左奥には境内社も見えてくる。



掲載している写真は殆ど明るくなった帰り道に撮ったもので、往きはこの写真よりまだ暗いほどだった。



この石灯籠の横は空き地になっており、過去に何やら建物でもあった気配。
とても神聖な場所に感じられたが・・・。



蕨の群生する空き地に、朝の淡い光。



そこから直ぐで石段が現れ、高みには拝殿が見える。



石段の上から振り返る。



拝殿。



拝殿と本殿。


2万5千分1地形図 福知山西部
撮影日時 090508 4時50分~6時10分

駐車場 参道入り口付近が、やや広くなっている。
地図

 


熊野神社

2009年05月22日 | 京都府

京都府船井郡京丹波町上乙見


全国で最も多い神社は八幡神社だそうで、熊野神社は5番目になるらしい。
信仰別に形作られる景観、雰囲気の違いはあるかも知れないが、べつに意識はしていないし、神社名で行き先を決めることは殆ど無い。
だからただの偶然なのだが、このブログで掲載した神社を見てみると熊野神社が一番多く、今回でたぶん八社めとなる。

京都の丹波山地は同じような高さの山が連綿と続き、山容も概して平凡である。
そんな山並みの中で、丹波の盟主といわれるのが長老ヶ岳で、その山懐に抱かれるように、上乙見の集落がある。
長老ヶ岳へと突き上げる谷間の奥に位置するが、集落までは道が拡幅されたせいか、それほど山深いイメージは無い。
ただ、集落の公民館前には「熊に注意」の看板があった。
どういうわけか、地形図に神社記号が無いけれど、その上乙見の集落にあるのが熊野神社で、本来の山深い雰囲気を残していた。



小雨の降るなか参拝。そのせいか、すぐ背後は民家なのに、凄い山の気が立ち込めて深山の趣。



自然石を積み上げた石垣は、雨に濡れて何とも言えぬ艶を帯びる。



拝殿は比較的新しいようだ。



その左手には見事な杉の大木があり、更に左には清冽な谷川が流れている。



狛犬は、丹波周辺ではよく見かけるタイプのもの。



拝殿から本殿。



本殿前から振り返る。雨天ならではの陰翳が描かれる。



覆屋内の本殿。



境内右側の境内社。



境内の左を流れる谷川の奥に鳥居が見える。



写真ではちょっと判りにくいが、鳥居の背後は岩が聳えている。



右手には「不動の滝」が懸かっている。
滝としては特に美しいものではないが、左に岩、右に滝と、いかにも信仰の場らしい雰囲気がある。



何より、こういう清冽な流れがあるだけで嬉しい。





谷間の木々。



参拝を終えた帰り道、上和知川を渡る橋の上から。
驚くほど深い新緑に覆われていた。


2万5千分1地形図 和知
撮影日時 090508  9時50分~10時50分

駐車場 なし。公民館横に停められそうだが、私は道路の広くなっている場所に停めて5分ほど歩いた。
地図

 


岩井稲荷神社

2009年05月15日 | 京都府

京都府福知山市長田


福知山の中心から南東に外れた場所にある。
市街地からは離れているとはいえ、辺りは集落というような環境ではなく住宅地の趣で、丘陵上には工業団地もある。
そういった環境であるから、目的の神社から神社へと移動する経路の途中にこの神社があるのは判っていたが、立ち寄るべきかどうか迷う。
何にせよ、通り道であるので、とりあえず神社の前を通って、どうすべきか決めることにした。

この日は平日で、しかも時刻は早朝の6時半。
平日の朝早くから住宅地をカメラを持って歩くのは気が引けるが、雨上がりのせいもあって、ちらっと見えた境内の雰囲気には惹かれるものがあった。
腰を落ち着けて撮影、という気分にはなれないので、手短に、かなり端折っての撮影で、ちょっと勿体なかった。



参道はもう少し手前から始まっており、写っている車道は参道を横切っているもの。
本来なら最初の鳥居から撮りたいところだが、車が停まっていて人の気配もするので遠慮しておく。



住宅地といっても開放的な場所ではなく、緑濃い空間だ。



もちろん、さして深い杜ではないけれど、雨上がりの朝の、淡い光が社殿を包み、密やかな空気を湛えていた。



社殿前のベンチは、いつもなら無粋に見えてしまいそうなのに、柔らかな光に浮かび上がっているせいか、何かが語らっているような、心地良い気配があるように思えた。



鳥居を振り返る。
さすがによく手入れされているようで、低い竹垣や植栽されたツツジなどの植木もあるが、違和感や硬さみたいなものはない。



拝殿前から振り返った様子。



横からも参道が伸びてきており、そこから拝殿と本殿覆屋を撮る。
このすぐ背後には民家が見えていて、写真で見るほど落ち着いた環境ではなく・・・。
でも、地元の人には落ち着ける素敵な環境であろう。


2万5千分1地形図 福知山東部
撮影日時 090508 6時半~6時50分

駐車場 参道横に広場がある。
地図

 


多治神社

2009年04月17日 | 京都府
京都府南丹市日吉町田原


無目的にドライブをしていても、地図に目を向けなくても、山里を走っていれば鳥居はよく見かける。
そういった風景に、「あ、いいなぁ」と思わせられるのは、多分に日本人の血によるものだとは思うけれど、そうは思いつつも、かつては素通りするばかりで、わざわざ車を停めて立ち寄る、といったことはしなかった。
この多治神社も、ずっと以前に、「あ、いいなぁ」と思った神社の一つで、神社前を車で通り過ぎるとき、垣間見える参道に心惹かれたし、よく見かける山里の神社よりは規模があったので、「いつか寄ってみようか」などと思ったりした。
その後、何となく、漠然と、といった感じで神社巡りをしようと思い立ったのだが、そうなると頭に引っ掛かっていた多治神社が気になってくる。
というわけで、神社巡りをしようと思い立ってから、三社めの参拝がこの多治神社で、当時はカメラも持っておらず、なんと携帯電話に付いているカメラの画像が残っている。
以後、何度も訪れた思い出深い神社であるけれど、なかなか良い光線状態に出逢えない場所でもあって、思うように写真が撮れず、アップ出来ないままであった。
で、諦めました(笑)
今回アップするのは、過去何度かに亘って撮影した分の寄せ集めで、季節も時間もバラバラで纏まりが無く、従っていつものように撮影日時も記載せず。果たして参考にされている方がいるのかどうか判りませんが、ご了承ください。



春の早朝。
参道の前半は桜、後半はモミジが両側にあって、季節の変化が楽しめる場所だ。
参道左手には小川(深山川)が流れている。



参道を振り返る。
大きな木が無いのは残念だが、明るく爽やかな印象の参道である。



二の鳥居から拝殿。
夏に撮ったもので、モミジの緑が旺盛だ。
参道左側を流れていた小川は、二の鳥居の先を横切っていて橋になっている。



二の鳥居手前にある絵馬殿は、小さな茅葺の建屋で風情がある。



拝殿前は、公孫樹の落葉が見事だ。



二の鳥居を振り返る。



拝殿から本殿。
タラヨウの木が二本、門番のように聳える。



本殿前から拝殿越しに二の鳥居。
本殿は瑞垣に囲われているが、扉は開け放たれ、賽銭箱も中にあるので自由に出入り出来る。



同じく、秋の風景。



本殿。
二間社造としては丹波最大級だという。
檜皮葺の屋根に、苔や草木が生えていたが、秋には綺麗になっていた。



瑞垣の内側から本殿。



本殿背後の境内社。
ここの左手と、拝殿左側には池もある。



境内社の素朴な狛犬。
これ以外の狛犬は見かけなかった。



拝殿右手にある社務所。



参道を横切る深山川。
護岸されているが水は綺麗だ。



多治神社とは関係ないが、多治神社から車を東に走らせていて見かけた桜。
小さな木だし、手前に柵などもあって風景としてはダメなのだけど、光線状態が良かったので・・・。


2万5千分1地形図 四ツ谷

駐車場 参道奥に駐車可(二の鳥居が車止め)。
地図

 

八幡宮

2009年04月01日 | 京都府
京都府綾部市八津合町


前回に続いて今回もちょっと桜を。
といってもまた去年の桜である。

この神社を初めて訪れたのは一昨年のゴールデンウィークのこと。
上林川に沿って広がる平地は田植えの真っ最中で、あちこちでお年寄りから子供までが田に出て作業をしておられた。一家総出で農作業という風景が、何とも豊かで明るい景観を作り出し、人々の顔も一様に綻んでいた。
神社も明るい緑に包まれていたが、参道の木々が桜であることに気付き、翌年、桜の季節に再訪。それが今回の写真である。
広く開けた境内の神社で、鬱蒼とか森閑といった雰囲気は無いのだけれど、いかにも里の神社といった長閑な明るさが心地良い。



鳥居を正面から撮ると、どうしても電線が入ってしまうので苦肉の策。
満開でないのが残念。



一度目の印象では、もうちょっと桜が多いという気がしたのだが・・・。
二の鳥居、三の鳥居、拝殿へと一直線に続く。



二の鳥居を振り返る。



二の鳥居の先は広い空間。
右手に舞台、中央に拝殿、その左に末社の神明宮が見える。



三の鳥居と拝殿。
右手から差し込む朝陽が境内に長い影を描く。



本殿。
なかなか凝った彫刻が施され、佇まいの美しい本殿である。



本殿左の神明宮。
左が外宮で右が内宮。



さらにその左にある境内社。
明るい境内、と書いたが、社殿周りは緑が濃く、陰翳があって心地良い。


2万5千分1地形図 丹波大町
撮影日時 080409 8時50分~9時20分

駐車場 参道横、あるいは神社より少し西側で府道が広くなっている場所。
地図