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社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

映画『レッズ』をみる

2018年07月28日 | 映画
久しぶりの更新。というわけでもないが…。

更新しないでいる間は、「あ、こんな事書こうかな。でも時間が……」などと思うことがしばしばあるのだが、実際にこうやって何か書こうと思ってパソコンの前に座ると、書くことが頭に浮かばない(苦笑)。

ということで、今日は映画について。

レッズ 劇場公開25周年記念 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
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 この映画、私は、家で録画したものを見たのだが、奇しくも少し前に『マルクス・エンゲルス』を見ていて、描かれている時代は違うものの、その主題歌の近さに、両者の映画のことを考えた。

 この映画、レッズのストーリーは、上のアマゾンのサイトにある紹介文では、以下のようになっている。

1917年のロシア十月革命を克明に綴ったルポタージュ『世界を揺るがした十日間』の著者ジョン・リード。
彼は女性解放運動家ルイーズ・ブライアントと運命的に出会う。
尊重し反発しながらも育む愛、政治闘争への情熱、革命に巻き込まれた二人の運命は……。
ロシアとアメリカを舞台に、激動の時代をダイナミックに駆け抜けた実在のジャーナリストを描く迫真のストーリーが、見る者の心を激しく揺るがす。(以上、アマゾンの紹介文より)

 『世界を揺るがした十日間』は下の本である。

世界を揺るがした10日間 (光文社古典新訳文庫)
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光文社


 この映画についての自分なりの見解も書いておきたいのだが、上のアマゾンのユーザーレビューが興味深かったので興味がある人は、読んでもらえればと思う。

 こんな映画、「ハリウッドでよく撮れたな」と思うのだが、他方で、「ハリウッド的商業エンターテイメントがロシア革命を取り込んでしまった」という意見もあると思う。

 この映画、製作は1980年なのだが、その後の歴史の流れを見るならば、後者の意見が正しいだろう。ただ、現代の資本主義の行き詰まりが米で見えている現在の視点からするならば、前者の視点から、「商業エンターテイメント」を突き抜ける力の可能性を見ても良いのではないかと思う。

 と、言いつつも、もはや「キャラクター」と化したゲバラのTシャツに社会を変える力があるとは思えないが。

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