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社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

「黄色いベスト運動」について

2018年12月03日 | 社会問題
 仏で現在問題となっている「黄色いベスト運動」。

 現在では、先日のシャンゼリゼのデモが問題となって、新しい局面に入っていますが。

 基本的には、インターネットから自然発生的に始まり、直接的には高いガソリン価格(とその税金)に反対すること端緒だったのが、様々な社会的不満を巻き込んで、シャンゼリゼを占拠するような大きな勢いになっています。この運動には様々な側面があって、また、メディアの等その扱いに偏りがあるという批判もあったりしました。

 が、最近のマスコミを見ると、一般市民の多くの支持が得られていることも報道され始めました。私自身は、先日、日本から仏に帰った友人とスカイプで話した際に、話題にもなっていたり、フェイスブック上の友人が支持表明をフェイスブックでしていたり(でも、彼は決して政治的に活発なタイプではないのだけれど)したのを、見ていたので、広い市民の支持があるだろうことは、実感していました(ちなみに、私のフェイスブック上の友人は、半数が面識のある友人です。無論、それは、私が顔が広いからではなく、面識がない仏人のfacebook友人が少ないからなんですが 苦笑)。

 で、まあ、あれこれこの場で書こうとも思ったのですが、もう日本語圏のネットでも、あれこれ書かれていて、でも必ずしも不正確だったり、不十分な情報だったりするので、いちいち訂正する気が失せてしまいました……。

 が、私が、自身の集めた情報と判断からすると、分析が的確なのは、

 六辻氏による右派でも左派でもないことの限界―イエローベストに揺れるフランスと、

 正確な情報という点で
 現地の日本語新聞ovniの記事黄色いベスト運動」で、マクロン政権は対応に苦慮。

 でしょうか。

 私としては、Eurpe1の記事で、黄色いベスト運動に賛同した男性が、黄色いベストを着て、一人で道路のロータリーの横断歩道を行き来してデモへの賛同をしていた姿のビデオが紹介されていたのを見て、この運動の広がりを感じたのだった。このビデオ、男性の奥さんが笑いながら録画していて、動画サイトで数万回の再生がされていた。でも、動画へのコメントでは、この男性と、その姿を笑い声を出しながら男性を移しつつ、その素晴らしい二人の姿勢に(笑いながらも夫につきあって、一緒に「デモ」の場についていった妻の姿勢に)、多くの賛辞のコメントが寄せられていた。

 このような様子からも、この運動に対する共感を強く感じたのだった。

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