前回の話のつづきです。今回のフランスの大統領選挙で注目されていたのは、棄権率の高さ。あと、白票と無効票の多さも、ですね。
以下に、フランス版ハフィントンポストの棄権率に関する記事があります(仏語)。
なんで棄権率が問題になるかというと、現政権には批判的だけど、極右にも投票したくないという人が、どれぐらいいるか? という状況を計れるからです。
結論から言うと、今回の棄権率は28%で、これまで一番高い棄権率になっています。ちなみに、記事の中にあるように、マクロンの有効投票の中での得票割合が59%弱でも、全有権者に占める割合は38%ぐらいに下がります。
そして、棄権・無効票・白票(約34%)の内、1/3でも、ルペンの投票へながれたら、一気に勝負がわからなくなる、という状況に。
この棄権率の割合と、同じぐらい注目されたのが、第一回投票でメランションに投票した人々が、二回目投票でどういう行動に出たか? これは、今後の分析が待たれるところだけれど、事前の調査では、1/3~1/4ぐらいの人がルペンに入れる意向だったみたい。
日本だとあまり実感がないかもしれないが、ルペンとメランションは、支持層がバッティングしている部分もあったりする(米のサンダースとトランプの支持者が重なる部分があるのと似たような現象)。
で、大統領選は終わったけれど、フランスは続けて国民議会選挙が待っている。新聞記事を見ると、メランションの勢いが決行強いとの話で、それがどれぐらい町の実情を反映しているのだろうか? これから見ていきたいとおもう。
(ある記事によると、リヨン郊外で、これまでの選挙で徐々に投票率が下がっていたが、今回はそれが微減に変化して、その分がメランション支持に加わったらしい)