絵のタイトルは、「サービス精神」
機械メーカーの社長が、暇なときに創った大洲城です。
ステンレスの棒鋼だけで作っていました。
今日のタイトルは、「空き家」です。
2日間、実家の庭の草刈り・庭木の剪定をしました。
5時台に出て、6時過ぎから作業を始めました。
涼しいうちに片づけたい。
7時過ぎには照り返しが強くなり、どんどん気温は上がりました。
汗びっしょりになり、着替えること3回。
スポーツドリンクを飲み続け、4時間で終わることができました。
死んだままで放置した家でした。
2年ぶりに風を通しました。
黴臭くなかったのが救いでした。
網戸を張り直し、電気を入れて掃除から始めます。
残置されたものを捨てたり片づけたりします。
慌てることはない。
その後のことも心配しない。
東北に行き、5年間放置された空き家に住みました。
片づけに半年かかりました。
こんな家を紹介して、家賃を普通にとってひどいもんだと、空き家のすごさを思い知りました。
約80年間住んだ川崎市の空き家を義兄から息子が相続し、息子の代理人として解体しました。
義兄の後見人を8年間し、5年かけて相続し、最後には古家を解体し地主に返しました。
義兄は透析が必要な人でした。
収入も少なく、毎週食料を運び、入院ごとに保証人になりました。
地主は足元をみて、地代算定の1/4で交渉してきました。
5年間塩漬けにしました。
管理と経費が掛かりました。
帰郷し、空き家と耕作放棄地と山林を買いました。
買い手がつくと条件が増えて、耕作放棄地、山林と保安林も一緒でないと空き家を売らない。
大工さんに修理をしてもらい、耕作放棄地を自分たちで元通りにするのに2年かかりました。
13年間、働きながら続けてきた「空き家」との関わりです。
実家の片づけに、今後何年かかるかわかりません。
相続の問題が解決していません。
妻の友人は、姉妹とも嫁ぎ、実家と畑を無償で住みたい人に譲りました。
都会に出た人は、耕作放棄地と空き家の庭の片づけを誰かに依頼します。
少しの金額でも売りたいと空き家情報を市役所のホームページに載せますが、成約は限られています。
空き家があれば、宅地にかかる固定資産税は減額措置を受けました。
相続放棄したいが不可能です。
税金を物納したいと申し出ても国家は受け取ってくれません。
立派な空き家は、朽ちるのに100年かかります。
全国に空き家の数が860万軒(平成30年調査、全戸数の13.6%)あると聞きました。
次の世代に残せない。
自分たちの代にできることをやる。
あとは、任せるしかありません。
2023年7月31日
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