故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

活力を殺すもの

2016-03-25 07:10:10 | よもやま話

KY活動。
危険予知のことではありません。

空気を読めよ。ということです。
これが、恐ろしいことになります。

今日読んだネット記事に、
「忖度」と「コンプライアンス」が、企業の活力を奪っていると。
「忖度」とは、おしはかること。推察。(:広辞苑による)うがった見方をすれば、「ご機嫌伺い」につながります。
「コンプライアンス」とは、法令遵守とのこと。
この二つがはびこるあまり、均質化が進み異を唱えることができなくなり、萎縮していくとも。

中間管理職が集める会議は、中間管理職のためにある。役員会議への報告資料作りのためにあります。
役員会議は、本社に報告するためのもの。こんな会議が面白い訳がない。
異を唱えるものがいると、別室(説教部屋)に読んで、空気を読めよと諭されます。

虎の威を借りた発言の多いこと。伝える人の考えなど何にもありません。またまた、空気を読めよとなります。
空気を読んでいるうちに、日が暮れます。そして出た結論は、上の人に気に入られるような実態とはかけ離れた話ばかり。
議事録が先にできているような会議が続きます。10人の部長に戦果報告をさせます。
自分の順番だけのことを考え、本来あるべき人の話はきかない部長が残り9人。

どこから突かれても大丈夫なように、渡るどころか石橋を壊れるまでたたいてしまいます。疲れます。
他にもやることがあるから、つい残業となります。たまに早く帰ろうと、上司に挨拶すると、上司はこれみよがしに時計を見ます。
あほかいな。
平気で、評価=能力x時間なんて言ってはばからない。
こんな上司のすることは、役員会でメモをとるばかり。社員全体を前にした訓示の時でさえメモをとっています。
やれやれです。

「忖度」も「コンプライアンス」も、村社会では大事なことなのでしょう。
企業内新聞(噂のオンパレード)が重宝されます。読売新聞もジャパンタイムズも読む必要はありません。
生きていくには、空気を読めよとなります。
工場長は、現場を回ることができないほど、報告書作成で疲れ切っています。

仲間意識作りなんて嘘っぱち。仲良しクラブとして、上から下まで累々と人脈形成します。
これが生産性を最悪な結果にしているとネット記事は結んでいました。

皆に押されて、経済界の会長に押されました。会の主旨である経済界全体が活性化する施策より自分の会社の売り上げが伸びる活動に明け暮れます。
何をやっているんでしょう。これでは、段々と相手にされなくなります。
尊敬ではありません。密かに「もういい加減にしてよ」という空気さえ読めなくなっているのです。
誰もが抵抗できない、互いの探り合いのような「空気をよめよ」が「忖度」と「コンプライアンス」です。これは、病です。

どこかのお偉いさんが、「報告書を読んでいない」と自らの不手際を反省する前に「自分に相談がなかった」と会議をぶち壊します。
「殿、ご乱心」と諫める頭の上がらない爺やもいません。どこまでもノー天気です。

こんなこと国際的に通用するわけがない。こんな大人が、「いじめのない社会を作ろう」なんて言えるわけがない。

島の道 練習用の 信号機

2016年3月25日

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