故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

過疎の現実

2016-01-09 03:03:11 | よもやま話
  
東京から瀬戸内海の小島を目指して、車を走らせました。
出たのは、早朝3時前。着いたのは、午後1時。
10時間の旅でした。

さっそく島に渡りました。
保育所も小学校も閉鎖されていました。

島に昔からあるものは、きれいに片付けられて掃除が行き届いていました。
家々の間を抜ける路、神社、お地蔵さん、組合、強風から家を守るがんぎ(オーテ)など。
お地蔵さんに供えられた花は、毎日替えられておりました。
路にも、公共の広場にも草は生えていませんでした。

島に飾られた数々のアートや、夏だけ使われる施設は少し哀しげでした。

瀬戸内海の島々によく見られる家々の間を抜ける狭い路地。
目立つのは、廃屋でした。建っている家の2/3は廃屋でした。
2世代(約60年)は、人が住まない様子でした。
両親が住んでいて、街に住む息子の代になったのです。
息子の代、思い出のある廃屋は、きっときれいに片付けられていたのでしょう。
孫の代になった時、忘れられていったのです。

かつては栄えたのです。
漁業が島の生活を支えていたのです。
立派な神社と静かな漁協のたたずまいが、そう思わせます。
水仙の花を摘む女の方と話しました。開放的な感じでした。

60年の間に島の人口は、1/10になったのです。
平均年齢は、きっと60歳後半でしょう。

ここが、地域おこしの舞台です。

赤銅の 鬼に見えたか 風しぶき

2016年1月8日


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