タイトルは、「無言で語るおんな」です。
恐ろしいと感じるのは、疚しい私だけでしょうか。
今日のタイトルは、「間」です。
間こそ、コミュニケーションの極意と考えます。
立て板に水のように話される方がおられます。
さんまさんは、早く多くのギャグを飛ばされる。
少しもったいないかな。
ギャグを小出しにすれば、面白いが続くのにと思ったことがあります。
(いつものように)そうではなかった。
さんまさんのギャグは、底なし沼だった。
しゃべっているうちに、次から次にギャグが湧きだし噴出するのでしょう。
さんまさんは人を喜ばすのが、根っから好きなのです。
落語など、日本古来の演芸には、「間」がある。
どうですか。扇子であおぐ。
歌舞伎の見得など。
外国人なら、茶目っ気たっぷりにウインクをする。
困ったもんだね。文句の代わりにウインクです。
頭の良い人は、回転が速い。
大事な言葉をさらっと話し、次から次にキーワードが連発される。
友達同士の話も、隠語(短縮言葉、スラング)も入り速い。
田舎言葉もついていけない。
この頃は、ちょっと待った。「今なんて言ったの」と時々聞くことにしている。
ああ、これは自分たちだけの言葉や言い回しと気づいてくれる。
器用なもので、共通語に置き換えてくれる。
ラップにもついていけない。
外国人と昼食をとるのが苦手だった。
スマイルを維持し、自分からどんどん離れていく己をはかなくした。
英会話の極意は、先ず英語で話すことだと悟った。
幼子には、初めから分かりやすい赤ちゃん言葉を使う。
そんな風に、外国人が話す英語が変わる。短く、優しく。
「間」を大事にしたい。
米丸師匠の「ただそれだけの話ですがね。」の連発が面白い。
これだけの師匠だから、なにか特別な落ちをと期待して聴いている客の逆手をとる。
客は、期待した自分を笑うのである。
ジゴロの強みは、押すようで引く、この絶妙の感覚がおしゃれに見えるのです。
女性はいつしか虜になっているのです。
言葉が相手に落ちたのか、確認するのが「間」です。
やくざの言葉が止まる。恐ろしく間が長い。
妻の目が止まる。馬鹿を飲み込んだ。
女が満足。ふーっと息漏れ、仏の目。
息子が反抗期。睨んだのちに、背ける視線。
そんな間もあるでしょう。
きつねだな 夕暮れ時に 振り返る
2021年3月12日
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