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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

酒は人情。大分の銘酒を愛でる。

2016-04-27 | 酒風景
草庵にて晩酌。

亭主おすすめの1本はこれ。



鷹来屋五代目(大分/浜嶋酒造)・辛口特別純米
そう、地震被災地の酒。被害の度合いからどうしても熊本に目が向いてしまうが、周辺だってただ事ではないのだ。
この酒は亭主が応援の意味を込めて取り寄せたとのこと。蔵は幸いにも被害はなく、どうやら通常通り出荷されている様子。
ともあれ口に含んでみれば、酸味程々にしてしっかりと辛口。同時に濃醇さもあり旨い。
一度はビシッと切れるが、そこはかとない旨みがやんわりと続く。良いコメを使ってる。

被災地の酒というと、かつて東北が震災に遭った時、岩手の酒蔵が「花見を自粛せず岩手の酒を飲んでくれ」と叫んだの思い出す。
そのとおり。できることは義援金と当地のものを買うことだ。

さてさて

肴は魚。コマイの一夜干し。


身はしっとりとして旨味がたっぷり。この手の魚はどこで食べても大概同じようなものかと思っていたが、モノの違いってあるんだな。型が大きく食べごたえも大。

その他、特筆すべきは、ふと食べたくなって頼んだポテサラが旨すぎる件。


これを食べて我が賛辞は「過保護なほどに愛情たっぷりなママが愛する我が子のために作ったようなポテサラ」。
ツナも入って栄養満点。甘くて滑らかな口当たりは子どもなら大喜びに違いない。

うんうん、少し甘めなポテサラは日本酒にも会うのだよ。


農家の酒(旭川/高砂酒造) 純米吟醸酒 火入れ新酒

地元の酒も応援ってことか。
人情の機微を感じる亭主の酒選びはなかなかだ。