なごり雪の夜に。

とある料理屋で晩酌。

あ、どこに行ったかバレバレっすね。

遅い時間。いつもの女将とともに食事というよりは呑みに行ったという感じ。
温かな手製の海老のすり身がお出迎え。さらりと上品にそれでいてだしの旨みがぎゅっと伝わるさすが割烹。
寒くて雪さえちらつく夜、そんなおもてなしに身体が癒される。

大将から心ばかりと差し入れはサクラマスの西京味噌焼き。
日本海側から、知り合いの漁師が送ってくれたものという。
ふんわりと味噌の香り。ほっこりと柔らかな身がとても美味しい。

サクラマスは春の便り。
美味しいもので感じる季節の移ろい。暮らしの中で幸せを感じる瞬間だ。


それにしても寒いっす。

この心持ち、気温のせいだけならいいれど。