当たり外れ。

なんとなく買った大根を何となく炊いてみた。

大根、あぶらげ、そして鶏ゴボウ。この三品の炊き合わせは、煮物界のキャンディーズとも呼ばれ目下お気に入りである。ちなみに煮物界のピンクレディはイカと大根だ。

今回も美味しい出来上がりに満足。
なにしろ大根がとても柔らかく味も良い。もちろん柔らかく美味しくなるための調理手順はきちんと踏んではいるが、大根そのものが良くなくてはこうはいかぬ。いわゆる当たりである。
以前に買った大根も非常に良かったが、こんなことで平和な気分になり酒もより旨くなる。自分で言うのもなんだが、そんなお気楽になれる辺り、得な性格である。

当たりがあれば、当然、ハズレもある。

思うに、当たりハズレがけっこうあるのが根菜類。
保存状態が良くなく水気に乏しいものや、甘味や風味に乏しいもの、あるいは煮ても焼いても何故だか硬いものなど、良いもの良くないものの差がとても如実に現れやすいように思う。
こないだ買ったニンジンは、茹でて食べたのだが全然しっとりほこほこしていない。すがたつ（という言葉だったっけ）というか、残念なことに美味しくなかった。

目利きのできないお前が悪いと言われるかもしれないが、素人さんが目利きなどしなくても当たり前に美味しいものが手に入るのが、良い八百屋やスーパーだと思う。と言うと、それは消費者の思い上がりと言われるかもしれないが、ハズレのニンジンを掴まされただけで落ち込むなんて、損な性格でもある。