年明けまもなく
沿線の火災によって
新幹線が停まりましたね。
公共交通の大動脈ですから
その混乱振りは大変なものでした。
JR東海は
東海道新幹線の運休や遅れで
影響を受けた利用客は
約31万7千人にのぼり
運休は上下線で計106本
臨時列車は計27本運行した
と発表しています。
人的被害はなかった模様ですが
危機管理のあり方を今一度
見直す必要があるかも知れません。
なお
火災の原因はビルの
「水槽からの出火」
ということです。
さて
遡ること88年前。
地元、山陽本線では
安芸中野駅海田市駅間で
大正15年(1926年)に
「山陽線特急脱線事故」が
発生しています。
この事故を起こした
「特別急行第1列車」は
下関駅から関釜連絡船を介して
アジア及びヨーロッパを連絡する
国際連絡運輸の役割を担う
日本最高級の列車だったようです。
著名人も多数乗車していたため
世間に大きな衝撃を与えました。
また
木造車体の脆弱性を
指摘されることになり
以後日本で新造される客車が
鋼製に切り替わる契機にもなりました。
事故の原因は
「集中豪雨」により
築堤が崩壊し線路が浮き上がっていた
ためだといわれています。
前から
この脱線事故のことが
気になっており
現場近くに行ってきました。
昨年末の画像です。
JR山陽本線は上の画像の
右手を走っています。
中画像は線路側から瀬野川を
撮影したものです。
下画像は現在のJR山陽本線の
上りから撮影しました。
事故の犠牲者を悼む慰霊碑は
JR安芸中野駅そばの専念寺の
境内に建立されており
仏像の台座に犠牲者の氏名が
刻み込まれています。
画像から伝わるでしょうか?
慰霊碑のまわりには
少し重たい空気が流れています。
さらに
現場近くを歩いてみました。
すると
ちいさな祠があり
由来の立札がありました。
そこには
以下のように記載されています。
建立 昭和57年8月吉日
810年弘法大師が高野山に
金剛峰寺建立以前四世能庄、中野権現、
出張に立寄られた
五穀豊穣、厄除神として
祀られ永く村人に敬拝された
との伝説があり、1632年当地一体が
大洪水と化し共御霊が消失したと
伝えられたが1980年3月或る女人により
神のお告げで宍戸氏に此の御礼である
三石が図解で示された。
その後約1ヶ月余り10数人の手に
依って川底を探索の末
1981年9月2日に
引揚げられたものである。
左側、観音菩薩
中央、不動明王、天神菩薩
右側、弘法大師
心交会
どうやら
脱線事故とは関係ないようです。
ただし
水に関わるところから
先の鉄道事故と同様
この地区は水害が多発していたことが
読み取れます。
新幹線
在来線
沿線
水に関する三考でした。
水の惑星地球。
地球は水を介して様々なメッセージを
発信します。
愛と平和で満たされた
地球になりますように。
◎現在のJR山陽本線を動画にしました。
↓↓↓
山陽本線EF67-103