エコでピースな市民のひろば

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アオギリにたくして

2014年01月02日 | 平和日誌

平成26年が明けました。
本年もどうぞ
よろしくお願いしますm(_ _)m

数日前
「祈り」
というキーワードを
頂きました。

大晦日の夜は
「家で紅白」
が恒例でしたが
このたびは
広島市西区古江の高台にある
天台宗太光寺の年越し行事に
参加しようと思いました。
何か
じっとしていることに
違和感を感じたんですよ。



除夜の鐘にあわせ
「新春初護摩供」を開催。
護摩供(ごまくよう)は
3000年前より
インドで行われていた呪術です。
大日如来や不動明王などの
さまざまな神仏の降臨を念じて
人の願いを捧げる
祈りの儀礼です。
寒風吹きすさぶ中でしたが
たくさんの参詣の方々とともに
しっかりと
祈らせて頂きました。




護摩供に先立ち
寺院内では映画会が開催されました。
平成25年夏に完成した映画
「アオギリにたくして」です。



この作品は自主上映で
全国公開されています。
↓↓↓
「アオギリにたくして」公式HP


「アオギリにたくして」は
福島県を取材していた雑誌記者が
アオギリを植樹する
中年の女性たちと
出会うことがきっかけとなって
ストーリーが展開していきます。
興味を持ち始め
広島へ向かう雑誌記者。
彼女が知る田中節子の人生とは……。
1945年8月6日。
3日後に結婚式を控えていた
21才の田中節子は
広島に投下された原爆により被爆。
麻酔薬もないまま
ノコギリで片足を切断され
3日後には婚約者の戦死を知らされる。
自暴自棄になり
自殺することばかり考えていたある日。
幹の真ん中が抉れて片側が焼け焦げた
アオギリの小枝に生えた
小さな芽を発見。
それを目にし
“どんなことがあっても生きていこう”と
決意する。。。。。。

↓↓↓
アオギリのうた(YouTube)

主人公の田中節子さんは
平成23年7月12日に
87歳で亡くなられた
沼田鈴子さんがモデルになっています。


かつてNHKテレビで
10フィート運動を取り扱った
番組がありました。
放送された番組内で
綺麗な着物をきて
片足を失った姿で廃墟の広島市を
背景に撮影されたその姿に
たいへんなショックをうけました。
廃墟の広島市と
着物の美しさが
あまりにもアンバランスで。。。。。

しかし
当たり前の暮らしが
そこにあったことを
その着物が強く訴えていました。


映画のなかで節子さんは
アオギリの
焼かれた姿のまま立ち活き続け
あらたないのちを育むその姿に
力強い愛をみつけます。

被爆者のひとりひとりに
いかり
かなしみ
あきらめなど
言葉にはできない様々な
想いがあり
生き抜いてきた歴史があります。
いかりやかなしみを
簡単に手放すことはできないでしょう。

しかし
それを手放した先に
私たちが生かされている
本当の意味があるのではないか。

この映画は
本当の愛
本当の平和
とは何かを
強く訴えていると感じます。

ところで
12月31日の地元紙
中国新聞の朝刊に
「怒りではなく愛を選ぶ」
というコラムがありましたので
ここに紹介します。
“思いやりのメッセージが
世界の子どもたちに伝われば
戦争だって防げるはず”
という一節がとても印象的です。

◎中国新聞「この人」


平成26年
西暦2014年
皇紀2674年

愛と平和で満たされた
地球になりますように。