俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

来ぬ来ぬの春一番

2018年02月17日 | 俳句

木は下を 土は上向く 赤椿
(きはしたを つちはうわむく あかつばき)
19345 【季語】 赤椿 【季節】 三春


赤椿 花片よりも 蕊強し
(あかつばき はなびらよりも しべつよし)
19346 【季語】 赤椿 【季節】 三春


冷蔵庫 バレンタインの 残りチョコ
(れいぞうこ ばれんたいんの のこりちょこ)
19347 【季語】 バレンタイン 【季節】 初春


石段より 靴はみ出しき 春の朝
(いしだんより くつはみだしき はるのあさ)
19348 【季語】 春 【季節】 三春


春めきて 眉目秀麗 漢立つ
(はるめきて びもくしゅうれい おとこたつ)
19349 【季語】 春めく 【季節】 初春
眉目秀麗は男性に、容姿端麗は女性に用いる(らしい)。


雲雀見て 声は聞こえず 明日また
(ひばりみて こえはきこえず あしたまた)
19350 【季語】 雲雀 【季節】 三春


猫柳 蕾膨らみ 煌めけり
(ねこやなぎ つぼみふくらみ きらめけり)
19351 【季語】 猫柳 【季節】 初春


寒椿 気に掛かる葉の 照りと棘
(かんつばき きにかかるはの てりととげ)
19352 【季語】 寒椿 【季節】 晩冬


寺町の 梅の下見と はしごする
(てらまちの うめのしたみと はしごする)
19353 【季語】 梅 【季節】 初春


紅梅や 満開過ぎる 一樹あり
(こうばいや まんかいすぎる いちじゅあり)
19354 【季語】 紅梅 【季節】 初春


白梅は まだまだ蕾 まあだだよ
(しらうめは まだまだつぼみ まあだだよ)
19355 【季語】 白梅 【季節】 初春


眼裏に 残る景色や 春爛漫
(まなうらに のこるけしきや はるらんまん)
19356 【季語】 春 【季節】 三春


目借り時 いまだ蛙と 亀見えず
(めかりどき いまだかえると かめみえず)
19357 【季語】 目借り時 【季節】 晩春


水温み 天変地異も 小休止
(みずぬるみ てんぺんちいも しょうきゅうし)
19358 【季語】 水温み 【季節】 仲春


春朧 首を傾げて 物忘れ
(はるおぼろ くびをかしげて ものわすれ)
19359 【季語】 春朧 【季節】 三春


春愁 哀愁託つ 気の迷い
(はるうれい あいしゅうかこつ きのまよい)
19360 【季語】 春愁 【季節】 三春


東京の 無防備故の 雪被害
(とうきょうの むぼうびゆえの ゆきひがい)
19361 【季語】 雪 【季節】 晩冬


世の中は 春の息吹か 吐息かな
(よのなかは はるのいぶきか といきかな)
19362 【季語】 春 【季節】 三春


安定は 落つまで落ちる 春麗ら
(あんていは おつまでおちる はるうららら)
19363 【季語】 春 【季節】 三春


来ぬ来ぬと 春一番が どないした
(こぬきぬと はるいちばんが どないした)
19364 【季語】 春一番 【季節】 仲春



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の夜

2018年02月17日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の薔薇

2018年02月16日 | 俳句

冬の薔薇 剪定されて 刺々し
(ふゆのばら せんていされて とげとげし)
19341 【季語】 冬の薔薇 【季節】 三冬


薄氷 足で確かむ 厚さかな
(うすごおり あしでたしかむ あつさかな)
19342 【季語】 薄氷 【季節】 初春


春浅し 遊び少なき 通学路
(はるあさし あそびすくなき つうがくろ)
19343 【季語】 春浅し 【季節】 初春


鳥の名を 聞かれ戸惑う 寒の春
(とりのなを きかれとまどう かんのはる)
19344 【季語】 春寒 【季節】 初春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春浅し

2018年02月16日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今も春朧

2018年02月15日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠し味

2018年02月14日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年02月13日 | 俳句

対岸の 冬カワセミの 色栄えし
(たいがんの ふゆかわせみの いろはえし)
19335 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の鴨 足の色まで くすみけり
(ふゆのかも あしのいろまで くすみけり)
19336 【季語】 冬 【季節】 三冬


強風に 身屈め進む 鷺強し
(きょうふうに みかがめすすむ さぎつよし)
19337 【季語】 鷺 【季節】 三冬


鶺鴒は 背黒胴白 際立ちぬ
(せきれいは せぐろどうはく きわだちぬ)
19338 【季語】 鶺鴒 【季節】 三冬


鴬は 見えども鳴かず また明日
(うぐいすは みえどもなかず またあした)
19339 【季語】 鴬 【季節】 三春


霜溶けて ぬかるみとなり 足とらる
(しもとけて ぬかるみとなり あしとらる)
19340 【季語】 霜 【季節】 三冬

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こぼれ松葉

2018年02月13日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春暁

2018年02月12日 | 俳句

春暁や 清涼なるかな 雨上がり
(しゅんぎょうや せいりょうなるかな あめあがり)
19318 【季語】 春暁 【季節】 三春


春時雨 宿りの木から 雫落つ
(はるしぐれ やどりのきから しずくおつ)
19319 【季語】 春時雨 【季節】 三春


寒鴉 喉痛めしか ガアーと啼く
(かんがらす のどいためしか がぁーとなく)
19320 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


春の怪 筋トレ設備 公園に
(はるのかい きんとれせつび こうえんに)
19321 【季語】 春 【季節】 三春


雨の中 中山寺の 梅見かな
(あめのなか なかやまでらの うめみかな)
19322 【季語】 梅見 【季節】 初春


羅漢様 雪被りても 風情あり
(らかんさま ゆきかぶりても ふぜいあり)
19323 【季語】 雪 【季節】 晩冬


雪間より 顔出す羅漢 せつなさが
(ゆきまより かおだすらかん せつなさが)
19324 【季語】 雪 【季節】 晩冬


春浅し 犬の散歩は 子犬ばかり
(はるあさし いぬのさんぽは こいぬばかり)
19325 【季語】 春浅し 【季節】 初春


飼い犬は 歩くより抱っこ 春浅し
(かいいぬは あるくよりだっこ はるあさし)
19326 【季語】 春浅し 【季節】 初春


鶺鴒の スイングジャンプ 春浅し
(せきれいの すいんぐじゃんぷ はるあさし)
19327 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春浅し ベンチに残る 雨雫
(はるあさし べんちにのこる あめしずく)
19328 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春浅し 時代物なら 鬼平よ
(はるあさし じだいものなら おにへいよ)
19329 【季語】 春浅し 【季節】 初春


下萌えを 踏めば足裏 いのち湧く
(したもえを ふめばあしうら いのちわく)
19330 【季語】 下萌え 【季節】 初春


雨上がり 晴れし夜空に 春の星
(あめあがり はれしよぞらに はるのほし)
19331 【季語】 春 【季節】 三春


春暁や 明けの明星 またたけり
(しゅんぎょうや あけのみょうじょう またたけり)
19332 【季語】 春暁 【季節】 三春


地球も 星の一つや 春の星
(ちきゅうも ほしのひとつや はるのほし)
19333 【季語】 春 【季節】 三春


教会の 窓から覗く 春の星
(きょうかいの まどからのぞく はるのほし)
19334 【季語】 春 【季節】 三春



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冴え返る

2018年02月12日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢枕

2018年02月11日 | 俳句

椿とは 落ちるものらし 見下ろしぬ
(つばきとは おちるものらし みおろしぬ)
19298 【季語】 椿 【季節】 三春


落書きは 文化なりしか 春の昼
(らくがきは ぶんかなりしか はるのひる)
19299 【季語】 春 【季節】 三春


野良犬を 見掛けぬ日々や 春浅し
(のらいぬを みかけぬひびや はるあさし)
19300 【季語】 春浅し 【季節】 初春


簾越し 見ぬ恋創る 梅の花
(すだれごし みぬこいつくる うめのはな)
19301 【季語】 梅の花 【季節】 初春


菜の花や レンゲの花や 夢枕
(なのはなや れんげのはなや ゆめまくら)
19302 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


ボタ山は 地獄の山か 山笑う
(ぼたやまは じごくのやまか やまわらう)
19303 【季語】 山笑う 【季節】 三春


ぼた山も 草木も生えりゃ 花も咲く
(ぼたやまも くさきもはえりゃ はなもさく)
19304 【季語】 花 【季節】 晩春


ぼた山は 削られ死すも 山笑う
(ぼたやまは けずられしすも やまわらう)
19305 【季語】 山笑う 【季節】 三春


慎ましく 木陰に咲きし 水仙花
(つつましく こかげにさきし すいせんか)
19306 【季語】 水仙花 【季節】 晩冬


菜の花や 咲き急ぎしか 昼の月
(なのはなや さきいそぎしか ひるのつき)
19307 【季語】 菜の花 【季節】 晩冬


春の川 サラサラ流れ 手も入れず
(はるのかわ さらさらながれ てもいれず)
19308 【季語】 春 【季節】 三春


輪を描きて 急降下せし 春の鳶
(わをかきて きゅうこうかせし はるのとび)
19309 【季語】 春 【季節】 三春


春雨や 手傘で済みし ポツポツリ
(はるさめや てがさですみし ぽつぽつり)
19310 【季語】 春雨 【季節】 三春


昔人 春雨ならば 濡れて行く
(むかしびと はるさめならば ぬれていく)
19311 【季語】 春雨 【季節】 三春


春雨や グランドに沁む 雨の露
(はるさめや ぐらんどにしむ あめのつゆ)
19312 【季語】 春雨 【季節】 三春


嵐山 嵯峨野の竹林 春の雨
(あらしやま さがののちくりん はるのあめ)
19313 【季語】 春 【季節】 三春


白梅や 昔ながらの 今月夜
(しらうめや むかしながらの いまつきよ)
19314 【季語】 白梅 【季節】 初春


白梅や 薄曇りから 夜の雨
(しらうめや うすぐもりから よるのあめ)
19315 【季語】 白梅 【季節】 初春


春寒し 水田に映る はぐれ雲
(はるさむし みずたにうつる はぐれぐも)
19316 【季語】 春寒し 【季節】 初春


春愁い 終わり無く見る 夢続き
(はるうれい おわりなくみる ゆめつづき)
19317 【季語】 春愁い 【季節】 三春



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紀元節

2018年02月11日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白梅

2018年02月10日 | 俳句

朝散歩 日の出の陽の色 春萌す
(あささんぽ ひのでのひのいろ はるきざす)
19288 【季語】 春萌す 【季節】 初春


風凪ぎし 川の堰の音 どこか春
(かぜなぎし かわのせきのおと どこかはる)
19289 【季語】 春 【季節】 三春


漣に 耳を傾け 春を知る
(さざなみに みみをかたむけ はるをしる)
19290 【季語】 春 【季節】 三春


早春の 社に見付く 清め塩
(そうしゅんの やしろにみつく きよめしお)
19291 【季語】 早春 【季節】 初春


白梅に ただただ黙り 向き合いし
(しらうめに ただただだまり むきあいし)
19292 【季語】 白梅 【季節】 初春


白梅の 微笑みかける 朝散歩
(しらうめの ほほえみかける あささんぽ)
19293 【季語】 白梅 【季節】 初春


冬鵯は マンション間を 谷渡り
(ひよどりは まんしょんかんを たにわたり)
19294 【季語】 冬 【季節】 三冬


菜の花や 川の畔に ひとかたまり
(なのはなや かわのたもとに ひとかたまり)
19295 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


楽しきや 冬の鶺鴒 スウィングする
(たのしきや ふゆのせきれい すうぃんぐする)
19296 【季語】 冬 【季節】 三冬


春の空 雲四方に散り 青さ増す
(はるのそら くもしほうにちり あおさます)
19297 【季語】 春 【季節】 三春


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月10日 季は心

2018年02月10日 | 俳句暦


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の霜

2018年02月09日 | 俳句

鷺飛ぶや 薄黄の足が 似合いけり
(さぎとぶや うすきのあしが にあいけり)
19267 【季語】 鷺 【季節】 三冬


我が前に 冬の翡翠 初見参
(わがまえに ふゆのひすい はつけんざん)
19268 【季語】 冬 【季節】 三冬
翡翠(ひすい、かわせみ)=カワセミ


遊ぶ如 枯蘆伝い 翡翠飛ぶ
(あそぶごと かれあしづたい ひすいとぶ)
19269 【季語】 枯蘆 【季節】 三冬


羽ばたきに 一生掛ける 鴨の性
(はばたきに いっしょうかける かものさが)
19270 【季語】 鴨 【季節】 三冬


朝の鴨 一羽と思えば 群れ騒ぎ
(あさのかも いちわとおもえば むれさわぎ)
19271 【季語】 鴨 【季節】 三冬


群れし鴨 我の回りを 追尾せし
(むれしかも われのまわりを ついびせし)
19272 【季語】 鴨 【季節】 三冬


町の護美 集めし生徒 冴え冴えと
(まちのごみ あつめしせいと さえざえと)
19273 【季語】 冴え 【季節】 三冬


塀の内 見張る先生 温々し
(へいのうち みはるせんせい ぬくぬくし)
19274 【季語】 温し 【季節】 三春
憎々し


寒鴉 対の三組み 追い回し
(かんがらす ついのさんくみ おいまわし)
19275 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


春寒も ここまで来れば あきらめも
(はるさむも ここまでくれば あきらめも)
19276 【季語】 春寒 【季節】 初春


岩走る 垂水に合いし 猫柳
(いわばしる たるみにあいし ねこやなぎ)
19277 【季語】 猫柳 【季節】 初春


惚けるや 水やわらかく 猫柳
(ほうけるや みずやわらかく ねこやなぎ)
19278 【季語】 猫柳 【季節】 初春
惚ける(ほうける)=夢中になる。
遊び惚ける。


春の霜 踏んで足先 持ち上げし
(はるのしも ふんであしさき もちあげし)
19279 【季語】 春の霜 【季節】 三春


春の霜 踏む弾力に 剛と弱
(はるのしも ふむだんりょくに ごうとじゃく)
19280 【季語】 春の霜 【季節】 三春


春の霜 朝日に出合い 煌めけり
(はるのしも あさひにであい きらめけり)
19281 【季語】 春の霜 【季節】 三春


庄下川 川筋に見し 春の鳥
(しょうげかわ かわすじにみし はるのとり)
19282 【季語】 春 【季節】 三春


盆梅や 老いに力の 散歩道
(ぼんばいや おいにちからの さんぽみち)
19283 【季語】 盆梅 【季節】 初春


春の風邪 直り難いが 好きになり
(はるのかぜ なおりにくいが すきになり)
19284 【季語】 春の風邪 【季節】 三春


落第と 不合格とは 大きな差
(らくだいと ふごうかくとは おおきなさ)
19285 【季語】 落第 【季節】 仲春


不合格 ギター盗難と 祖母の死と
(ふごうかく ぎたーとうなんと そぼのしと)
19286 【季語】 不合格 【季節】 仲春


しゃらくせえ 一浪二留 春うらら
(しゃらくせえ いちろうにりゅう はるうらら)
19287 【季語】 不合格 【季節】 仲春
一浪→不合格



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする