俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬初め

2009年11月17日 | 俳句

一雨で 寒さを予感 冬来る
(ひとあめで さむさをよかん ふゆきたる)
10816 【季語】 冬来る 【季節】 初冬


マフラーも コートも早いと 痩せ我慢
(まふらーも こーともはやいと やせがまん)
10817 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


冬の雨 義母の創りし 句に泪
(ふゆのあめ ははのつくりし くになみだ)
10818 【季語】 冬の雨  【季節】 三冬


褞袍着て パッチをはいて エコの冬
(どてらきて ぱっちをはいて えこのふゆ)
10819 【季語】 褞袍 【季節】 三冬


生駒山 紅葉進まぬ 冬初め
(いこまやま もみじすすまぬ ふゆはじめ)
10820 【季語】 冬初め 【季節】 初冬


雑炊に 残りのものの 福はなし
(ぞうすいに のこりのものの ふくはなし)
10821 【季語】 雑炊 【季節】 三冬


冬稲荷 手頃なれども 手も出せず
(ふゆいなり てごろなれども てもだせず)
10822 【季語】 冬稲荷 【季節】 三冬
稲荷寿司 :三夏


冬空に 見つけてうれし 北斗星
(ふゆぞらに みつけてうれし ほくとせい)
10823 【季語】 冬空 【季節】 三冬


冬初め 空やわらかく 陽は沈む
(ふゆはじめ そらやわらかく ひはしずむ)
10824 【季語】 冬初め 【季節】 初冬


宴会の 約束増えし 神の留守
(えんかいの やくそくふえし かみのるす)
10825 【季語】 神無月 【季節】 初冬


直に見る もみじの紅さ その深さ
(じかにみる もみじのあかさ そのふかさ)
10826 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋


ひと雨に もみじ一葉の 流れけり
(ひとあめに もみじひとはの ながれけり)
10827 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋


嵐山 保津川下りの 紅薄し
(あらしやま ほづがわくだりの べにうすし)
10828 【季語】 (もみじ) 【季節】 晩秋


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冬めく

2009年11月16日 | 俳句

陽も見ずに くしゃみがひとつ 冬めける
(ひもみずに くしゃみがひとつ ふゆめける)
10806 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


鐘の音も 冬めく音に 変わりけり
(かねのねも ふゆめくおとに かわりけり)
10807 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


冬めくや 鉄塔の下の 小鳥たち
(ふゆめくや てっとうのしたの ことりたち)
10808 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


冬めくや 赤子に手を振る 我が居て
(ふゆめくや あかごにてをふる われがいて)
10809 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


一枚の もみじ葉流る 川の淵
(ひとひらの もみじはながる かわのふち)
10810 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


夕紅葉 綺麗と言いし 妹いずこ
(ゆうもみじ きれいといいし いもいずこ)
10811 【季語】 夕紅葉 【季節】 晩秋


散りし葉も 色付き流る 紅葉川
(ちりしはも いろづきながる もみじがわ)
10812 【季語】 紅葉川 【季節】 晩秋


彩りの 紅く変わりし 夕紅葉
(いろどりの あかくかわりし ゆうもみじ)
10813 【季語】 夕紅葉 【季節】 晩秋


ぽつぽつと 降るや降らずや 冬の雨
(ぽつぽつと ふるやふらずや ふゆのあめ)
10814 【季語】 冬の雨 【季節】 三冬


黙とうで 始まる会や 虎落笛
(もくとうで はじまるかいや もがりぶえ)
10815 【季語】 虎落笛 【季節】 三冬
虎落笛=冬の寒風が柵や竹垣に吹き当たってヒューヒューなる現象


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冬宴

2009年11月15日 | 俳句

雲間より 覗く星無き 冬の空
(くもまより のぞくほしなき ふゆのそら)
10804 【季語】 冬の空 【季節】 三冬


二十九年 寿司とケーキで 冬宴
(にじゅうくねん すしとけーきで ふゆうたげ)
10805 【季語】 冬 【季節】 三冬


昨日が、結婚記念日でした。

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返り花

2009年11月14日 | 俳句

熟柿には ちと早すぎる 柿食す
(じゅくしには ちとはやすぎる かきしょくす)
10801 【季語】 熟柿 【季節】 晩秋


スポットに ひときわ映えし 櫨紅葉
(すぽっとに ひときわはえし はぜもみじ)
10802 【季語】 櫨紅葉 【季節】 晩秋


先達の 顔生き生きと 返り花
(せんだつの かおいきいきと かえりばな)
10803 【季語】 返り花 【季節】 初冬


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十一月

2009年11月13日 | 俳句

時雨れても 晴れ間の見えし OB会
(しぐれても はれまのみえし OBかい)
10799 【季語】 時雨 【季節】 初冬


神のみか 髪も見捨てし 十一月
(かみのみか かみもみすてし じゅういちがつ)
10800 【季語】 十一月 【季節】 初冬


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七五三

2009年11月12日 | 俳句

雨上がり 色冴えわたる 紅葉かな
(あめあがり いろさえわたる もみじかな)
10793 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


インフルの 流行に減りし マスクかな
(いんふるの はやりにへりし ますくかな)
10794 【季語】 マスク 【季節】 三冬


早々と クリスマスツリー 世に出でし
(はやばやと くりすますつりー よにいでし)
10795 【季語】 クリスマスツリー 【季節】 仲冬


咳すれば じろっと睨む 生徒あり
(せきすれば じろっとにらむ せいとあり)
10796 【季語】 咳 【季節】 三冬


七五三 孫の電話に 笑いあり
(しちごさん まごのでんわに わらいあり)
10797 【季語】 七五三 【季節】 初冬


七五三衣 写真の孫の 得意顔
(しめごろも しゃしんのまごの とくいがお)
10798 【季語】 七五三衣 【季節】 初冬
七五三祝(しめいわい)、七五三衣(しめごろも)


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秋雨

2009年11月11日 | 俳句

秋の旅 朋のスナップ 笑み溢れ
(あきのたび とものすなっぷ えみあふれ)
10790 【季語】 秋の旅  【季節】 三秋


駅出れば 秋の長雨 我待ちぬ
(えきでれば あきのながあめ われまちぬ)
10791 【季語】 秋の長雨 【季節】 三秋


秋雨に 差すか差さぬか 思案傘
(あきさめに さすかささぬか しあんがさ)
10792 【季語】 秋雨 【季節】 三秋


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もみじ葉

2009年11月10日 | 俳句

枯れ水木 葉の色険し 濃紅
(かれみずき はのいろけわし こくれない)
10784 【季語】 枯れる 【季節】 三冬


柿たわわ 峠の茶屋の 曲がり角
(かきたわわ とうげのちゃやの まがりかど)
10785 【季語】 柿 【季節】 晩秋


卓の上 熟柿にいまだ 至らずや
(たくのうえ じゅくしにいまだ いたらずや)
10786 【季語】 熟柿 【季節】 晩秋


もみじ葉も 緑に勝てぬ 山掟
(もみじばも みどりにかてぬ やまおきて)
10787 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


紅葉まだ まだまだ遠き 嵐山
(もみじまだ まだまだとおき あらしやま)
10788 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


もみじ葉も 夕陽の色に 隠されて
(もみじはも ゆうひのいろに かくされて)
10789 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


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秋深し

2009年11月09日 | 俳句

草刈りて 尚生き残る えのころよ
(くさかりて なおいきのこる えのころよ)
10776 【季語】 えのころ 【季節】 晩秋
えのころ=狗尾草


秋さぶは 暦の上や 鰯雲
(あきさぶは こよみのうえや いわしぐも)
10777 【季語】 鰯雲 【季節】 三秋


仮名書きは のの字多しと 秋深む
(かながきは ののじおおしと あきふかむ)
10778 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


飛鳥石 宇宙の扉 秋深し
(あすかいし うちゅうのとびら あきふかし)
10779 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


早々と 裸の木々や 冬支度
(はやばやと はだかのきぎや ふゆじたく)
10780 【季語】 冬支度 【季節】 晩秋


秋深み 桜紅葉の 色濃ゆし
(あきふかみ さくらもみじの いろこゆし)
10781 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


鹿の目に 涙溢れて 秋深む
(しかのめに なみだあふれて あきふかむ)
10782 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


飛びながら 鷺は糞撒き 秋深し
(とびながら さぎはふんまき あきふかし)
10783 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


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暮の秋

2009年11月08日 | 俳句

まどろみの 開ければ渋滞 秋の旅
(まどろみの あければじゅうたい あきのたび)
10774 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


雲の間の 宵の明星 暮の秋
(くものまの よいのみょうじょう くれのあき)
10775 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


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秋の旅

2009年11月07日 | 俳句

雲も無き 秋空の下 いざ宇治へ
(くももなき あきぞらのした いざうじへ)
10768 【季語】 秋空 【季節】 三秋


バス揺られ 瞼重たき 秋の旅
(ばすゆられ まぶたおもたき あきのたび)
10769 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


平等を 抜いての旅は 秋の宇治
(びょうどうを ぬいてのたびは あきのうじ)
10770 【季語】 秋 【季節】 三秋


師の声の 渋みを増して 秋の旅
(しのこえの しぶみをまして あきのたび)
10771 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


秋の旅 バスでの講義 夢枕
(あきのたび ばすでのこうぎ ゆめまくら)
10772 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


バスの揺れ ゆりかごの如 秋の旅
(ばすのゆれ ゆりかごのごと あきのたび)
10773 【季語】 秋の旅 【季節】 三秋


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うすもみじ

2009年11月06日 | 俳句

うすもみじ 保津川下りの 両岸に
(うすもみじ ほづがわくだりの りょうぎしに)
10763 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


宇治の旅 期待半ばの うすもみじ
(うじのたび きたいなかばの うすもみじ)
10764 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


立ちんぼの 説明員や 秋深む
(たちんぼの せつめいいんや あきふかむ)
10765 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


輪を画いて 我待つ鳶 急降下
(わをかいて われまつとんび きゅうこうか)
10766 【季語】 鳶 【季節】 三冬


うすもみじ お池に落ちて さあ大変
(うすもみじ おいけにおちて さあたいへん)
10767 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


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うすもみじ

2009年11月05日 | 俳句

桜紅葉 緑葉の上 紅を引く
(さくらもみじ みどりはのうえ べにをひく)
10760 【季語】 桜紅葉 【季節】 晩秋


うすもみじ 日に日に紅の 濃ゆくなり
(うすもみじ ひにひにべにの こゆくなり)
10761 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


目閉じれば 色増す紅葉 暮の秋
(めとじれば いろますもみじ くれのあき)
10762 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


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秋深し

2009年11月04日 | 俳句

木々の先 紅葉の色の 濃ゆくあり
(きぎのさき もみじのいろの こゆくあり)
10748 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


挨拶は 寒くなりました 暮の秋
(あいさつは さむくなりました くれのあき)
10749 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


目の奥の 蚊の飛び回る 暮の秋
(めのおくの かのとびまわる くれのあき)
10750 【季語】 暮の秋 【季節】 晩秋


秋深し 色気を醸す 伎芸天
(あきふかし いろきをかもす ぎげいてん)
10751 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋
技〔伎〕芸天=伎芸をよくし、五穀豊穣・吉祥豊楽をつかさどり、
福徳・技能を授ける天女。大自在天の髪際から化生したという。
大自在天女。奈良 秋篠寺 伎芸天の仏像あり。


秋深し 予定欄の 空き少し
(あきふかし よていらんの あきすこし)
10752 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


韓ドラの 挿入歌の 爽やかさ
(かんどらの そうにゅうかに さわやかさ)
10753 【季語】 爽やか 【季節】 三秋


大宰の府 トンネル越しの もみじ山
(だざいのふ とんねるごしの もみじやま)
10754 【季語】 もみじ山 【季節】 晩秋


柿泥棒 そんな昔も ありました
(かきぬすっと そんなむかしも ありました)
10755 【季語】 柿 【季節】 晩秋


柿喰えば 借りし金ある 現世や
(かきくえば かりしかねある うつしよや)
10756 【季語】 柿 【季節】 晩秋


保津川下り 谷の奥まで 紅葉色
(ほづくだり たにのおくまで もみじいろ)
10757 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


夕陽受け 楓紅葉の 吾子の手や
(ゆうひうけ かえでもみじの あこのてや)
10758 【季語】 楓紅葉 【季節】 晩秋


陽を受けて キラリ光る柿 食べごろぞ
(ひをうけて きらりひかるかき たべごろぞ)
10759 【季語】 柿 【季節】 晩秋

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文化の日

2009年11月03日 | 俳句

初氷 ニュースを聞かば 秋深し
(はつごおり にゅーすをきかば あきふかし)
10741 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


句作りに 月齢調ぶ 癖ありき
(くづくりに げつれいしらぶ くせありき)
10742 【季語】 ー 【季節】 ー


山の辺の 道のそこそこ 残り柿
(やまのべの みちのそこそこ のこりがき)
10743 【季語】 柿 【季節】 晩秋


枯れ草の 中に見つけし 吾亦紅
(かれくさの なかにみつけし われもこう)
10744 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


風吹かば 風に靡くや 吾亦紅
(かぜふかば かぜになびくや われもこう)
10745 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


老醜を 忘却せんと 秋探し
(ろうしゅうを ぼうきゃくせんと あきさがし)
10746 【季語】 秋探し 【季節】 晩秋


憲法も 明治も遠き 文化の日
(けんぽうも めいじもとおき ぶんかのひ)
10747 【季語】 文化の日 【季節】 晩秋


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