着るものの 軽さを増して 夏は来ぬ
(きるもののかるさをましてなつはきぬ)
12635 【季語】 夏来る 【季節】 初夏
夏は来ぬ 鏡台の下の 青畳
(なつはきぬきょうだいのしたのあおだたみ)
12636 【季語】 夏来る 【季節】 初夏
蓋開ける 力無き我 夏は来ぬ
(ふたあけるちからなきわれなつはきぬ)
12637 【季語】 夏来る 【季節】 初夏
夏の風 髪の乱れも 気にならず
(なつのかぜかみのみだれもきにならず)
12638 【季語】 夏の風 【季節】 三夏
鏡台の 鏡無くとも 夏来る
(きょうだいのかがみなくともなつきたる)
12639 【季語】 夏来る 【季節】 初夏
茜空 薔薇の花にも 茜さす
(あかねぞらばらのはなにもあかねさす)
12640 【季語】 薔薇 【季節】 初夏
薔薇熟れて 色の濃ゆさも 古びりし
(ばらうれていろのこゆさもふるびりし)
12641 【季語】 薔薇 【季節】 初夏
塀越しに 瓦枕や 柿若葉
(へいごしにかわらまくらやかきわかば)
12642 【季語】 柿若葉 【季節】 初夏
夏に入るや 風呂よりシャワーの 季節なり
(げにいるやふろよりしゃわーのきせつなり)
12643 【季語】 夏入 【季節】 三夏
この不況 龍馬に筍夏 特番
(このふきょう りょうまにたけのこ なつとくばん)
12644 【季語】 夏 【季節】 三夏
気の抜けし 缶ビールで見る 夢心地
(きのぬけしかんびーるでみるゆめごこち)
12645 【季語】 缶ビール 【季節】 三夏