俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

四温

2010年01月30日 | 俳句

冬の蟹 無口の無口 忘れられ
(ふゆのかに むくちのむくち わすれられ)
11558 【季語】 冬 【季節】 三冬


エスカレータ 行き交う顔に 四温あり
(えすかれーた いきかうかおに しおんあり)
11559 【季語】 三寒四温 【季節】 三冬


電車賃 おでんに化けて 朝帰り
(でんしゃちん おでんにばけて あさがえり)
11560 【季語】 おでん 【季節】 三冬


録画せし ビデオの編集 冬の宵
(ろくがせし びでおのへんしゅう ふゆのよい)
11561 【季語】 冬の宵 【季節】 三冬


寒月や 遮るものなく 満月に
(かんげつや さえぎるものなく まんげつに)
11562 【季語】 寒月 【季節】 三冬


冬満月 街の灯りで 見失う
(ふゆまんげつ まちのあかりで みうしなう)
11563 【季語】 冬 【季節】 三冬


義母迎え 満月の月 冬の月
(ははむかえ まんげつのつき ふゆのつき)
11564 【季語】 冬の月 【季節】 三冬


焼き鳥の 記憶古びし 定年後
(やきとりの きおくふるびし ていねんご)
11565 【季語】 焼き鳥 【季節】 三冬


侘しさは 枯木に懸かる 大満月
(わびしさは こぼくにかかる だいまんげつ)
11566 【季語】 枯れ木 【季節】 三冬


我が俳句 雪の少なき 誰のせい
(わがはいく ゆきのすくなき だれのせい)
11567 【季語】 雪 【季節】 晩冬


ビル風に 地下道の風 寒の風
(びるかぜに ちかどうのかぜ かんのかぜ)
11568 【季語】 寒 【季節】 晩冬


寒鯉の 川面を荒らし 上流へ
(かんごいの かわもをあらし じょうりゅうへ)
11569 【季語】 寒鯉 【季節】 晩冬