俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

春の七草

2010年01月07日 | 俳句

初春の 歌舞伎に空は 暗々と
(はつはるの かぶきにそらは くらぐらと)
11386 【季語】 初春 【季節】 新年
暗々(くらぐら)=暗いさま。


地下鉄を 出れば霙の 跡ばかり
(ちかてつを でればみぞれの あとばかり)
11387 【季語】 霙 【季節】 三冬


七草は 生命延びるや 明日にする
(ななくさは いのちのびるや あすにする)
11388 【季語】 七草 【季節】 新年


【春の七草】

芹生える 水辺の流れ 清らなり
(せりはえる みずべのながれ きよらなり)
11389 【季語】 芹 【季節】 三春
芹(せり)=春の七草


風吹かば 三味線草の 音がする
(かぜふかば しゃみせんぐさの おとがする)
11390 【季語】 薺 【季節】 新年
薺(なずな)=三味線草=ぴょんぴょん草、春の七草


やさし毛に おおわれ育つ 母子草
(やさしけに おおわれそだつ ははこぐさ)
11391 【季語】 御形 【季節】 新年
御形(ごぎょう)=母子草、春の七草


緑なす ハコベは萌えて 陽は出たり
(みどりなす はこべはもえて ひはでたり)
11392 【季語】 繁縷 【季節】 三春
繁縷(はこべ、はこべら、はんろう)=朝しらげ=日出草、春の七草


風吹いて 仏発ちたる 田平子よ
(かぜふいて ほとけたちたる たびらこよ)
11393 【季語】 仏の座 【季節】 新年
田平子(たびらこ)=仏の座、春の七草


華の無い 人生まずは 鈴菜から
(はなのない じんせいまずは すずなから)
11394 【季語】 菘 【季節】 新年
菘(すずな)=鈴菜(すずな)=蕪(かぶ)、春の七草


清白の 花は黄色く 清々し
(すずしろの はなはきいろく すがすがし)
11395 【季語】 蘿蔔 【季節】 新年
蘿蔔(すずしろ)=清白=大根、春の七草





その昔 すずしろの姫 多かりき
(そのむかし すずしろのひめ おおかりき)
11396 【季語】 蘿蔔 【季節】 新年

コメント
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