『王将の 餃子で準備 夏痩せに』
(おうしょうの ぎょうざでじゅんび なつやせに)
『一籠の 青梅有りて 梅酒かな』
(ひとかごの あおうめありて うめしゅかな)
『尺蠖に 散歩の前後 お会いして』
(しゃくとりに さんぽのぜんご おあいして)
『我が妹は 団扇五六本 使いおり』
(わがいもは うちわごろくほん つかいおり)
『地下鉄の 線路の軋み 夏旱』
(ちかてつの せんろのきしみ なつひでり)
『冷奴 酒が無ければ 玉子豆腐』
(ひややっこ さけがなければ たまごどうふ)
『まさしくも 雨の合間の 五月晴れ』
(まさしくも あめのあいまの さつきはれ)
『喇叭だね 階下に臨む 朝顔は』
(らっぱだね かいかにのぞむ あさがおは)
『暁の 朝顔一輪 我見つけ』
(あかつきの あさがおいちりん われみつけ)
『花桔梗 パンと弾けて うすむらさき』
(はなききょう ぱんとはじけて うすむらさき)
『合歓咲くや 高架の下は 去年まで』
(ねむさくや こうかのしたは きょねんまで)
『露草に 見とれ足止め 露の戀』
(つゆくさに みとれあしとめ つゆのこい)
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