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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花菖蒲

2009年06月11日 | 俳句

『植田には 鏡の如く 青い空』
(うえたには かがみのごとく あおいそら)

『夏蜻蛉 交尾しままに 田の上に』
(なつとんぼ こうびしままに たのうえに)

『紫陽花を 見るためだけに 通る道』
(あじさいを みるためだけに とおるみち)

『棘ありて 仙人掌の花 人を射す』
(とげありて さぼてんのはな ひとをさす)

『入梅と なりて早くも 止みにけり』
(にゅうばいと なりてはやくも やみにけり)

『露含み 紫陽花の生気 蘇えり』
(つゆふくみ あじさいのせいき よみがえり)

『噴水の 飛沫を浴びて 涼風に』
(ふんすいの ひまつをあびて すずかぜに)

『極楽は こんなところか 花菖蒲』
(ごくらくは こんなところか はなしょうぶ)

『雨上がり 蝸牛出て 光る道』
(あめあがり かたつむりでて ひかるみち)

『南瓜咲く 畑の緑も 色濃ゆく』
(かぼちゃさく はたのみどりも いろこゆく)

『冷麦は いつになったら 出てくるか』
(ひやむぎは いつになったら でてくるか)

『蝸牛 左右の槍の 不釣り合い』
(かたつむり さゆうのやりの ふつりあい)