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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2009年04月25日 | 俳句

『石段の 若葉の影に 花躑躅』
(いしだんの わかばのかげに はなつつじ)

『我が周り 附かず離れず 春鶺鴒』
(わがまわり つかずはなれず はるせきれい)

『新月に 雨となりても 今だ春』
(しんげつに あめとなりても いまだはる)

『要黐 垣根の中に 光あり』
(かなめもち かきねのなかに ひかりあり)

『八重に咲く 山吹の黄の 色濃ゆし』
(やえにさく やまぶきのきの いろこゆし)

『春麗 駅の時計の 遅刻する』
(はるうらら えきのとけいの ちこくする)

『薄揚羽 忘れた筈の 古傷の』
(うすあげは わすれたはずの ふるきずの)

『雨雲の 裾に茜の 春の暮』
(あまぐもの すそにあかねの はるのくれ)

『裸をば 非難の大臣 虻大臣』
(はだかをば ひなんのだいじん あぶだいじん)

『何様ぞ 弱きに強き 虻の声』
(なにさまぞ よわきにつよき あぶのこえ)