『昭和の日 平静に見て もの哀し』
(しょうわのひ へいせいにみて ものかなし)
『惜春や ともに唄いし 孫電話』
(せきしゅんや ともにうたいし まごでんわ)
『青き空 屋根に泳ぎし 鯉幟』
(あおきそら やねにおよぎし こいのぼり)
『春の昼 歩道橋にも 人の影』
(はるのひる ほどうきょうにも ひとのかげ)
『春の昼 胃凭れの因 スパゲッティ』
(はるのひる いもたれのいん すぱげってぃ)
『若葉風 光があれば 歩も進み』
(わかばかぜ ひかりがあれば ほもすすみ)
『さわさわと 若葉風吹く 空青し』
(さわさわと わかばかぜふく そらあおし)
『春風の どこにでもある やさしさよ』
(はるかぜの どこにでもある やさしさよ)
『本降りに なる前に帰る 春の雨』
(ほんぶりに なるまえにかえる はるのあめ)
『上の階 走る音して 連休だ』
(うえのかい はしるおとして れんきゅうだ)
『初鰹 土産喜ぶ 義父の夢』
(はつがつお みやげよろこぶ ちちのゆめ)