『赤錆びし 滑り台にも 花のあり』
(あかさびし すべりだいにも はなのあり)
『朝寝せり 嫁も同じく 朝寝せり』
(あさねせり よめもおなじく あさねせり)
『嫁の立つ 花見の予定 意義のなし』
(よめのたつ はなみのよてい いぎのなし)
『冷たさに 開花遅れて まだ三分』
(つめたさに かいかおくれて まださんぶ)
『普段着も 少なくなりし 花季節』
(ふだんぎも すくなくなりし はなきせつ)
『囀りの 音色の冴えて 雨あがる』
(さえずりの ねいろのさえて あめあがる)
『散る散ると 思いながらも 見る桜』
(ちるちると おもいながらも みるさくら)