『半月も 名月の顔 しているね』
(はんげつも めいげつのかお しているね)
『秋涼し 半月なりとも いと十分』
(あきすずし はんげつなりとも いとじゅうぶん)
『雨音の 小さくなりて 秋の宵』
(あまおとの ちいさくなりて あきのよい)
『秋扇 百均なれば 風重し』
(あきおうぎ ひゃっきんなれば かぜおもし)
『空青く 薄紅際立つ 百日紅』
(そらあおく うすべにきわだつ さるすべり)
『蜩の なかなか止まず 日も暮れて』
(ひぐらしの なかなかやまず ひもくれて)
『曼珠沙華 線細くとも 太く燃え』
(まんじゅしゃげ せんほそくとも ふとくもえ)
『どこよりか 不法侵入 秋蚊一匹』
(どこよりか ふほうしんにゅう あきかいっぴき)