『枝振りの 天に伸びたる 百日紅』
(えだぶりの てんにのびたる さるすべり)
『雨雲の 揺るりと進む 秋の空』
(あまぐもの ゆるりとすすむ あきのそら)
『鳴き声も ひと際高く 秋の蝉』
(なきごえも ひときわたかく あきのせみ)
『声明を 聞くが如しや 秋の蝉』
(しょうみょうを きくがごとしや あきのせみ)
『耳澄ます 風吹くごとに 秋の声』
(みみすます かぜふくごとに あきのこえ)
『朝の茶に 秋涼の風 吹きわたる』
(あさのちゃに しゅうりょうのかぜ ふきわたる)
『撫子の 我が待つ戀を 知りやらで』
(なでしこの わがまつこいを しりやらで)
『吾亦紅 赤紫の 色香なり』
(われもこう あかむらさきの いろかなり)