「長浜芸術版楽市楽座 第37回 アート・イン・ナガハマ(通称AIN)」は9月30日と10月1日の両日に全国から約160組のアーティストが集結して作品を出展されます。
毎年AINでご本人と新作の作品に出会えるのを心待ちしているアクリル画の小倉宗さんは、今年も出展されていて今回が21回目の出展になります。
小倉さんは「浮酔絵師」を名乗られていた時代もありましたが、最近のAINでは「アトリエ笑」と名乗られていることが多いのかな。
最初に小倉さんの絵を購入したのが2007年ですから、コロナでAINの開催が中止になった年もあったとはいえ、絵との最初の出会いからもう17年にもなります。
到着したのはまだ開催前の時間だったことあって、準備中のブースが多い中、まずは小倉さんのブースを探してアーケードの中を歩き回ります。
かつて帽子屋さんのあった店舗の前に小倉さんのブースはあり、展示されている絵と限られたスペースのため展示しきれていない絵の写真のファイルを見せて頂きます。
パッと見て目を引くのが上段左に掛けられている“渡り鳥になったユミン”の「ほらね」と上段右の“鳥が大津絵の鬼の念仏になった”「鳥鬼の念仏」でした。
小倉さんに大津絵のことや卑弥呼のことなど、当方も興味を感じている話などを聞かせてもらい、鬼の念仏では片方の角を折るのが大津絵の正しい描き方なんだとか教えてもらう。
「ほらね」と「鳥鬼の念仏」の2枚のどちらにするか悩みましたが、昨年は鳥の絵を購入していますので、今年は渡り鳥ユミンの「ほらね」を選びます。
他にも「鬼の念仏」になった女性の絵とウクレレを持つ豚さんの絵以外は鳥をモチーフにした絵が多くなってきているようです。
小倉さんは個展を各地で開催されており、今週から来週まで名古屋市千種区の「ギャラリ想」で9/28~10/8まで開催中(写真左)。
また11/11~11/19は東京都世田谷区の「Gallery来舎KIYA梅猫庵」で「小倉宗・上田朱 2人展」が開催とのことです。(写真右)。
もう一人、今回のAINでお会いしたかったのは画道レイさんで、今回は「RAYライブペイント」と題して、襖に墨で絵を描くパフォーマンスでの参加です。
レイさんは昨年10月に安土の「浄厳院現代美術展」で本堂に通じる渡り廊下に並べられた「守・破・離・光」という作品を見たのが始まりです。
その時にお話を伺ったり、自作の歌を聞かせてもらったりして作品を含めて面白い方だと感じた方です。
今回はどんな作品に仕上がるかとても楽しみですが、まずは絵を描き始める前の真っ白な襖の前で姿を撮らせて頂きました。
毎回服装も育った地である倉敷や生まれ故郷の北九州市にちなんだ衣装を身に付けてられて常に個性的な佇まいです。
襖の外周に止められたネクタイは「賤ヶ岳の七本槍」の七人の武将を表し、手には鹿の角。鹿の角を持って何を考えるか?
レイさんはアーティストをして活躍されると同時に、モデルや俳優として二足の草鞋を履いて活躍されている方ですので、個性やキャラクターも強烈です。
今年のAINは戦国がテーマですので、戦国時代の長浜とお茶をテーマに瓢箪型の竹籠や茶筅などが準備されており、ヒマラヤ岩塩を墨に溶かし込んで絵を描かれるとか。
最初に訪れた時点では、まだ人が集まっていなかったので製作まで少し時間があるようでしたので、一旦離れて時間をおいて見に行く。
その時は、製作はかなり進んでおり、中央の円の中には既に富士山が描かれ、襖の右の龍を描かれている最中でした。
変な姿勢で描かれていますが、これは龍のヒゲを描くのに、自分の顎ヒゲに墨を付けて筆代わりにして描いている姿です。
レイさんは5年ほど前から創作活動を始められたといい、レイとはゼロの意味。
ゼロから始めた芸術活動は2018年の初個展以降、各地で個展やライブアートを精力的に開催されているようです。
最終日に覗いてみたら双龍図が既に描かれていて絵はかなり完成に近づいています。
10/21~11/5は安土町の浄厳院で開催される「浄厳院現代美術展~解き放つ」に出展。
11月早々には長浜市高月町の高月まちづくりセンター?で十一面観音にちなんだ11の作品とギャラリートークを開催とのこと。(まだネット上に情報が出ていない)
ところで、アート・イン・ナガハマの初期の頃は、信楽焼系の陶芸作品が多かったように記憶していますが、近年は信楽焼の陶器は減ったものの、焼き物という括りでは出展が多い。
岡山から出展の川原将太さんの器はカラフルな柄のカップが印象に残り、流木のような古木を取っ手に使ったカップなど実に個性的な作品です。
元々は絵を描がく人だったといい、陶芸の技術はないけど専門の上絵で作品を作り上げており、焼きは最大4回焼く場合があるとのことです。
洗練されて上品な作品が多かったのは草津焼きの「淡海陶芸研究所」でした。
草津焼きとは草津市内で採れる鉄分を多く含み大小様々な粒子が混ざった土を使った焼き物のことをいうそうです。
中高年の方がブースで足を止めて器を手に取られる方が多かったのは、シンプルな上品さに魅かれているのではないでしょうか。
インパクトがあるのは空き缶で作ったオブジェ作品と木彫りのフクロウを展示されていた「木楽工房」でした。
空き缶のオブジェは巨大な釣り針のようにも見えますが、通る時に否応なく目に入ってくるオブジェです。
大通寺の山門前からはにぎやかな音楽が聞こえてきます。
HONEYSというバンドがリハーサルをしていたのですが、顔ぶれからするとかなりのベテランバンドのようですね。
いくつになっても自分がやりたいことをやれる時間を持てるのは、とても幸福なことだと思いますし、そういった方々には羨ましさを感じる。
逆に言えば、やりたいことをやれる時間があるので、いろいろと苦しいことや辛いことに耐えられるのかもしれませんね。
毎年AINでご本人と新作の作品に出会えるのを心待ちしているアクリル画の小倉宗さんは、今年も出展されていて今回が21回目の出展になります。
小倉さんは「浮酔絵師」を名乗られていた時代もありましたが、最近のAINでは「アトリエ笑」と名乗られていることが多いのかな。
最初に小倉さんの絵を購入したのが2007年ですから、コロナでAINの開催が中止になった年もあったとはいえ、絵との最初の出会いからもう17年にもなります。
到着したのはまだ開催前の時間だったことあって、準備中のブースが多い中、まずは小倉さんのブースを探してアーケードの中を歩き回ります。
かつて帽子屋さんのあった店舗の前に小倉さんのブースはあり、展示されている絵と限られたスペースのため展示しきれていない絵の写真のファイルを見せて頂きます。
パッと見て目を引くのが上段左に掛けられている“渡り鳥になったユミン”の「ほらね」と上段右の“鳥が大津絵の鬼の念仏になった”「鳥鬼の念仏」でした。
小倉さんに大津絵のことや卑弥呼のことなど、当方も興味を感じている話などを聞かせてもらい、鬼の念仏では片方の角を折るのが大津絵の正しい描き方なんだとか教えてもらう。
「ほらね」と「鳥鬼の念仏」の2枚のどちらにするか悩みましたが、昨年は鳥の絵を購入していますので、今年は渡り鳥ユミンの「ほらね」を選びます。
他にも「鬼の念仏」になった女性の絵とウクレレを持つ豚さんの絵以外は鳥をモチーフにした絵が多くなってきているようです。
小倉さんは個展を各地で開催されており、今週から来週まで名古屋市千種区の「ギャラリ想」で9/28~10/8まで開催中(写真左)。
また11/11~11/19は東京都世田谷区の「Gallery来舎KIYA梅猫庵」で「小倉宗・上田朱 2人展」が開催とのことです。(写真右)。
もう一人、今回のAINでお会いしたかったのは画道レイさんで、今回は「RAYライブペイント」と題して、襖に墨で絵を描くパフォーマンスでの参加です。
レイさんは昨年10月に安土の「浄厳院現代美術展」で本堂に通じる渡り廊下に並べられた「守・破・離・光」という作品を見たのが始まりです。
その時にお話を伺ったり、自作の歌を聞かせてもらったりして作品を含めて面白い方だと感じた方です。
今回はどんな作品に仕上がるかとても楽しみですが、まずは絵を描き始める前の真っ白な襖の前で姿を撮らせて頂きました。
毎回服装も育った地である倉敷や生まれ故郷の北九州市にちなんだ衣装を身に付けてられて常に個性的な佇まいです。
襖の外周に止められたネクタイは「賤ヶ岳の七本槍」の七人の武将を表し、手には鹿の角。鹿の角を持って何を考えるか?
レイさんはアーティストをして活躍されると同時に、モデルや俳優として二足の草鞋を履いて活躍されている方ですので、個性やキャラクターも強烈です。
今年のAINは戦国がテーマですので、戦国時代の長浜とお茶をテーマに瓢箪型の竹籠や茶筅などが準備されており、ヒマラヤ岩塩を墨に溶かし込んで絵を描かれるとか。
最初に訪れた時点では、まだ人が集まっていなかったので製作まで少し時間があるようでしたので、一旦離れて時間をおいて見に行く。
その時は、製作はかなり進んでおり、中央の円の中には既に富士山が描かれ、襖の右の龍を描かれている最中でした。
変な姿勢で描かれていますが、これは龍のヒゲを描くのに、自分の顎ヒゲに墨を付けて筆代わりにして描いている姿です。
レイさんは5年ほど前から創作活動を始められたといい、レイとはゼロの意味。
ゼロから始めた芸術活動は2018年の初個展以降、各地で個展やライブアートを精力的に開催されているようです。
最終日に覗いてみたら双龍図が既に描かれていて絵はかなり完成に近づいています。
10/21~11/5は安土町の浄厳院で開催される「浄厳院現代美術展~解き放つ」に出展。
11月早々には長浜市高月町の高月まちづくりセンター?で十一面観音にちなんだ11の作品とギャラリートークを開催とのこと。(まだネット上に情報が出ていない)
ところで、アート・イン・ナガハマの初期の頃は、信楽焼系の陶芸作品が多かったように記憶していますが、近年は信楽焼の陶器は減ったものの、焼き物という括りでは出展が多い。
岡山から出展の川原将太さんの器はカラフルな柄のカップが印象に残り、流木のような古木を取っ手に使ったカップなど実に個性的な作品です。
元々は絵を描がく人だったといい、陶芸の技術はないけど専門の上絵で作品を作り上げており、焼きは最大4回焼く場合があるとのことです。
洗練されて上品な作品が多かったのは草津焼きの「淡海陶芸研究所」でした。
草津焼きとは草津市内で採れる鉄分を多く含み大小様々な粒子が混ざった土を使った焼き物のことをいうそうです。
中高年の方がブースで足を止めて器を手に取られる方が多かったのは、シンプルな上品さに魅かれているのではないでしょうか。
インパクトがあるのは空き缶で作ったオブジェ作品と木彫りのフクロウを展示されていた「木楽工房」でした。
空き缶のオブジェは巨大な釣り針のようにも見えますが、通る時に否応なく目に入ってくるオブジェです。
大通寺の山門前からはにぎやかな音楽が聞こえてきます。
HONEYSというバンドがリハーサルをしていたのですが、顔ぶれからするとかなりのベテランバンドのようですね。
いくつになっても自分がやりたいことをやれる時間を持てるのは、とても幸福なことだと思いますし、そういった方々には羨ましさを感じる。
逆に言えば、やりたいことをやれる時間があるので、いろいろと苦しいことや辛いことに耐えられるのかもしれませんね。
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