超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

えのレポ

2012-04-20 09:51:57 | 旅行お出かけ
色々と自宅周りに雑用が重なり久々に休暇を取ったのに、その所用はあっという間に終わってしまい妻は学校の用事があると出掛けポツネンと家に居残ることになってしまった。夕食に出掛けるまでは約2時間・・・天気もよいしいつもはウォーキングだが、ここは久々にチャリで走り回ることにした。別にあてがあるわけではないが、江ノ島にでも行ってみることにした。年々スケールが大きくなっているようだが、今年は残念ながらスケジュールが合わず「江ノ島トレジャー」もできなかったし・・・いつものR134号を東に走り始めた。いつもは実家からもらってきた35年前のチャリなんだが(桜クルーザー号はサイクリングには向かない)、甘辛のロングライド用を使ったから快適だ。

弁天橋を渡らずにそのまま直進して久々に腰越港を偵察に行った。朝一で行くと大抵獲れたての生シラスが買えるのだが、午後は売り切れだ。おーっ、ここが小夏師匠(正しくはお友達サイト)に教えてもらった「しらすや」だな。いつか「しらすつくし定食」食べてみよう。あんまり店内をじろじろ見回す勇気がなかったのだが、さーっと見た限り新しくてかなりお洒落な感じのする雰囲気だ。メニューは我が家の近所にある「しらすやガーデン」に近いものがある。しらすつくし定食は実に多くの種類のしらす料理が少しずつ入っているので、妻と飲みに行ったときには「つまみ」に注文する。一品を何種類も頼むよりははるかにお得でボリュームも十分なのだ。

      

ここで180度方向転換し弁天橋を渡って湘南港方面へ。先日「湘南藤沢市民マラソン」のスタートがある方だが、テラスモール湘南のフードコートにも出店した有名な「とびっちょ」がある。大きな器に豪華絢爛の海鮮丼が売りだと思うのだが、いつ行っても店の外まで人がいっぱいで、今まで一度も入ったことがない。。。青銅の鳥居をくぐった先の参道にもたしか小さなお店を出していた。参道の終点から私は左側へ上り始めた。眼下に見えるのが「湘南港」である。灯台の周辺によく釣りにきたが私はあまり釣れた記憶がない。甘辛が小さいときに子供同士で行って「タコ」を釣ってきたところでもある。そのまま上って行くとサミュエル・コッキング苑入り口だ。向こう側に新江ノ島灯台が見える。昔の灯台はあまり高くなかったが、足元から真下が見えてしまって恐ろしかった・・・今の灯台も景色はすばらしくよいがエレベーターでなく階段で下りるとやはり中途半端に高いところが嫌いな私にはかなり厳しい。

          

いつも眺める角度から見るとよく分かるのだが、江ノ島は大きく割れていて大きな山が二つの構成になっている。「山二つ」という何も考えていないネームである。「関東大震災の揺れで真っ二つになってしまった」というのはただの都市伝説で、普通に断層が浸食で崩落したものらしい。この谷にそって階段を下りてまた上ると正面に「奥津宮」というのが現れる。色々な曰くのある「石」や様々なアイテムが雑然と祀られている。「龍がいた」という伝説はあるらしく色々なところに龍にまつわる逸話が書かれているが、観光地独特の「後付け」感が正直強く、昔のど田舎風景を知っている私にはどうも違和感が走ってしまう。。。

        

そしてその最たるものが「恋人の丘」である。間違いなく昔はこのような甘ったるい人工の名所は無かった。何せ「弁天橋」を恋人と渡ると弁天様がやきもちを焼いて別れが早くやってくると言われていたのである。当時その都市伝説を信じていた我々はガールフレンドと江ノ島だけは行かなかったものなのだ。しかし観光地化が進んで人気が出てきてから、「カップルが来ない」というのはいかにも商業的にはマイナスだったのだろう、いつの間にか「弁天様祟り説」を強引に消し去り、「神をも畏れぬ恋人伝説」を作り上げるのである。その名も「龍恋の鐘」!相模湾を一望できる素晴らしい名所だが、造成中だったころから知っている私にはどうしても「どうだかねえ・・・」と感じてしまう。前方の手すりにはぎっしりと鍵が並んでいる。小夏師匠の浜名湖レポートにもたしか「ハートロック」というのがあった。江ノ島のこれは明らかに「後付け」だが、古今東西「恋人」の考えることは似たようなものらしい。

      

直進して長―い階段を下りると「岩屋洞窟」なんだが、上ってくるのがすごく大変なので右へ回ってそのまま下山する。向こう側はいつも産直市に魚を買いに行く片瀬漁港、そのはるか向こうに私の波乗りポイントがあり我が家がある。手前の小さな堤防では舌平目が釣れ、GWにはよく周りで磯遊びをした。5月の連休は車も電車もどこへ行っても激混みなので大抵チャリにビールを積んでここに遊びにくるのである。ぐるーっと1周歩くと約45分で上って来た参道に戻ってきた。入り口に「貝作」という昔からのお店があって巨大なアサリを売っている。実はこの「大アサリ」違う種類の貝なのだそうだ。頼むとその場で醤油と酒で焼いて出してくれる。ここはビールが欲しいところだが、夕方運転するので我慢我慢・・・・
隣の店では大きな箱でシラス干しを作っていた。試食させてもらうと、一つ一つが大粒(とは言わないか)で甘くジューシーな感じがする懐かしい味がした。昔の食卓には「生シラス」というのは上った記憶がなく、シラス干しが常備だったのだ。

          

たまに来ると少しずつ様変わりしているのが分かる。頂上のフードコートも新しく綺麗になったし、新名所も次々にできているようだ。家族連れやカップル、グループなど観光客も実に多彩だ。次は「しんさん」の引っ越しに際しして頂けたゴージャス磯竿を使って岩場に釣りに来ようと思うんだが、あのスタイルで恋人達が集う中を突っ切って行くのって結構恥ずかしいんだよなー。