超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

チョイノリからJOGへ

2009-04-11 04:34:29 | 出来事
6年間それこそ雨の日も風の日も乗り続けたチョイノリに別れをつなげることにした。

ここ一月ほどどうにも調子が悪く、イライラをつのらせてはいたのだ。
何せ朝エンジンをかけるだけでひと汗だし、やっと動き出してもスピードが全然でなーい。

信号待ちでは何かチェーンが引っ掛かるようなカタカタというポルターガイスト音が不気味に響くし、突然

「ばるわーん、ぼんぼんぼん、ぶぅーっ、ばるばるばる・・・」

大音響で田舎の暴走族みたいに徐行運転になっちゃうし、東海道線の陸橋は頂上でフットサポート(いわゆる足蹴り)を使わないと昇り切れない。
そしてこの前、息子甘辛のサッカーの試合を見に行くときに、なんと小学生の乗る自転車に抜かれた。。。
広島の小早川にホームランを打たれた江川卓の気持ちになり、その瞬間チョイノリを買い替えることを決意した。

購入したバイク屋に押して行き色々話を聞いていたが、店員のお兄さん曰く

「よーく6年も乗りましたねえ。チョイノリは部品も安くあげてるんで2,3年でダメになっちゃうんですよ」

出た当初は爆発的に売れ、入荷待ちになるほどだったが、しばらくしてホントに「チョイ」としか乗れないことがわかって返品が相次いだそうだ。
時速は最高35km、連続11km以上ライドすると故障するとか。。。
確かにあれしか出ないスピードで車幅の広い道路の左端から右折するのは恐怖だ。猛スピードで追い越す車の間を縫って斜め横断しなければならない。

今までよく無事に乗ってこれたな。またしても「ツキ」を無駄使いしてしまったか。。。

さすがによくできた妻は

「毎日使うんだから、故障のない新車を買うべし!」

バイク選びなんてもっと楽しんでやりたかったが、一日も早く欲しかったので店頭にあるやつでそこそこカッコイイのを選んだ。
YAMAHAのJOGデラックスというやつだった。なーんにも装備のないチョイノリに慣れた私には「デラックス」である必要はどこにもなかったが、ニューモデルのJOGが同じような値段に上がってしまったので旧モデルとなったデラックスをもっと安くしてもらったのだ。

翌日、早速納車してもらったが、「もう乗る人がいないと思うので廃車にするしかない」チョイノリの姿は胸が痛んだ。

「今まで、よく走ってくれたな。。。」

さーて、新たな相棒となったJOG DXだが、家まで乗って正直ビビった。
バイクってこんなに速く走るもんだっけ?まわりの風景が風のように流れていくではないか!
チョイノリのときはいらだちのあまりスロットルを1回転させてしまったが、とてもそんな怖いことできない。。。

すげえじゃんこれっ!もうオレの前でケツを向ける命知らずはいねえぜ。
しっかし今のバイクの性能ってすごいなあ。静かだし、加速はスムーズだし、何よりも安定している。
前の車ははっきり言ってヤンキー乗りだったが、今度のはもっとエレガントに乗ろう。


この愛車は「ポインター号」と名付けた。
ウルトラ警備隊仕様のロゴマークもしっかり付けたし。
しかしスピードが恐ろしくてしょうがないので、当面は下り坂なんかブレーキかけまくりだな。。。安全第一