超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

これが青春か!?

2009-04-01 20:42:06 | 出来事
エイプリルフール企画第一弾

少し前だが、宅配便で何やら怪しげなものが届いた。
品名はPhotobookになっている。ん?通販でそんなの買った覚えはないぞ。やばいやつじゃないだろな。
開けてみると昨年末行われた高校の大同窓会の写真集だった。

12/28というホントにこんな時期にやんのかよ、という暮れに十数年ぶりの同窓会は開催された。
私の母校は1学年12クラス、総勢540人だったが各クラスに幹事を選び200人くらいが集まったのである。
今はむろん引退しているが、当時担任だった先生方が10人も集まったのが奇跡的だ。

大学の同期会でもそうだったが、驚いたのはハゲが多かったこと。皆、苦労してるのかな。
自分と同じ年齢の学友を超久しぶりに見た時、その老け方に驚き自分の寄る年並みを知る、というのは実に複雑だ。
変わらないヤツと誰だかわからないほど見違えてしまうヤツにはっきり分かれるのも不思議なものだ。

いろんなヤツに言われたが私は「ほとんど変わっていない」部類に入っていたようだ。
普通科だったからむろん職業は多彩で、弁護士、銀行、大学教授、公務員など仲良くしておいて損はしない輩が山ほどいる。
イベントの得意なやつが多かったから、結構いろんな催しがあった。

先生方の思い出話、演奏会、とつづき、盛り上がったのは月並みだが大ビンゴ大会だ。
ビンゴになった人は壇上へ登っていくが、そこで一枚のカードを引くことになる。
そのカードに景品が書いてあるのだが、「はずれ」が2枚あり引いた人はカードに書いてあることをしなければならない。
その罰ゲームとは。。。

「高校時代に好きだった人の名前をマイクで叫ぶ」

うーむ。これはドキドキするな。私の場合は同高じゃなかったから比較的安泰だが。。。

一人目の「はずれ」が叫んだ。「今、ここにはいませんが、●組の●●◆子さんでーす!」
うぉーっというどよめきが会場を沸かせた。
そして二人目の「はずれ」が言った名前の人は、なんとその会場にいた。。。
「キャーっ」、「わーっ」、「ヒュー」、今度はあらゆる冷やかしの歓声が飛び交った。


「あたり」のカードはノーマルな商品券などだが中には

「●澤君と▲▲君(当時、学年屈指のモテ男クン)に囲まれてゴスペルをやってもらえる権」

「東工大建築学科助教授の◆本君に無料で家の設計をしてもらえる権」

場合によっては迷惑千番みたいなところもあり、ほとんど「はずれ」に近い。
それぞれクラスごとのテーブルで盛り上がっていたが、私のクラス仲間は毎年年末に忘年会で顔を合わせるので、それほど珍しくもない。
そのいつものメンバの一人が「設計してもらえる権」をぶち当てた。

「もう、家建てちゃったし・・・今更こんなのもらってもねえ。。。」彼女は呟いた。


「建築家って芸術家に近いからな。あいつが設計した家って入り口無いかもしれねえぞ」彼の設計した家を見たことがある私は真顔で警告した。

大盛況のビンゴゲームの後はクラスごと、部活ごとの写真撮影会、そして最後は「北原白秋・山田耕作」の超ゴールデンコンビが作詞・作曲した校歌を大熱唱して一次会の幕を閉じた。
総合司会は我々の結婚式の司会も頼んだタフガイだったが、年賀状に「次は還暦だぜ!」と書かれたときはかなり凹んだ。。。

つづく