超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

駅周辺をそぞろ歩くⅠ

2014-06-07 10:45:51 | 旅行お出かけ
仕事の打合せで約1年ぶりに前職にあった地に足を運ぶ機会があった。数名で訪問する予定だったのだが、せっかくだから各部署に顔だけでも出して挨拶して行こうと、私だけ約束より1時間ほど早く職場を出たのだ。、東北新幹線で仙台にはよく移動するが上越新幹線は久しぶりだ。(ホームは一緒なので別に変ったことはないのだが)ただ一つ、見慣れない車両が滑り出て行った。鼻づらはブルーだが横は茶色のイマイチ地味なラインのものだ。聞くと来年開業予定の北陸新幹線に使用するE7系という最新の車両がもう走っているそうだ。途中駅のホームの制約で10両編成まで、またトンネルも小さいので2階建てにもならず、コンパクトな設計だ。乗ったことのあるじろーくんによれば、座席の間隔が若干広く、ゆったりとしているようだ。私は予定よりも2本も早い「MAXとき」号に飛び乗った。

    

駅には予定よりも1時間早く着いてしまった。せっかくだから周辺の有名店で久々の「ゲテモノ」を遅い昼食にしようと思ったのだが、時間が外れてしまいどこも準備中の札になってしまっている・・・昼食時間も見込んで早くやって来たのだが、やたらに時間が余ってしまった。私はたまたま持っていたIXYを片手に駅周辺をそぞろ歩くことにした。真夏は駅に降り立って正面の温度計を見るだけでげんなりしたものだがその日は29℃、つい先日は最高35℃とかいきなり灼熱になっていたのだが、「もう純粋に仕事で訪れることもないだろう」と考え、色々足を運んだ店などの「思い出写真」を撮りに歩き出したのである。正面のあるか先に薄く見えるのが、市で一番高い建物、市役所だ。。県内に何十もの階数を誇る建物は2つしかなく、一つは一番高い県庁、もう一つが次に高いこの市役所である。

  

ますはめったなことで、入ることはなかった焼肉「朝鮮飯店」である。この街には何店舗か展開されており、変な顔をした「天下大将軍 地下女将軍」という木彫りの人形が店頭のトレードマークである。一度「あれは何なのか?」聞いてみたことがあるが、「チャンスン」というお守り神みたいなものだという。スティーブが会社を去る最後の日、そして私が職場を去る最後の日、なぜか別れを惜しむ時に使った店である。確か29日は「にくの日」ということで値段が半額?になるため、やたら混んでいる記憶が多い。つまりそういう日ばかり訪れたということである。次に前を通ったのは「ダイニング酒場BO-Z」(ぼうずと読むんだと思う)ルーキーズが大懇親会を行う時によく使った店だ。入社して数ヶ月は研修期間として色々な職場で仕事を覚えていくが、職種により皆よりも一足先に卒業する者が毎年一人だけいる。同期として入社したての研修期間というのは仲間意識が強く芽生えるのか大規模な送別会が催され私も招かれた。その最後に彼らが送り出すたった一人のために「思い出のVTR」を放映したのを見て思わずうるうるしてしまった。この時の感動から私が去る時には「絶対自分で作って置いて来よう」と決め、集大成DVDの製作に至ったのである。

      

そのすぐ先にあるのが「中国料理 揚子江」だ。あまり有意義とは思えなかったのだが、当時は各セクションの責任者が月に一度「定例懇親会」に集まるしきたりになっており、よくこの店が会場となった。「中国料理」とあるが、どう見ても場末のラーメン屋であり、店内も広くないが2階に広間があって、飲み放題コースには餃子や焼きそば、野菜炒めなど庶民的なメニューがふんだんに登場し、4000円くらいだったと思う。たぶん一部の幹部のガス抜き会のようなもので、あまり気の進まない飲み会だったが、味は中々よく、値段もリーズナブルだった。話(主に仕事の話?)が盛り上がると2次会、3次会にもつれ込むことも多かったようだが、私はいつも揚子江でスパークし、帰途についてしまうのだが、上司に「帰りは絶対自転車を押して行け」といつも厳命されたものだ。おかげで大きな怪我もなく3年間を過ごせた。

  

少し歩いて大通りの方に戻るとこれも「ジャパニーズダイニングキッチンさわ」がある。(なぜ普通に居酒屋と言わないのか)この店は「勤続●●周年」などという時によく使う「ちょっと値段のいい店」である。店舗は地下になるが、思ったよりも奥行があって多数の部屋があり、酒が進むとトイレの帰りが分からなくなるような間取りである「ダイニング」というタイトルにこだわっているのか、広―い畳部屋なのに上にテーブルを置いて椅子に腰かけて会食したりする。大通りを挟んで反対側にあるのが、「豊田屋旅館」だ。昭和初期に建てられ現在も営業している文化財にもなっている情緒あふれる木造建物である。ここは正真正銘の懐石・会席料理の店で、年に一度あるかないかスーパー偉い人をお迎えした時に使用する普段はご縁のない高級店である。最後に訪れたのは珍し運悪く「熱戦、フットサル大会」の日とかちあっており、「必ず出るから待っていて!」と客人をお送りする午後8時までにビールと酒をちびちび3杯くらいにとどめ、待たせていた車に飛び乗って風のようにフットサル会場まで駆けつけたものだ。

    

市役所に向かって歩き大きな交差点に至ると角に「Current」という少し洒落たダイニングバーがある。「ハタ坊」やその後任の「じゅんちゃん」率いるルーキーズ軍団が何かのレポート発表や研修終了の打ち上げによく使う(何故かお店の選択パターンが決まっている)。若者との話の方が年寄の病気自慢とゴルフ談義よりも数百倍面白いのは言うまでもない。ある年のルーキーズ達の間で「一発締め」というのが流行っていたと聞いた。これは上司や幹部たちも招く正規の懇親会で披露されたものだが、男子社員が「被弾」を立候補し、「それでは締めさせて頂きます『せぇーの!』・・・」という皆の掛け声とともに締めを指名された女子社員が「ぱーんっ!」と直立する男子のほっぺたにビンタを喰らわせるマゾっ気溢れる儀式である。本人たちは大盛り上がりなのだが、おじさんたちは苦笑しながら「最近の女子はたくましいよねえ。男子はしっかりせにゃー・・・」みたいなことをひそひそと話していた。

  

あるCurrentでの打ち上げの際、若者たちとわーわーいい気分で盛り上がっていた私はふいに「一発締め」の話を思い出しその場に居合わせた数人に向かって「試しにオレにやってみる人いない?」と立ち上がった。「そ、そんなことできましぇーん!」確か隣りにいたハナちゃんは凍りついたようだが、フットサルにも自分用のユニフォームを用意して参加した果敢なチャレンジャー、モモちゃんが「あたし、やります!」と手を挙げた。練習台にグッチーを指名し、軽く首をほぐして向かい合って数秒後・・・実はその後のことをあまり覚えていないのである。飲んでスパークしていたのは確かだが、「どばちーんっ」と一撃を喰らった際に記憶が消し飛んだようなのだ。首から上が吹き飛んだような感触だった。後から聞いたのだが、モモちゃんはポワーッとしているようで元テニスの国体選手!その利き腕から放たれた一発を喰らって無事で済むわけはないのである。(そんな大事なこと、早く言えよ!)
さて、時間は少し外れていたのだがどこかで昼食をとらなければならない。この地に勤務していた時ゲテモノばかり紹介してきたが意外にも街中は安くてボリュームがあり美味しい店が多い。私はいつも混んでいて一度しか行ったことのないある有名店に向かった。(なんか長くなってしまったので次に続く)


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4 コメント

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Unknown (小夏)
2014-06-07 12:30:52
えっえ゛っえ゛ぇーーーー
最後の件には驚きましたー
そんなことがあったなんて、、ぐふふふ、見ていた周りの方々は酔いが冷めた・・!?

年寄の病気自慢とゴルフ談義ですかぁ、クスクス
気が付けば私もそういった話題ばかりの渦に巻き込まれている自分に気づくこと多くなりました。
なるべく明るい話題をと方向転換する「交通整理の婦警さん」ですわ。。それが積もっての浄化の旅。。
ごめんなさい、自分語りでしたぁ~

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Unknown (小夏)
2014-06-07 12:34:24
書き忘れました!
新幹線~~お顔はそこそこハンサム^^ほんと新しいデザインのなのですねー!
新幹線に乗りたくなってきましたよ♪
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Unknown (磯辺太郎)
2014-06-07 15:37:14
小夏さま

ま、まあ、色んなことをやってきたものです。翌日にはすでにレジェンド化していました・・・
ゴルフはともかく、「どこぞが悪い、○がこんな数値になっちゃった・・・」なんて言われてもねえ。
実はボクも師匠に見習って浄化の旅、検討してるんです。
どこがいいかなあ。。。回遊の旅になりそうな気がするが。
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Unknown (磯辺太郎)
2014-06-07 15:50:41
小夏さま

新しい車両、北東北に向かう「スーパーこまち」や「はやぶさ」のような派手さはないですね。そうそう、「そこそこハンサム」という表現、まさしく当たってます!
ボクは新幹線よりも船に乗りたいかなー。
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