超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

駅周辺をそぞろ歩くⅡ

2014-06-09 06:44:12 | 旅行お出かけ
そぞろ歩きの続き・・・Currentから市役所とは交差する道沿を少し歩くと、グルメ雑誌にも載っている美味しくて安いというので有名な「カツ丼の店 栄寿亭」がある。実は遅めの昼食をここで取ろうと思っていたのだが、まさかの終了・・・(誰に断って勝手に終わってんだよー)
大通りを挟んで向こう側にカフェ・モンパサという店がある。テラスや建物がワイアール星人のような植物で半分覆われていて、ちょっと入り辛い感じがするが、妻が最初にこの地に来たときにグルメ情報を仕入れて入店した。平日の夜だったので街の中心部から離れていることもあり、客は我々二人だけだったが、「湘南からやってきた」というとご主人が色々な話をしてくれて様々なサービスをおまけしてくれた気さくな店だった。パスタ系がメインの店だと思うが、店構えよりは庶民的な洋食屋メニューが引き立っていた。

    

市役所の方に戻っていくと、「葉山一色亭」という店がある。単身生活し始めてすぐにこの店名の響きが懐かしく何回か入ったのだが、実は湘南直送の魚介と県内産の肉を使った料理を楽しめる店だったのだ。ただしランチタイムはカレーライス、ナポリタン、ハンバーグランチと思い切りベタな洋食屋しており、あまり湘南魚介のありがたみは湧かない。市役所を横目に通りを渡って横丁を進むと自転車屋が目に入る。私は先代の置いて行ってくれた自転車で主に単身マンションから通勤していたのだが、歩くと30分くらいかかるので自転車がトラブるとホントに困る。結構ボロく、パンクしたりブレーキが切れたり、カゴがブチ壊れたり(これは転んだとき)など、慣れない土地で途方に暮れたものだ。ここのおじさんはホントに親切でパンクだと思って持っていくとそうでない時は色々調整して無料で直してくれるし、「2,3日様子見ておかしくなったら無料でみるからもう1回持ってきて」と回復を保障してくれるのだ。

    

その横丁をもう少し進むとイタリアンの「エ・ヴィータ」店がある。生パスタで人気のある店らしく、ランチタイムは女性を中心にいつも混んでいる。妻もここのランチをリクエストしたし、ワイン好きの元上司も好んだ店である。一度周辺の隣県から関連部署が集まって行う大会議があったが、「パスタの街」を売り込みたい上司がこの店を貸切にして昼食会を開いた。いつもは女性で賑わっているオシャレな店が、その日のランチタイムだけは全席妙齢のおじさんたち・・・彼らが「キュワンっ」と小高く盛られた生パスタをフォークで頬張る姿は異様としか言いようがなかった。いつか客人を連れてスーツ姿の男子4名でテーブル席を囲んだ時も明らかに浮き上がったものだ。さらに少し歩くといかにも「ヘアーサロンを改装しました!」というつけ蕎麦屋が現れる。ここはごはんと生/ゆで卵がセルフで食べ放題で、麺が冷たく汁が温かい私の苦手なスタイルだがボリュームがあって味はよい。

    

ここまで紹介した店はすべてランチタイムは終了してしまっており、遅めの昼食というわけにはいかなかった。。。今やシャッター商店街と化してしまった中央商店街に知る人ぞ知るゲテモノ代表の店「中央軒」がある。ミスターと一緒に何度かやってきたが、皿うどん一杯で洗面器ぐらいの大きさがあり2000kcalはゆうに超えると思われる。私をメタボ指導したナエさんが見たらそれこそ「締め」られそうなメニューのオンパレードだ。夜の部に入ると食い切れないほどの量が出て、ビールのつまみには数品頼めば十分というこの店はそもそも「準備中」という概念がないのか開いていた。「ここまできたのも何かの縁だ。入ってみようかなー」とふらふら階段を上りかけたが、転勤した最後の日の昼食にヘルシーランチを共にしたナエさんの顔が浮かんでぎりぎり踏みとどまったのだった。

  

ヘルシーに行こうかとこれもミスターお気に入りの渋い店構えの「八州庵」だがやはり準備中。。。この店はうどん・蕎麦の店なのだが、メニューには標準装備でかき揚げと焚き込みご飯がついてくる。そして普通の店では意外にありそうでない、「合い盛り」といううどんと蕎麦両方がざるに乗ったよくばりメニューが定番だ。どうもこの国は「単品では気が済まない県民性があるらしい。いずれゲテモノシリーズとして紹介しようと思っているが、超巨大海老天で有名な八幡庵ではリレーのバトンくらいある天ぷら2本入りの天丼があるが、頼みもしないのに「小うどん」がついてくる。大体どの店にも「ソースカツ丼とラーメン」というセットがあるし、麺モノを食す人は大抵大盛りで「ライス」をつけている。

  

商店街を出て駅と反対方向に歩くと、県庁所在地に本店を置くスズラン百貨店が現れる。私は全くと言ってよいほど興味もなかったのだが、「ラスク」というお菓子で有名なハラダが入っている。今でこそ東京・横浜の店では行列ができるほど人気があるらしいが、昔経営が厳しかった頃この「スズラン」というデパートからずいぶん有難い支援を受けたそうであり、その旧恩に報いるために市内にある有名百貨店や量販店などにいくら出店を誘われてもスズラン店舗一筋でやってきたそうだ。普通のラスクとホワイトチョココーティングが定番なのだが、冬季限定の金粉乗せブラックチョココーティングがあり、これを土産に持っていくと女子の間ではヒーローになれると聞く。(4月いっぱいで販売は終わってしまう)
そう言えばハラダのある地下食品街の一角に立ち食いソバコーナーがあり、素晴らしくボリュームで味もよく昼時はいつも混雑していると聞いた。結局一度も来る機会はなかったのだが、昼を外れた時間でもやっていたのでここで昼食をとることにした。(何か前と店構えが変わったような気がする)出てきたのは何の変哲もないちょっと量の多いかき揚げそば・・・(昔と変わってしまったかじろーくんに確認してみよう)

  

隣は城跡でありお堀や門跡などがある。春先はソメイヨシノが咲き乱れ、ついこの前まではつつじが鮮やかに咲いていたはずだ。そしてこの堀には我が市の鳥が住み着いている。寒い冬だが通勤中に青い稲妻のような飛行体を何度か目撃した。
1時間ほどでひと通り街中をそぞろ歩き、約束の時間も近くなってきたので1年ぶり前職場へ足を向けた。何百回と通った道のりである。ロビーでじろーくん達に向かえられ、オフィスのフロアへ入れてもらった。若干の顔ぶれが変わっていたものの、皆驚いたような懐かしいような笑顔で迎えてくれたが、私はここにいたのがつい昨日だったような、また遠い昔だったような不思議な気がした。懐かしいような寂しいような気が少しだけした。元々薄情なのか適応性が高いのか、今いる場所がずーっと昔からのような気がするし、昨日までの場所は遠い過去の話に思えてしまうのだ。

  

私は前の職場を去る時に「自分がやったこと、作ったことは自分一代限り有効である」と宣言してきた。つまり去った後は一旦リセットせよということだ。これはカッコをつけているわけでも皮肉っているわけでもニヒリっているわけでもなく、そういうポジションだからである。「変える」のが仕事なのである。だから先代の影響が強く残ってしまうと次の人がやりにくいのだ。
打合せを終えて懇親会へ。駅前の初めて行く店だった。メンバは私の後任を中心にじろーくん、ニカウさん、ミスター、などお馴染みに面々に加え、嬉しいことにスティーブが飛び入り登場!最初からリミッターを外してはるか北関東の地で巨大達磨鍋(実は中身は結構しょぼかった)をつつきながら昔話(と言ってもわずか数年前だけど)に花を咲かせたのである。

    


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