超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

福岡往復の空中散歩

2014-06-02 22:13:42 | 旅行お出かけ
「できれば左側の翼の前の席、とれないかねえ」ブラウザバージョンが古いのか、自分の端末から航空券の予約が何故かできないので、いつもスタッフにお願いしている私は気まずそうに頼んだ。いつもは札幌、仙台など東日本エリアの出張が多いのだが、今回は珍しく西方面の福岡へ一泊二日だった。10年くらい前だったか、福岡出張した時に、飛行ルート上見事な富士山を目にした記憶がある。最近でも何回か福岡には出掛けているのだが、いずれも冬場で天候不安定、視界すらおぼつかない状態だった。今回は気候も安定し天気予報でも全国的に晴れ!チャンスだと思ったのだ。大阪方面に新幹線で出掛ける時はいつも山側窓際で頑張るのだが、上空からの景色はひと味違う。

「あと、2名のお客様のご搭乗をお待ちしております。離陸まで今少しお待ちください。」CAのエクスキューズの後、777-200は羽田空港を飛び立った。朝の羽田空港はまさしく渋滞で、窓から飛行機が何機も滑走路に向けて並んでいるのが分かる。私は撮影用にIXYをポケットに入れていたが、むろんこの時は「全ての電子機器のスイッチをお切り下さい」状態なので、窓からカメラを構えることはできない。今回は羽田から西方面だから我が家の上空を通過するかもしれないなー。江ノ島とかって上空から見るとどんなに見えるんだろうか。相模湾自体はそんなに変化があるわけではないからなー。飛行中に上空から見える地形がどんなイメージか、札幌行きでだいぶ要領を得ている私は、相模湾-伊豆半島がやがて見えるだろうと踏んでいた。

先日、結婚●0周を祝ったランドマークタワーはどこかなー。。。ちょっと雲が多くてよく見えないなー。見えたとしても、まだシートベルトサインが消えないから、デジカメも使えないか・・・新幹線で東京を出てから、富士山が見え始めるまで結構時間がかかる。その時間に慣れてしまっている私は「まあ、しばらく待つかなー」なんてJAL機内誌の巻末にある地図を眺めていたら、シートベルトサインが消えていきなり左方に見事な火口が目に入った。「うぉーっ、いきなり来てんじゃん!」クラスJ隣席の人が目を覚ますほど声で呟いてしまった。。。私はIXYを構えたが、ちょうど乗務員が飲み物をサーブしに横にいたので、念の為「カメラ使っていいですか?」と聞いた。むろんCAはにっこり笑って「綺麗に見えますよねえ」とスカイタイムをくれた。

              

この景色は中々撮れないぞー。向こうには伊豆半島も見えているな。雲が少し多いが、さすがは霊峰、ぶわーっと雲をかき分けて存在感を醸し出している。静岡湾と富士川が臨める。。。。その次は大井川に大無間山(これは後で調べた)、空から見ると日本という国は森林や湖の多い国だと思う。飛行ルートを見ていると、浜名湖が見えてきそうなものだが、どうも思ったより内陸部を飛んでいるのかその姿は確認できなかった。新幹線の窓からしか見えない浜名湖を上空から眺めたらどんな姿か・・・見えなかったのは残念だ。そしてJALの地図ルート通りに飛行すれば小夏師匠の国、上空を通過するはずなのだ。

        

KICKPOP師匠の国上空は偵察ヘリで飛んだが、これで両師匠の郷里の姿を目に焼き付けることができるとは感無量だ。しばらくすると、また海岸線が見えてきた。細く長く伸びる特徴的な半島の姿が段々と近づいてくる。初代ウルトラマンを苦しめた怪獣「アントラー」の顎部分にも似たあの姿は・・・まさしく渥美半島に知多半島、三河湾だな。師匠―っ、このジェット音が聞こえますかー?(ってただの迷惑だよな)。そして少しおいて、伊勢湾上空となり中部国際空港セントレアが目に入ってきた。しかし高度1万メートルから眺めているとは言え、三河湾と伊勢湾というのはすぐ隣なんだな。

            

間もなく日本一の琵琶湖上空に達するのだが、私の座席は飛行方向左側なので、たくわんの尻尾のような部分しか見られなかった。そしてこれも意外、(って分かっていないだけだろうが)、滋賀県の大津と京都って隣り合わせなんだな。戦国から安土桃山時あの香りのする地名がめじろ押しだ。琵琶湖の外れの横にあるのが、大文字山、そして長方形の緑の競馬場とその斜め右前方に小さな四角が見えてきた。何か格調高そうな雰囲気がするぞ。調べてみると何と、京都御所に二条城!さすが世界遺産の街だな。それからいよいよまだ見ぬ瀬戸内海の小さな島々らしきものが見えてきたのだが、残念ながら霞んできてしまいよく見えなかった。。。

          

今回は空からの往復るとなので小休止・・・博多駅では「麺街道」というストリートで有名店「だるま」のランチセットだ。1日目のイベント参加を終え、晩御飯はたくちゃんが調べてきたという「おおいし」のモツ鍋である。これは美味だー。前回の「●●や」はイカの活き造りこそ素晴らしかったが、モツ鍋とは名前だけ・・・一人二切れほどしかなく、後から入れるものと思いこんだ私は「そろそろモツを鍋に入れていいですか?」と思わず聞いていた。博多に住んでいたヨッシーから聞いたと言われたがどうもなー。。。聞くとヨッシーは中学まで博多に住んでいたようだ。中学生が海鮮モツ鍋居酒屋なんか知ってるはずないじゃんか・・・!「良い店教えろ」と強制され、仕方なくぐるなびかなんかで調べたんだろな。翌日のセミナーも無事終え、JAL機内誌で読んだ博多の隠れた名物「ごぼう天うどん」を食いに駅ナカを歩き回った。確かに豚骨ラーメンでなく、うどんを食わせる店には必ずと言ってよいほど「ごぼう天」というのがある。
  
            

帰りのフライトはあ午後3時の便だ。PM2.5なのか黄砂の影響なのか、福岡空港をテイクオフした直後はしばらく視野が悪く、曇っているわけでもないのに霞んでほとんど下界は見ることができなかった。しばらくしてようやく陸地が見えてきたが、ルートと飛行時間からしておそらく瀬戸内海の岩国上空あたりではあるまいか?そして機内紙のルートとは少し外れているようだが、今度は四国松山上空を通過した。往路もそうだったが、「何となくこの辺」としか頭に入っていない都市や島だから改めて思ったよりもそれぞれが近く、また入り組んだ地形だということがわかる。とんがった三崎をかろうじて確認した後、丸亀市上空となりこの角度で見れば瀬戸大橋が見えるはずなんだが、どうもぼやけちゃってるなー。あのあたりがそうか・・・?!

          

少しして淡路島の北半分が見えてきた。とすれば、かの有名な「明石海峡大橋」も見えるはず・・・って薄いけどあれがそうか?実は肉眼ではほとんどよく見えなかった。カメラの倍率を上げ、地図から方角を見定めて何枚かシャッターを切ったら、なんとなくそれらしいのが写っていただけである。そして関西空港発見!15年以上前になるが、仕事で関西空港経由で高速船に乗り淡路島に何度も行ったものだ。懐かしい~。もともと波が穏やかなことが多い位置に無理やり人工島を作ってしまったから海流が大きく変わり波が荒れると高速船が度々欠航となってしまう。そうするとKIXから「はるか」に乗って大阪を周り、南港からの淡路行きに乗るはめになるのだ。

        

さらにあっと言う間に紀伊半島上空を通過し、今度は南側からド迫力の小夏師匠の国である。こりゃー、すげえ、来た時よりもはるかに半島や伊良湖岬がくっきり見える。「伊良湖」という湖があると思っていたら、どうもそうではないらしい。このコースで羽田を目指せば今度は霊峰を南側から眺めることができるはずだ。「ついてるー」と思ったのだが、残念ながら機内紙の飛行から大きく外れ(大丈夫かあ?!)、何やら大きな島(実は大島だった)の上空を通過した次に見えてきたのは何と房総半島!つまり一旦銚子の方まで進み大きく旋回して木更津方面から着陸コースに入るようなのだ。千葉県って大きいと思っていたのだが、東京湾と九十九里浜海岸線が同時に見えるのだな。

                

この後、例のごとく「全ての電子機器を・・・」というアナウンスが入り着陸体勢に入った。東京-福岡便というのは往復でずいぶんコースが違うものなんだな(単なる天候の影響かもしれない)。地図でしか見たことがない、また普段はその地図すら見ることがない地形を眺めるのは楽しいものだ。かなり上空からということもあるが、全体的に日本という国は色々な地形が入り組んでいて、都市間が近い。半島や山脈などすごく大きなイメージがあるが、ひとっ飛びだし、両側の海岸線が一望できてしまう。アメリカ大陸を飛ぶとそうはいかないものだ。しかし人が済んでいる平野以外はほぼ全てが森林や河川・湖沼いかに自然が豊かかがよくわかる。壮大なスケールというわけではないが、この変化に富んだ退屈しない自然を持ち続けたいものだ。


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2 コメント

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心鷲掴みっ&でたっ、ひよこ!! (小夏)
2014-06-03 16:22:53
ぐぐぐ、これはすごいっ
速攻地図も開きあーだこーだ、、眼圧上がりっぱなしです
洗濯物を干していると真上を飛ぶ飛行機が目に入るのですが、師匠のジェット音を聞きのがすとは一生の不覚、ちょいと北へ浄化の旅で留守していた時なのでしょうか。。(北アルプスを空撮するくもじいの撮影機を目撃されていたら同じ日なんだけど 笑) 伊良湖岬の渥美半島知多半島をありがとうございます!お写真に私の家のエリア、写っていますー☆
それにしても、今の季節は高いお山は雪が残っていてそれがまたいいですよねー!富士山も迫力ありますね。大無間山というのは初めて聞きました。飛行ルートはこのあたりから豊田方面を飛ぶのですねぇ。
もしかしたら伊勢神宮も見えていたかもしれませんね!京都もスゴイッ(大興奮) 冬に工場見学した新日鉄名古屋たぶん写っています♪
私は上高地にいて、とっても上から見てみたくて仕方がありませんでした。「次は新穂高ロープウェイだな・・」とほくそ笑みましたが、飛行機、いいですねー
その昔、アトランタで地面が赤くって、向かうLAXの眼下に南グランドキャニオンが広がっていた事があり、いまだにまぶたに焼き付いています。「地球が割れている~~~」と思いました。
飛行機からの景色、楽しすぎます♪ホノルルからの帰りに「今どこのあたり飛んでいますか?」と聞いた答えに「さぁ?」と仰ったCAさん、これもびっくりしすぎて忘れられません(笑)スカイタイムのCAさんみたいであってほしいです^^
次回も「全ての電子機器を・・・」を合言葉に挑戦くださいませねー、ぐふふ

そうそう、写真見たとき師匠のお席、「をぉ翼の前」と思いましたよ~!クラスJでしたか~
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Unknown (磯辺太郎)
2014-06-03 23:00:44
小夏さま

たくさんのコメントありがとうございます。師匠の国を空から眺められて光栄です。細かい地形が頭に入っていないので、渥美半島、知多半島の姿が新鮮でした。
ちょうどその日は28日、29日でありました。。。
だいぶ前にやはり福岡便で真っ白の富士山を上空から眺められた記憶があるのですが、離陸後こんなに早く姿を現すとは・・・かなり焦りました。すごい迫力ですねえ。向こう側の伊豆半島も良かったです。

まさかコースを外れてるのではないでしょうけれど、機内誌とは少し違うルートを飛んでいる時もあるようです。もっと下調べしておけば伊勢神宮やその他もっと色々な名所が分かったかもしれませんねえ。上高地の浄化の旅、羨ましいです。ひとっ飛びじゃ触れられないことがたくさんあるでしょう、
私も確かシカゴからLAに向かう途中、赤い荒野の中に巨大な隕石口のような(アリゾナ?)ものが見えて「さすがアメリカ!」と驚いたものです。

飛行機からの景色が美しいのはつくづく「日本」だと思います。地形が変化に富んでるんです。海ばかりではさすがのCAも興味ないでしょう。。。
だいぶ前に買ったフィルムから電子画像に変換するマシンがあるので・・・が、がんばります。
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