群馬プチ旅行1日目、夕食は「地元野菜をたっぷり使った和洋創作料理」ということだった。なるほど、ずーっと前に記憶しているのは民宿料理のようにどかどかーっと食卓に並んでいた食事なのだが、ものすごく洒落ていて見た目も綺麗に整っている。ダイニングの構造やカーペットの模様なども箱根と同じようなデザインだったが向こうがイタリアン中心なのに比べこちらは「創作」ということらしい。芹、春キャベツ、菜の花に筍、新タマネギに蕗の薹・・・周辺で採れた春の野菜をふんだんに使っている。料理のことはよくわからないので、あとは見て楽しむべし。ちなみに肉は赤城鶏という種類だそうだ。各部屋は湯檜曽川?に面し、川のせせらぎが聞こえてくる。たぶん火山の影響で水の酸性度が高いため水苔や植物があまりなく岩の色が直接出ているような場所だから魚はいないのだろう。「ぐんまちゃん」(なんというベタなネーム?!)はゆるキャラのグランプリで3位になったことがある。知名度最下位の群馬県のために皆でがんばって投票したのである。
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夜のうちに少し雨が降ったようだが、翌朝は辛うじて曇り空にとどまっていた、朝風呂で目を覚まし、洋風の朝食を摂った後、もらった周辺地図を眺めて周辺ではどこに行こうか考えていた。帰り際による場所は2か所ほど決めてあるが、せっかく群馬の果ての方まで来たのだからもう少し進んでみようと早めにチェックアウトした。残念ながら以前、デカさんに連れて行ってもらった「一の倉沢」までは環境保護のためか車で行けなくなっているらしい。雲が厚く山の上には霧が立ち込めていてよく見えないので、すぐそばの「土合駅」まで行ってみた。上越線の東京方面(今は高崎方面)から下り列車で来ると、はるか地底ホームに到着し486段の階段を上って地上に出てこなくてはならない「日本一のもぐら駅」である。以前はここからスキーや山登りに行く客がたくさんおり、駅周辺に宿泊施設やレストハウスなどもあっちょうだが、今はまるで廃墟同然で人の姿も全く見えず、かなり不気味な雰囲気だ。
以前、日航ジャンボ機事故を題材にした「クライマーズ・ハイ」という映画を見た。GWにはその年に配属されたルーキーズを伴って、事故現場に慰霊登頂することにった。あの未曾有の大事故は我が方の仕事も多分に関わっていたから、数十年前の記録を辿りながらあの教訓を「つなぐ」ためである。当時、私は大学生で夏休みに中学生の家庭教師をしている時にニュースで見たのだが、やはり記憶はおぼろげだったので、下知識としてこれを扱った映画を見ておくことにしたのだ。確かオープニングかタイトルが現れる時にあのうす暗い長い階段を登り始めるシーンが印象的だった。ちなみに映画はあの悲惨な事故の特に報道に関わった人達の苦労、葛藤、恥部などがよく表されていると感じたが、「事実を報道し未来に資する」よりも「他社を出し抜いてでも、特ダネを求める」ブンヤ向根性ばかりが目につき、あまり好きにはなれなかった。
谷川岳のロープウェイを登っても視界がよくなさそうなので、そのまま引き返しジローくんから聞いて「さくら祭りが最高潮」という沼田公園に向かった。午前中のそれほど遅くない時間に到着したのだが、周辺の駐車場は既に満車でちょっと離れた臨時駐車場にやっと置ける人混みだった。野球のグランド、多目的広場がメイン会場になっていたようだが、周辺の桜はものすごい迫力のド満開だった。これほどすごい満開の桜を久しぶりに見た気がする。何せこれまで見たこともないような巨大な桜が所せましと並んでいるのである。この公園は沼田城跡のようで、少しだけ城跡っぽいところが残っている。メイン会場は多数の露店やフリーマーケットの店が並び、ステージでは数々の出し物が予定されていたが、何よりもこのド迫力に息を飲まれた。沼田付近は一升飯のカツ丼「世界一」、●鹿旨のトマトラーメン、●かだやの超極太うどんなどゲテモノの宝庫で年中足を運んでいたが、こんなすごいところがあるとは全然知らなかった。1時間ほどだが前日の水澤観音以上の満開の桜の中を散歩し、それ以上いると車が出られなくなるほど混んできたので、次の目的地に向かった。
今回のプチ旅行は初めてフルパワーでカーナビを駆使した。今まではネット地図などを見ながら何となく勘で目標まで辿りついてきたのだが、観光バスのようにいくつかの名所を次々に訪れるにはやはり感覚だけでは辛い。1日目は全部何度か訪れた名所だが、2日目は逆に一度も行ったことのない場所ばかりである。沼田ICから関越自動車赤城ICまで走った。この周辺は「赤城南面千本桜」という有名な桜のトンネルがあるそうで、偶然その日まで「桜祭り」が開催されていたのだが、ジローくんによると1週間ほど前が満開最盛期で、今は半分以上が散ってしまっているようだ。沼田公園ですごい満開の桜を見たからここは無理せずに、近くにある「群馬フラワーパーク」に行くことにした。1年に7回あると言う「花のまつり」のうち、今は「チューリップまつり」の時期だという。スティーブとドライブ(もとい!施設点検パトロール)した時に一度前を通ったことがあるが、昔は無料だったのに今は大人は結構な入場料をとるというので通過した。
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しかし入園してみると思わず立ち尽くすほど見渡す限りのチューリップに目を見張った。どれももうすぐパカッと花を開く直前で色も鮮やかに精気が漲っており、パンジーやベゴニアが咲き競い、いるだけでパワーをもらえるようだった。広大な園内は中心部がチューリップゾーンになっていて、パークタワーから全部を見渡すことができる。奥のドームでは盆栽展が開催されており(さすがに盆栽にはまだ早いか?!)、温室エリアには「ブラジル」「メキシコ」「インドネシア」「フィリピン」のそれぞれ特徴的な植物が茂り、庭園エリアには時期遅れの桜やこれから満開を迎えるつつじなどがある。中央ゾーンの反対側はイングリッシュガーデンとなっており、しゃくなげなどが多く見られた。7大花まつりは「ハナモモ」「チューリップ」「バラ」」「ダリア」「さざんか」「イルミネーション」「アザレヤ」だそうだ。中々来られるところではないが、チューリップでこれだから、すごいまつりなんだろう。
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フラワーパークを後に、食事の時間を少しだけずらすために、カーナビで調べた「赤城神社」に向かうことにした、上毛三山は「赤城山」「榛名山」「妙義山」、どれも「神社」が祀られているが、何と言っても有名なのはパワースポットの榛名神社、また妙義山麓も紅葉の季節は素晴らしい眺めだが、麓にある妙義神社は本殿が台風で倒壊してしまい現在復旧中、赤城神社はどうも一番マイナーなようである。確かに日曜日というのに人混みもなく、閑散としていたが、やはりひんやりとしたパワーを感じたものだ。昼食時間としてはギリギリとなったが、我々は最終目的地となる食事処に向かった。関越自動車道が川越付近から何キロも渋滞するので、早めに切り上げる予定だったのである。前日の昼食は群馬でも珍しく有名な「水沢うどん」だったが、その日は「これぞ、群馬のうどん!」かのスティーブが愛して止まなかった「だんべうどん」である。
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人気メニューはだんべ肉汁うどん、うどんの量を合で注文(3合が約400g)し、独特な噛みごたえのあるどっしりした不揃いの麺をごってりした肉汁につけて食べる。煮詰めたしいたけと普通の3倍くらいあるきんぴらごぼうが付け合わせになっていて、「最初はうどんを素のまま」、次は「普通に肉汁につけ」、「途中でしいたけ、きんぴらにぶち込んでやっつける」というのが女将お勧めのスタイルだそうだ。このうどんは「蟻巣石」というスカスカの石を使って地元産の風味のあるうどん粉を石臼挽きすることによって、「ロール挽き」で起きる粉焼けの影響による性質の変化が全くなく、粉の風味がそのまま引き出されるというのが特徴だそうだ。
「この辺一帯はたくさんの農家がよい小麦を作っていたんですよ。もう次々と止めてしまって・・・まだ作っているところはあるけど、採算は合わないから農協などを通さずに親類・知人で自給自足にしている所が多いんです。そこから仕入れてくるんですが、ホントに美味しいんですよ。」
「そうですねえ。うどんだけでも十分に風味がありますもんね。しかしすごいボリュームですねえ」
「お母さん、大丈夫でした?群馬のうどんはずっしりと量があるからね。」母はにこにこして礼を言っていたが、実は食べきれずに半分以上私が引き受けていたのだ。
「これからどこにいらっしゃるの?赤城の千本桜は今日までだけどご覧になった。もう芝桜だけなんだけどねえ」
「これから茅ヶ崎に帰るんです。ボク、昨年の今頃まで群馬に勤務してましてね。同僚がこの店をこよなく愛していて何度も頂きにきたので、母にも「群馬のうどん」を紹介しようと思って」
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女将はにこにこしてその後もその周辺のことを語り続けた。時間も2時を回っており、いつの間にか客は我々だけになってしまっていた。店主が愛想よく出てきて、暖簾をしまうのをきっかけに別れを告げたのだった。国道17号を疾走し、少し遠回りしたが「これがオレの勤務してたとこ」と今となっては遠い昔のように懐かしくなったオフィスビルの真横を通って(さすがにこの辺は勝手がわかる)高崎インターへ。初期の頃に通った京ヶ島温泉付きのスポーツジム(今は廃業)や、「熱戦!フットサル大会」編で紹介した会場なども横に見えた。ナビゲーターでは練馬まで行かずに5号池袋線から羽田を経由するルートになっている。そんな経路で帰ったことないからちょっと不安だったが、さすがにナビゲータの威力!かなりの遠回りで費用もかかったが全く渋滞なく夕方には茅ヶ崎に到着した。
今回は3年間勤務した群馬の地のメジャーところを案内したのだが、いつも通り高齢の母をやたら歩かせてしまった。まだまだ紹介するところはたくさんあるが、同じ方面ばかり訪れるのも回遊魚系としては好まざるところなので、次はいよいよKICKPOP師匠の故郷、隣県を訪れようと思うのである。
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夜のうちに少し雨が降ったようだが、翌朝は辛うじて曇り空にとどまっていた、朝風呂で目を覚まし、洋風の朝食を摂った後、もらった周辺地図を眺めて周辺ではどこに行こうか考えていた。帰り際による場所は2か所ほど決めてあるが、せっかく群馬の果ての方まで来たのだからもう少し進んでみようと早めにチェックアウトした。残念ながら以前、デカさんに連れて行ってもらった「一の倉沢」までは環境保護のためか車で行けなくなっているらしい。雲が厚く山の上には霧が立ち込めていてよく見えないので、すぐそばの「土合駅」まで行ってみた。上越線の東京方面(今は高崎方面)から下り列車で来ると、はるか地底ホームに到着し486段の階段を上って地上に出てこなくてはならない「日本一のもぐら駅」である。以前はここからスキーや山登りに行く客がたくさんおり、駅周辺に宿泊施設やレストハウスなどもあっちょうだが、今はまるで廃墟同然で人の姿も全く見えず、かなり不気味な雰囲気だ。
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以前、日航ジャンボ機事故を題材にした「クライマーズ・ハイ」という映画を見た。GWにはその年に配属されたルーキーズを伴って、事故現場に慰霊登頂することにった。あの未曾有の大事故は我が方の仕事も多分に関わっていたから、数十年前の記録を辿りながらあの教訓を「つなぐ」ためである。当時、私は大学生で夏休みに中学生の家庭教師をしている時にニュースで見たのだが、やはり記憶はおぼろげだったので、下知識としてこれを扱った映画を見ておくことにしたのだ。確かオープニングかタイトルが現れる時にあのうす暗い長い階段を登り始めるシーンが印象的だった。ちなみに映画はあの悲惨な事故の特に報道に関わった人達の苦労、葛藤、恥部などがよく表されていると感じたが、「事実を報道し未来に資する」よりも「他社を出し抜いてでも、特ダネを求める」ブンヤ向根性ばかりが目につき、あまり好きにはなれなかった。
谷川岳のロープウェイを登っても視界がよくなさそうなので、そのまま引き返しジローくんから聞いて「さくら祭りが最高潮」という沼田公園に向かった。午前中のそれほど遅くない時間に到着したのだが、周辺の駐車場は既に満車でちょっと離れた臨時駐車場にやっと置ける人混みだった。野球のグランド、多目的広場がメイン会場になっていたようだが、周辺の桜はものすごい迫力のド満開だった。これほどすごい満開の桜を久しぶりに見た気がする。何せこれまで見たこともないような巨大な桜が所せましと並んでいるのである。この公園は沼田城跡のようで、少しだけ城跡っぽいところが残っている。メイン会場は多数の露店やフリーマーケットの店が並び、ステージでは数々の出し物が予定されていたが、何よりもこのド迫力に息を飲まれた。沼田付近は一升飯のカツ丼「世界一」、●鹿旨のトマトラーメン、●かだやの超極太うどんなどゲテモノの宝庫で年中足を運んでいたが、こんなすごいところがあるとは全然知らなかった。1時間ほどだが前日の水澤観音以上の満開の桜の中を散歩し、それ以上いると車が出られなくなるほど混んできたので、次の目的地に向かった。
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今回のプチ旅行は初めてフルパワーでカーナビを駆使した。今まではネット地図などを見ながら何となく勘で目標まで辿りついてきたのだが、観光バスのようにいくつかの名所を次々に訪れるにはやはり感覚だけでは辛い。1日目は全部何度か訪れた名所だが、2日目は逆に一度も行ったことのない場所ばかりである。沼田ICから関越自動車赤城ICまで走った。この周辺は「赤城南面千本桜」という有名な桜のトンネルがあるそうで、偶然その日まで「桜祭り」が開催されていたのだが、ジローくんによると1週間ほど前が満開最盛期で、今は半分以上が散ってしまっているようだ。沼田公園ですごい満開の桜を見たからここは無理せずに、近くにある「群馬フラワーパーク」に行くことにした。1年に7回あると言う「花のまつり」のうち、今は「チューリップまつり」の時期だという。スティーブとドライブ(もとい!施設点検パトロール)した時に一度前を通ったことがあるが、昔は無料だったのに今は大人は結構な入場料をとるというので通過した。
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しかし入園してみると思わず立ち尽くすほど見渡す限りのチューリップに目を見張った。どれももうすぐパカッと花を開く直前で色も鮮やかに精気が漲っており、パンジーやベゴニアが咲き競い、いるだけでパワーをもらえるようだった。広大な園内は中心部がチューリップゾーンになっていて、パークタワーから全部を見渡すことができる。奥のドームでは盆栽展が開催されており(さすがに盆栽にはまだ早いか?!)、温室エリアには「ブラジル」「メキシコ」「インドネシア」「フィリピン」のそれぞれ特徴的な植物が茂り、庭園エリアには時期遅れの桜やこれから満開を迎えるつつじなどがある。中央ゾーンの反対側はイングリッシュガーデンとなっており、しゃくなげなどが多く見られた。7大花まつりは「ハナモモ」「チューリップ」「バラ」」「ダリア」「さざんか」「イルミネーション」「アザレヤ」だそうだ。中々来られるところではないが、チューリップでこれだから、すごいまつりなんだろう。
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フラワーパークを後に、食事の時間を少しだけずらすために、カーナビで調べた「赤城神社」に向かうことにした、上毛三山は「赤城山」「榛名山」「妙義山」、どれも「神社」が祀られているが、何と言っても有名なのはパワースポットの榛名神社、また妙義山麓も紅葉の季節は素晴らしい眺めだが、麓にある妙義神社は本殿が台風で倒壊してしまい現在復旧中、赤城神社はどうも一番マイナーなようである。確かに日曜日というのに人混みもなく、閑散としていたが、やはりひんやりとしたパワーを感じたものだ。昼食時間としてはギリギリとなったが、我々は最終目的地となる食事処に向かった。関越自動車道が川越付近から何キロも渋滞するので、早めに切り上げる予定だったのである。前日の昼食は群馬でも珍しく有名な「水沢うどん」だったが、その日は「これぞ、群馬のうどん!」かのスティーブが愛して止まなかった「だんべうどん」である。
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人気メニューはだんべ肉汁うどん、うどんの量を合で注文(3合が約400g)し、独特な噛みごたえのあるどっしりした不揃いの麺をごってりした肉汁につけて食べる。煮詰めたしいたけと普通の3倍くらいあるきんぴらごぼうが付け合わせになっていて、「最初はうどんを素のまま」、次は「普通に肉汁につけ」、「途中でしいたけ、きんぴらにぶち込んでやっつける」というのが女将お勧めのスタイルだそうだ。このうどんは「蟻巣石」というスカスカの石を使って地元産の風味のあるうどん粉を石臼挽きすることによって、「ロール挽き」で起きる粉焼けの影響による性質の変化が全くなく、粉の風味がそのまま引き出されるというのが特徴だそうだ。
「この辺一帯はたくさんの農家がよい小麦を作っていたんですよ。もう次々と止めてしまって・・・まだ作っているところはあるけど、採算は合わないから農協などを通さずに親類・知人で自給自足にしている所が多いんです。そこから仕入れてくるんですが、ホントに美味しいんですよ。」
「そうですねえ。うどんだけでも十分に風味がありますもんね。しかしすごいボリュームですねえ」
「お母さん、大丈夫でした?群馬のうどんはずっしりと量があるからね。」母はにこにこして礼を言っていたが、実は食べきれずに半分以上私が引き受けていたのだ。
「これからどこにいらっしゃるの?赤城の千本桜は今日までだけどご覧になった。もう芝桜だけなんだけどねえ」
「これから茅ヶ崎に帰るんです。ボク、昨年の今頃まで群馬に勤務してましてね。同僚がこの店をこよなく愛していて何度も頂きにきたので、母にも「群馬のうどん」を紹介しようと思って」
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女将はにこにこしてその後もその周辺のことを語り続けた。時間も2時を回っており、いつの間にか客は我々だけになってしまっていた。店主が愛想よく出てきて、暖簾をしまうのをきっかけに別れを告げたのだった。国道17号を疾走し、少し遠回りしたが「これがオレの勤務してたとこ」と今となっては遠い昔のように懐かしくなったオフィスビルの真横を通って(さすがにこの辺は勝手がわかる)高崎インターへ。初期の頃に通った京ヶ島温泉付きのスポーツジム(今は廃業)や、「熱戦!フットサル大会」編で紹介した会場なども横に見えた。ナビゲーターでは練馬まで行かずに5号池袋線から羽田を経由するルートになっている。そんな経路で帰ったことないからちょっと不安だったが、さすがにナビゲータの威力!かなりの遠回りで費用もかかったが全く渋滞なく夕方には茅ヶ崎に到着した。
今回は3年間勤務した群馬の地のメジャーところを案内したのだが、いつも通り高齢の母をやたら歩かせてしまった。まだまだ紹介するところはたくさんあるが、同じ方面ばかり訪れるのも回遊魚系としては好まざるところなので、次はいよいよKICKPOP師匠の故郷、隣県を訪れようと思うのである。
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