超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

血圧レコーディング作戦(立案編)

2016-03-23 21:25:14 | スポーツ・健康
年齢を重ねると以前のように身軽に動けなくなったり、疲労が中々回復しなくなったりするのを感じるものだ。人間ドックなどで検査すると内蔵、各器官などの機能は年齢の割に概ね順調な数値を叩きだしていたが、時には故障することもあったし、前回の検査では大腸ポリープが見つかり切除する羽目となった。また視力の低下を実感するようになり、レーシックその他これまで御縁の無かったクリニックの門を叩くようにもなった。そして以前から指摘はあったのだが、人間ドックではそれほど強く言い渡されなかったのに、数値だけから機械的に判断すると「要治療」という領域に入っているものがあった。悪いことにこれが「特定保健指導」を受診する項目になっていたために、警告のお手紙を頂戴してしまった。「高血圧」である。

    

「血圧が少し高めだから、日ごろから測るように」言われ、ジムに血圧計があるのでたまに気が向くと測定していた。確かに少し前は正常値範囲だったのだが、ここ数年で「正常高値」という領域に入ることも少なくなかった。ただ血圧というのは視力や聴力のように「その場しのぎのごまかし」で数値を改善することがほとんどできない。逆に何か原因があって「何か血圧が上がっているようだ・・・」と感じることはたまにあった。人間ドックのでの結果診断でも「何かを避けるとか減らすとかじゃなくて、もっと攻撃的な改善はないんですか?」と聞いたほどだが、決めてとなる作戦がなかったので何となく放っておいた。妻が毎月購入している糖分のない生野菜ジュースを飲むくらいはしていたが、お酒の飲み過ぎや濃い味志向にならないようにと気にかけてはいても具体的に何か取り組んでいたわけではなかった。

息子甘辛が卒業し、基本的に母親の手弁当を持参することはなくなったので、自然とおまけで作ってもらっていた私の弁当もほぼ消滅した。ここ数か月、昼食にカップラーメンやコンビニ弁当などをしきりに食べ、夕食はジムに寄る前に外食などで軽く済ませることが多くなったのが原因なのか、たまに測定する血圧がとうとう「要治療領域」に入ってしまった。「これはまずいかな」と思っている矢先に追い打ちをかけるように「特定保健指導」案内である。実は健診時にはちょっとだけオーバーしていることが多く、医師の診断では「注意深く観察」ということで、昨年もこの案内が来たときは「シカト」してしまった。以前、一度指導を受けたのはグンマでご一緒した保健師「ナエさん」だったが、あの時は腹囲オーバーのメタボであり、いざとなったら力技で(腹を引っ込めて)改善することもできた。3月も下旬に差しかかって少し暖かくなった時、試しに自分で弁当箱にご飯を詰め、簡単なおかずを詰めて持って行ったのだが、すごく塩辛く喉が渇いたと思ったら、帰宅時間くらいになるとどうにも頭に血が集まるような息苦しさを感じ、ジムで血圧を測ったらかつてないほどの記録的数値を叩き出してしまった。。。ここに至り、真面目に血圧正常化に取り組む決心をしたのである。

さっそく図書館で関係著書を探したら「血圧を下げる」関連の本は世の中にゴマンと出版されており、3,4冊見繕ってさーっと読み流してみた。「肥満をしないように」「適度な運動を」「規則正しい生活」「栄養のバランス」「塩分摂り過ぎに注意」・・・どれもよく聞く話ばかりである。「血圧が高いと何がいけないか?」大抵の本には心筋梗塞や脳卒中のリスクなどが挙げられているが、リアルだったのは「血圧が高いまま放置していると血管がボロボロになる」という半ば脅しのような表現だった。そして「なるほど!」と膝を打ったのが「毎日ひたすらに血圧を測り続ける」という単純な提案だった。むろん測定すること自体が降圧する作用はないが、血圧は栄養バランスや睡眠量、神経系の調子、感情・ストレスなどおよそ身体の状態を最もよく表す言わば「鏡」であり、毎日測定することにより「身体の声を聴く」ことが血圧正常化に直結するというのだ。私はこれこそ「30日コミットメント」につながるものだと直感した。

「美人を前にすると緊張しちゃって・・・」というのがドックで血圧測定値が高かった時に使い古したベタな言い訳だが、専門用語では「白衣性高血圧」というらしい。医者や看護師の着る白衣などを見るだけで血管が収縮し普段よりも血圧が高い状態になってしまうそうである。血圧というのはちょっとしたことでもかなり乱高下するらしく、たまに思い出したように測定するだけではとても健康管理のために「普段の値」を把握することなどできないそうなのだ。基本は毎日決まった時間、起床時と就寝時に同じ条件で家庭で測定する。特に就寝時の結果を見て、その日何があったか、思い当たることを挙げるのがポイントのようだ。やることに目新しいことはないのだが、以前流行った「レコーディングダイエット」と心理的には同じで、意識して取り組んだ結果が結果として数値に出れば「やる気」モードになり、続けていくことができるというものだ。その気にな徹底的に追及してしまう自分の性質からみて、かなり有効なのではあるまいか?

まずどの本にも書いてある似たような血管危険度チェックテストを見てみる。○が多いほどリスクが大きいのは言うまでもない。
・血圧は健康診断や病院で受診したときくらいしか測らない。(スポーツクラブでもうちょっと頻繁に測定しているから△)
・家に血圧計がない。あっても家でほとんど測ったことがない。(家にはないが他で測るので1項と合わせて○)
・健康診断でメタボを指摘されたことがある。もしくは血圧が高めだと指摘されたことがある。(残念ながらこれはドンズバ○!)
・頭に血が上りやすい。人から「怒りっぽい」「イライラしやすい」と言われる。(アーユルヴェーダによれば「カファ」(癒し)が優勢なのでこれは×)
・常に緊張を強いられる仕事をしている。(会社員としては「その通り!」とカッコよく決めたいところだが、どっこいあまり緊張感はない×)
・いつも忙しく毎日を時間に追われるように過ごしている。(ビジネスマンとしてはそうあるべきだろうが、これまたどっこいあまり忙しくもない×)
・ストレスが多い生活をしている。 8.残業で夜遅くに帰宅したときは、いつも布団に直行する。(ストレスも残業もあまりない×)
・急に立ち上がったときなどに「立ちくらみ」がすることがある。(これってヤバくないか?!特にはないから×)
・「自律神経失調症」もしくは「起立性低血圧」を指摘されたことがある。(聞いたことがないから×)
・朝、なかなか起きられない。もしくは仕事へ行ってもいつも午前中はなかなか調子が出ない。(これは真逆!私は完全朝(それも早朝)型である)
仕事や普段の生活リズムなどを診断しているようだが、あまり危険と見られる項目にチェックがつかない。「結構オレもいい線いってるじゃん」と思ったが、その後の食習慣で思わず「血管ボロボロ?」と打ちのめされる。。。

・ラーメンのスープは全部飲み干す(うーん。以前はそうだったが、「すごくよくない」と指摘され、申し訳程度に残す。△)
・刺身を食べるとき、しょうゆを多めにつけるほうだ。(その通り!しょうゆどころか、わさびも大量でベタベタにして食べることが多い○)
・外食や出来合いの御惣菜を利用することが多い。もしくは外食の料理をいつもおいしいと感じている。(これもそうだなー○)
・しょっぱいものを食べ過ぎて、夜に喉が渇くことがある(これもその通りだ・・・やばい、ターキーになってしまった。○)
・お酒が好きでほとんど毎日のように飲んでいる(これは微妙だ。一度に飲む量は多いが、休む日も結構あるから毎日ではない△)
・野菜や果物をほとんど食べない日がある。(うーん、朝は納豆ごはん、昼に親子丼、夜はコンビニおにぎりが多い。。。○)
・カレーライス、丼もの、回転寿司などが好きだ。(ナエさん、すいません。ボクの3大好物であります。○)
・甘いものやお菓子に目がない。(女子のように甘いもの好きというわけではないが、口が寂しくなるとお菓子を食っている△)
うーむ。。。これはまずいぞ。ほとんど該当してるではないか。自分の血管が悲鳴を上げているような気がしてきた。
その他は体型、運動、睡眠などだが、前半同様あまり問題があるとは思われない。BMIはかなりオーバーだが、標準体重66kgなど絶対になるわけがない。運動は不足どころか過多気味、早寝早起きだから該当するところはないようだ。

どうやらチェックリストによると食生活が絶望的によくないようだ。ものの本によると私の食生活もそうだが、世界でもトップクラスという「塩分過多」とストレスが圧倒的な原因のようだ。高血圧対策としては1日に平均10~11g摂っている塩分を半分にする必要があるという。塩分だけでいうとピンと来ないが、私の好物である北海道味噌ラーメン一杯で6gだそうだから、一杯分でその日は「ハイ終わり!」となってしまう。これはかなり高いハードルのように思えるが、困難が大きければ大きいほど火が付くというものだ。一応、療法期間としては3~6カ月が目安のようだが、とりあえず30日コミットメントで1か月は続けてみようと決意した。巻末にあるレコーディング用のシートを見ると、起床時、就寝時の時刻、最高・最低血圧、脈拍と朝晩の体重などを記録するようになっている。

  

とりあえずはついでに塩分を通常の半分程度にするために記録できるようにEXCELシートに表を作成してみた。応用編でレコーディングダイエットにもなるというから、だんだんノッてきてしまい、基礎代謝以上の運動による消費カロリーや塩分、なども付け足してみた。さらに気分が盛り上がってきて、朝昼晩の食事内容やそのカロリー、含まれる塩分などのフィールドも作っていくと最後には何が何だか分からなくなってしまい、もう一度作り直してシンプルなものとした。ダイエットのようなものは結構行ったり来たりの繰り返しだが、今度は何せ身体の「鏡」」だから、本気で取り込むことになるが、私がその気になって全力で行うとどんな結果となるか・・・いずれ実践編でレポートしようと思う。


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4 コメント

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Unknown (月美)
2016-03-24 07:54:04
白衣性高血圧…なんてあるんですね~?母も高血圧 その他の病気で 通院に付き添っておりますが、待合室にある血圧測定器で毎回測っていると 1度目と2度目で凄く測定値がかけ離れている事が多々あります。1度目で凄く高いので ビックリしてすぐ続けてもう一度測ると 40も下がったりします。(本当は少し時間を置いてからが良いのでしょうが)続けて測っても40も下がるなんて あてにならない気がして いつも首を傾げています。家にも昔からの 耳に聴診器の様な物をして測るタイプの物もあり やっぱり こちらの方が良いのかなと思ったり。でも 要は家で同じ時間に同じ状態で毎日というのが良いのでしょうね。太郎さんの30日コミットメントの結果 期待しています。まずは自分の体を大事にしないと 大切な家族に何もしてあげられないどころか 心配や迷惑をかける事になってしまいますものね。
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Unknown (磯辺太郎)
2016-03-24 19:44:07
月美さま

そうそう、冗談みたいな症状名でしょ?医師や看護師の言葉に呪縛されてしまう人も含めて結構いるようなんですよ。白衣を見ると・・・
何か行く事情があって病院で測るのだから、思い当たるところはありますよね。お母さまの思わぬ上昇も自然なことなんでしょう。人によってはかなり上下するそうですから。
本によると、上腕に巻くタイプが一番正確でいいそうですよ。ちなみに耳に聴診器あてる病院のヤツはどうやって測定してるんですかね。
家で朝晩、毎日というのがお勧めだそうです。絶対値が高い低いもそうですが、普段の値を把握し、大きく外れたときを検出するのが大事なんだそうです。
ボクの場合は何事にも極端でねー。やり過ぎて低血圧になったり他の疾患にならないようにしなきゃなー。
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Unknown (月美)
2016-03-29 06:39:43
引っ越し準備で 暫く遠のいておりました。病院での聴診器タイプの物ですか…。もっぱら母の付き添いの病院では 腕を機械に入れるだけの自動測定器しかやった事はないので…どうなのでしょうか わかりません ^^; 実家のは昔ながらの物で、マイク部分が付いた腕帯を上腕に巻き、足がビョーンと伸びて泳ぐカエルのオモチャに付いてるような丸いポンプ?を握って、水銀をシュポシュポ上げていき 脈拍を聴診器で聞くヤツです。上腕がキュ~ッと締まると意識が遠のくような感じになって 私は大の苦手でした(笑)
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Unknown (磯辺太郎)
2016-03-29 21:27:09
月美さま

こんばんは。引っ越しシーズンですねえ。
スポーツジムもそうですが、最近病院にあるのは全部自動測定器ですね。
ご実家にプコプコの聴診器スタイルがあるんでしたか。水銀計のついてるやつですですよね。「泳ぐカエルのオモチャ・・・」ぎゃーっはっは!月美さんと私の比喩のツボはどうやら似ているようです。なるほど脈拍を聞くんですか。
血圧計でぐあーっと圧が上がる時はホントに腕が締まってしんどいですよね。
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