年に一度全国的な会議(検討会とも言う)があり、大阪へ1泊出張した。会場は東京、大阪交互に持ち回りとなり、今年は大阪開催だったのだ。関連する会社の幹部や関係者が数百人集まるスケールの大きなイベントである。本会は1日の開催なのだが前々回くらいから主催側とは別に前夜の懇親会というのが設けられるようになった。当日も正規な懇親パーティがあるのだが、遠方から来ている人は帰れなくなるので事務方と周辺からの参加者だけの会となっているようだ。前日は自宅から職場へは行かずに、品川で打合せを済ませ、知人と昼食をとってそのまま東海道新幹線に乗り込んだ。というわけで、東京大丸デパ地下の「男弁当」デビューはまたの機会ということになった。山手線も京浜東北も東海道、横須賀線もぜーんぶダブっているのに、何故品川に新幹線を停めなければならないのかよくわからない。
新幹線など通勤で毎日乗っているので何も珍しいこともないが、やはり「東海道新幹線のぞみ号」となると少し気分は違う。何せ子供の頃から大好きだった「ビュワーン、ビュワーン〜」の「青い光の超特急」だからである。(この歌知ってる人いるかなー)
同じ「まるいひかりのボンネット」の0系車両だが、私は「こだま号」しか乗ったことがなかった。両親が富山の帰省する時に、小田原−米原経由の北陸線コースだったので、当時名古屋と京都しか停まらない「ひかり号」は使えなかったのである。今よりも本数が少なかったと思うが、浜松あたりに停車している「こだま号」の席で、後からやってくて風のように通過していく「ひかり号」をいつも羨ましそうに眺めていた。実に「ひかり号」デビューは成人してから学会発表で神戸を訪れるまで待たなくてはならなかった。
この時乗った初めての「ひかり号」は丸顔の0系とは異なり、目の細い「イケメン」系の車両である。これまでの丸顔は「こだま号」、少しとがってカッコイイ方が「ひかり号」で「新幹線とは何ていいものなんだろう」と大人になったことを喜んだ。0系も100系も目は違うが同様のデザインだったのに比べ、子供が(たぶん大井)新幹線車両基地で新型の車両を仲間に伝えるCMで出てきた「のぞみ号」用の300系が登場した時の衝撃はゴジラシリーズに「キングギドラ」がデビューした時のように大きかった。たしかこの車両で初めて時速270kmを出したはずだ。別に新幹線の車両にそれほど興味はないが、「銀河鉄道の999ではない宇宙列車」を思わせるシルバーの500系、そして今のあひる顔に近い700系が現れ、東海道新幹線はほとんど最新のN700系しか見なくなった。
さて滅多に乗らない「のぞみ号」だが、座席は必ず山側の「E」席を注文した。むろん絶景を見るためだが、どういうわけかここ数年、新富士駅手前の見事な光景は拝めたことがない。。。その日も朝から小雨が降っており「こりゃー今日もダメだな・・・」などとがっかりしていた。「のぞみ号」は小田原を通過する辺りから突然にスピードアップするようだ。三島駅を過ぎるとあっと言う間に山間を抜けてあの雄大な富士山が現れ、新富士駅を過ぎるともう見えなくなってしまう。天気が回復したのか青空の中に少ーしだけてっぺんが見えた。実はこの雄大な富士山を眺められるという点以外は、山側の席というのはあまり面白い景色に乏しいような気がしてきたが、快適に飛ばして「名古屋」へ到着。手前に進行方向左に見えた、あの「侍ジャイアンツ」で大豊万作が通過中の新幹線をも超す場外ホームランを放った中日球場はなくなってしまったのか?!おーっこれが、かの「セントラル・タワーズ」か・・・そして駅前に巨大なビルが建ち並び、古都の風景を全く臨めなくなってしまった京都を過ぎると新大阪まではあっと言う間だ。途中で山間に小さな虹が見えた。新大阪駅からはJR西日本の新幹線が発着している。今は鹿児島まで直通で行けるようになったんだな。ちょっとピンクがかった車両で名前は「さくら」か・・・いつか乗って見たいものだ。
そして翌日・・・・午後の部は休憩を挟んで顧問弁護士の講演等プログラムがあったのだが、翌朝も早朝で帰宅を深夜にしたくないので、自分が関係する発表を聞き終わると、途中で会議場を抜け出し帰路についた。指定席券などとっていなかったので、一番早い「ひかり号」に飛び乗った。「のぞみ号」で新横浜まで行った方が多少早いのだが、何となく久しぶりに京都、名古屋以外の駅にも停まってみたくなったのである。今の「ひかり号」は名古屋-新横浜間で微妙な駅に停車する。私の乗ったヤツは浜松と静岡に停車する列車だったので、途中で「こだま号」に乗り換え小田原まで行くことにした。夕方も近いというのにどちらも自由席はガラガラだった。新大阪を発車して名古屋を出た後、眠くなってうつらうつらしていると、車両全部の電光掲示板に「ただ今、○○駅を通過。」と現れた。おーっ、ここが親愛なる小夏師匠の居城のある街ではあるまいか?!慌ててIXYを取り出したが、ひかり号も時速250km出すのであっという間に通過・・・意味不明な風景しか撮れなかった。。。
さてこの機会に小夏師匠が私への「挑戦?!」ともとれる素朴な疑問を発信していたので、知っている限り書き留めることにさいよう。サイトに直接書き込もうとしたら字数大オーバーで断念。。。
★旅客機とF15戦闘機なら後者の方が速い?
おっしゃる通り!旅客機の巡航速度は風向きによって異なるが、時速800km〜900km(マッハ0.8くらい)、F15イーグルの最高速度はマッハ2.5だから3倍以上速いことになる。ただしF15のマッハ2.5は設計限界値で搭載する装備によってとてもここまでは出ないと思われる。
★では、ウルトラマンとF15戦闘機では?
初代ウルトラマンなら飛行速度はマッハ3なので辛うじてウルトラマンの方が地球では速い。M78星雲までの距離は300万光年(1光年は9兆5千億km)だからそのスピードで飛ぶと1兆年近くかかってしまう計算になる。おそらくワームホールか時空を超えた移動手段を使っているに違いない。また怪獣を倒した後、空に飛んでいくのは人知れず地球人の姿に戻るためであって、M78星雲に帰るわけではない(たぶん)。地球上では急激にエネルギーが消耗するので3分しか活動できないが、その都度星雲に帰るわけではないからその分を温存する必要はない。
★ウルトラセブンは3分ってくくりはない?!
おっしゃる通り!ウルトラセブンは地球を守りに来たのではなく、星を観測する「恒点観測員340号」という役人だった。よって地球防衛の戦いで消耗するエネルギー管理のためのタイマーは必要なかった。(「マンとセブン」と続いた時点では双方に後々「兄弟」として活躍する想定がなかったのでデザイナーの都合で無くなった。というのが実話かなー)
しばらくして「ひかり号」は浜松駅に滑り込んだ。ホームに下りて「こだま号」を待ったが、15分くらいある。何か「浜松名物」はないか?と地下コンコースを歩き回ったが、「夜のお菓子」と「うなぎ弁当」くらいしか見当たらなかった。その間、2本ほどの「のぞみ号」が真ん中の線路を通過していったが、この浜松駅、見るとホームがカーブしていて、しかも真ん中の線路はかなり傾斜していることがわかる。実はここでは数年前、研究所勤務時代に同様に大阪で合同打合せを行い、帰りに台風にあって天竜川が氾濫し「のぞみ号」が足止めを喰らったことがある。JR東海も気が利かぬというかシステム制御上の問題かもしれないが、せっかく浜松駅に停車したのに停まったのは真ん中の通過用線路・・・これじゃあ、降りられねえじゃんかよ!待つこと数時間、車内販売のお酒を全て飲み尽くしてこの時ばかりはホームに停車中の「こだま号」がつくづく羨ましかった。何せ高速で進行するからカーブで傾斜がかけてあるのだが、静止するとかなりの角度で傾いたまんまなのである。(あれはホームから見ていたらかなり間抜けだったと思われる)
浜松駅に同じN700系の「こだま号」が滑り込んできた。やはり「こだま」は丸顔がいいなー。。。しばらくするとスピードを上げたが、速度だけ言えばどうも精彩を欠くようだ。たしか時速200kmまでしか出さないんだっけ?しばらく走るとすぐにスピードを落とし「掛川」という昔はなかったような駅に到着した。その次は静岡だが夕方近くになって雲が多かったから、富士山は諦め手前で海側の3列シートに移動した。と、前方に白い雪を冠った富士山発見!へーえ、驚いたことにこちらからでも見ることができるんだ。ってえことは、2列E席に戻らねば!お土産とリュック、コートを持って慌てて車内を3列シートから山側に移った。しばらくすると、ちょっとてっぺんのほうが隠れてしまっているが、見事な富士山が大アップで現れた。そして「こだま号」はスピードを落とし、新富士駅のホームに滑り込んで停車した。そうだ、いつもは時速250kmで通過してしまうのだが、各駅停車だからあの見事な姿を立ち止まって見ることができるのだ。ホームに入る前、ホームから、そして発車してからとそれぞれ雄大な富士山を堪能したが、どうもちょっと様子が違う。富士山がいつもよりも尖っていて「怖い」のである。優しさに欠けるというか、眉間に皺ができたような気難しい顔をした富士山だった。私はどういうわけか「富士山」の夢をよく見るのだが、大抵は何かすごく恐ろしい夢なのだ。それに出てくるあの怖い山に近いがやはり迫力はあるものだ。
三島駅を過ぎてトンネルばかりになり、熱海の海が見えてきた。沖合いには初島が見え、ここまでくると妙に懐かしく、庭に帰ってきたような気分になる。数え切れないくらい乗り過ごして苦渋を舐めた小田原駅で東海道線に乗り換え、夕食には間に合うように家路についたのだった。
新幹線など通勤で毎日乗っているので何も珍しいこともないが、やはり「東海道新幹線のぞみ号」となると少し気分は違う。何せ子供の頃から大好きだった「ビュワーン、ビュワーン〜」の「青い光の超特急」だからである。(この歌知ってる人いるかなー)
同じ「まるいひかりのボンネット」の0系車両だが、私は「こだま号」しか乗ったことがなかった。両親が富山の帰省する時に、小田原−米原経由の北陸線コースだったので、当時名古屋と京都しか停まらない「ひかり号」は使えなかったのである。今よりも本数が少なかったと思うが、浜松あたりに停車している「こだま号」の席で、後からやってくて風のように通過していく「ひかり号」をいつも羨ましそうに眺めていた。実に「ひかり号」デビューは成人してから学会発表で神戸を訪れるまで待たなくてはならなかった。
この時乗った初めての「ひかり号」は丸顔の0系とは異なり、目の細い「イケメン」系の車両である。これまでの丸顔は「こだま号」、少しとがってカッコイイ方が「ひかり号」で「新幹線とは何ていいものなんだろう」と大人になったことを喜んだ。0系も100系も目は違うが同様のデザインだったのに比べ、子供が(たぶん大井)新幹線車両基地で新型の車両を仲間に伝えるCMで出てきた「のぞみ号」用の300系が登場した時の衝撃はゴジラシリーズに「キングギドラ」がデビューした時のように大きかった。たしかこの車両で初めて時速270kmを出したはずだ。別に新幹線の車両にそれほど興味はないが、「銀河鉄道の999ではない宇宙列車」を思わせるシルバーの500系、そして今のあひる顔に近い700系が現れ、東海道新幹線はほとんど最新のN700系しか見なくなった。
さて滅多に乗らない「のぞみ号」だが、座席は必ず山側の「E」席を注文した。むろん絶景を見るためだが、どういうわけかここ数年、新富士駅手前の見事な光景は拝めたことがない。。。その日も朝から小雨が降っており「こりゃー今日もダメだな・・・」などとがっかりしていた。「のぞみ号」は小田原を通過する辺りから突然にスピードアップするようだ。三島駅を過ぎるとあっと言う間に山間を抜けてあの雄大な富士山が現れ、新富士駅を過ぎるともう見えなくなってしまう。天気が回復したのか青空の中に少ーしだけてっぺんが見えた。実はこの雄大な富士山を眺められるという点以外は、山側の席というのはあまり面白い景色に乏しいような気がしてきたが、快適に飛ばして「名古屋」へ到着。手前に進行方向左に見えた、あの「侍ジャイアンツ」で大豊万作が通過中の新幹線をも超す場外ホームランを放った中日球場はなくなってしまったのか?!おーっこれが、かの「セントラル・タワーズ」か・・・そして駅前に巨大なビルが建ち並び、古都の風景を全く臨めなくなってしまった京都を過ぎると新大阪まではあっと言う間だ。途中で山間に小さな虹が見えた。新大阪駅からはJR西日本の新幹線が発着している。今は鹿児島まで直通で行けるようになったんだな。ちょっとピンクがかった車両で名前は「さくら」か・・・いつか乗って見たいものだ。
そして翌日・・・・午後の部は休憩を挟んで顧問弁護士の講演等プログラムがあったのだが、翌朝も早朝で帰宅を深夜にしたくないので、自分が関係する発表を聞き終わると、途中で会議場を抜け出し帰路についた。指定席券などとっていなかったので、一番早い「ひかり号」に飛び乗った。「のぞみ号」で新横浜まで行った方が多少早いのだが、何となく久しぶりに京都、名古屋以外の駅にも停まってみたくなったのである。今の「ひかり号」は名古屋-新横浜間で微妙な駅に停車する。私の乗ったヤツは浜松と静岡に停車する列車だったので、途中で「こだま号」に乗り換え小田原まで行くことにした。夕方も近いというのにどちらも自由席はガラガラだった。新大阪を発車して名古屋を出た後、眠くなってうつらうつらしていると、車両全部の電光掲示板に「ただ今、○○駅を通過。」と現れた。おーっ、ここが親愛なる小夏師匠の居城のある街ではあるまいか?!慌ててIXYを取り出したが、ひかり号も時速250km出すのであっという間に通過・・・意味不明な風景しか撮れなかった。。。
さてこの機会に小夏師匠が私への「挑戦?!」ともとれる素朴な疑問を発信していたので、知っている限り書き留めることにさいよう。サイトに直接書き込もうとしたら字数大オーバーで断念。。。
★旅客機とF15戦闘機なら後者の方が速い?
おっしゃる通り!旅客機の巡航速度は風向きによって異なるが、時速800km〜900km(マッハ0.8くらい)、F15イーグルの最高速度はマッハ2.5だから3倍以上速いことになる。ただしF15のマッハ2.5は設計限界値で搭載する装備によってとてもここまでは出ないと思われる。
★では、ウルトラマンとF15戦闘機では?
初代ウルトラマンなら飛行速度はマッハ3なので辛うじてウルトラマンの方が地球では速い。M78星雲までの距離は300万光年(1光年は9兆5千億km)だからそのスピードで飛ぶと1兆年近くかかってしまう計算になる。おそらくワームホールか時空を超えた移動手段を使っているに違いない。また怪獣を倒した後、空に飛んでいくのは人知れず地球人の姿に戻るためであって、M78星雲に帰るわけではない(たぶん)。地球上では急激にエネルギーが消耗するので3分しか活動できないが、その都度星雲に帰るわけではないからその分を温存する必要はない。
★ウルトラセブンは3分ってくくりはない?!
おっしゃる通り!ウルトラセブンは地球を守りに来たのではなく、星を観測する「恒点観測員340号」という役人だった。よって地球防衛の戦いで消耗するエネルギー管理のためのタイマーは必要なかった。(「マンとセブン」と続いた時点では双方に後々「兄弟」として活躍する想定がなかったのでデザイナーの都合で無くなった。というのが実話かなー)
しばらくして「ひかり号」は浜松駅に滑り込んだ。ホームに下りて「こだま号」を待ったが、15分くらいある。何か「浜松名物」はないか?と地下コンコースを歩き回ったが、「夜のお菓子」と「うなぎ弁当」くらいしか見当たらなかった。その間、2本ほどの「のぞみ号」が真ん中の線路を通過していったが、この浜松駅、見るとホームがカーブしていて、しかも真ん中の線路はかなり傾斜していることがわかる。実はここでは数年前、研究所勤務時代に同様に大阪で合同打合せを行い、帰りに台風にあって天竜川が氾濫し「のぞみ号」が足止めを喰らったことがある。JR東海も気が利かぬというかシステム制御上の問題かもしれないが、せっかく浜松駅に停車したのに停まったのは真ん中の通過用線路・・・これじゃあ、降りられねえじゃんかよ!待つこと数時間、車内販売のお酒を全て飲み尽くしてこの時ばかりはホームに停車中の「こだま号」がつくづく羨ましかった。何せ高速で進行するからカーブで傾斜がかけてあるのだが、静止するとかなりの角度で傾いたまんまなのである。(あれはホームから見ていたらかなり間抜けだったと思われる)
浜松駅に同じN700系の「こだま号」が滑り込んできた。やはり「こだま」は丸顔がいいなー。。。しばらくするとスピードを上げたが、速度だけ言えばどうも精彩を欠くようだ。たしか時速200kmまでしか出さないんだっけ?しばらく走るとすぐにスピードを落とし「掛川」という昔はなかったような駅に到着した。その次は静岡だが夕方近くになって雲が多かったから、富士山は諦め手前で海側の3列シートに移動した。と、前方に白い雪を冠った富士山発見!へーえ、驚いたことにこちらからでも見ることができるんだ。ってえことは、2列E席に戻らねば!お土産とリュック、コートを持って慌てて車内を3列シートから山側に移った。しばらくすると、ちょっとてっぺんのほうが隠れてしまっているが、見事な富士山が大アップで現れた。そして「こだま号」はスピードを落とし、新富士駅のホームに滑り込んで停車した。そうだ、いつもは時速250kmで通過してしまうのだが、各駅停車だからあの見事な姿を立ち止まって見ることができるのだ。ホームに入る前、ホームから、そして発車してからとそれぞれ雄大な富士山を堪能したが、どうもちょっと様子が違う。富士山がいつもよりも尖っていて「怖い」のである。優しさに欠けるというか、眉間に皺ができたような気難しい顔をした富士山だった。私はどういうわけか「富士山」の夢をよく見るのだが、大抵は何かすごく恐ろしい夢なのだ。それに出てくるあの怖い山に近いがやはり迫力はあるものだ。
三島駅を過ぎてトンネルばかりになり、熱海の海が見えてきた。沖合いには初島が見え、ここまでくると妙に懐かしく、庭に帰ってきたような気分になる。数え切れないくらい乗り過ごして苦渋を舐めた小田原駅で東海道線に乗り換え、夕食には間に合うように家路についたのだった。