超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

お仕事です!フランス(パリ~グルノーブル)編Ⅰ

2009-10-28 06:02:09 | 旅行お出かけ
ここのところ色々あって、中々更新できずにいた。
旧PCの画像を新PCに移すべくストレージサービスを利用しているうちに過去に「海外でした仕事」の話題が結構あったので、少しずつディスクローズしてみようかと思う。
画像ファイルが年月日順になっているので、最近から過去に遡ることになるだろう。

まず第一弾はフランス出張編だ。時節は2007年9月に遡る。
当時、研究開発部門にいた私はパートナー会社にいる同年代の営業と「おっさん二人旅」を企てた。
行先は先方が選定したのだが、「ハードウェア業界の最新技術を展示するイベント」に参加し、その大手企業の研究所を訪問して実際の動向についてディスカッションするというものだ。

イベントの会場はなんとディズニーランド・パリ!市中心部から高速郊外鉄道で数十分のところだ。
いかにも半分遊びの「ミエミエ」のイベント開催だが、世界最大のPCイベントもラスベガスで行われるように、この類のイベントは望まなくてもお遊びとセットの要素が多い。
日本でTDLでイベントと聞いてもピンと来ないがあちらは結構催されるらしく、コンベンションルームも結構充実している。

展示会に事前登録すると普段数百ユーロ取る敷地内のホテルが137ユーロで宿泊できるという。
市内に宿泊するよりもかなり割安で便利だから、早速会社に申請したらなんとNG!遊び半分と思われたのか!?
「何でだよ!普通より安いし、移動もないから効率的に参加できるだろ!」
提携しているトラベル会社に詳しく聞くと、パリはニューヨーク、ロンドンなどと並び、グループで指定した都市ということであり、指定都市では特別に提携した指定ホテルに宿泊する決まりになっているという。

そのホテルは何種類かあるが、部屋がとれたというのは凱旋門からシャンゼリゼ通りとは反対方面に向かい、ポルト・マイヨー駅の近くにあるル・メルディアン・パリ・エトワールというホテルで1泊155ユーロ。
ディズニーよりも高くて遠いじゃんか・・・何と融通のきかない会社なのだ!
地下鉄に乗って、何とかという駅で乗り換え、郊外鉄道で40分、ホテルを出てから1時間もかかるんだ。とほほ。。。




イベントは2日間あったが、我々は1日半のみの参加予定だったので、仕事熱心な我々はディズニーを楽しむことなく、朝から晩までお経のような説明をうつらうつら聞いていた。
敷地内もバスで移動するほど広大なので、ちょっと抜けだしてパークへ、というわけにはいかぬのだ。。。
ディズニーは万国共通とは言え、二度とチャンスはないかもしれないのに、遠くに眠れる森の美女の城を眺めてリゾート・パリを後にした。

翌日・・・夕方移動のため午前中しか参加できないおっさん3人組(パリで現地法人の邦人と合流)

「もうさあ、1時間かけて半日見学のために行く気しなくね?今日はディスカッションもないしさ。」

という朝食時の私の一言で、半日観光が決まった。せっかく会場がディズニーリゾートパリなのに、わざわざ市街のホテルに泊まらされたことへのささやかな抵抗もあった。

出発はなんと予定より1時間も早い。。。遊びになると身体なんて軽ーく動くものさ。
街の広さ、街並み、道歩く人々や自然の息吹を感じるため、海外の都市に行く事があるとびっくりするくらい、まず私は歩く。
交通機関の雰囲気を味わうのは一通り歩き回ってからだ。

ポルト・マイヨ―広場から凱旋門へ向かい、むろん屋上からエッフェル塔を臨み、さらにシャンゼリゼ通りをコンコルド広場へ向かい、ルーブル美術館へ。
一通り見学するとたっぷり2日間はかかると言われたルーブルを2時間で風のように駆け巡る。まるで、余裕のない日本からのツアー客だ。
モナリザやミロのビーナスのミニチュアなど「外し王」の私が我を忘れる垂涎ものが並んでいたが・・・買わなくてよかったー。

オペラ・ガルニエから、マドレーヌ教会、バンドーム広場を巡る。
腕の長さでサイズを決め、「S」サイズを買ったら前が閉まらなかったデザインシャツを購入し、後で交換する羽目になった「ZARA」もこのあたりにあった。
40男とは思えない行動力だ。10km以上歩いたんじゃないか?ここで現地法人の彼はお別れだ。

ベルリンから訪れたという彼は、パリでもう1泊して翌日は「モン・サン・ミッシェル」ツアーに行くという。
日本人からは憧れの的と聞く、この神秘のツアーはパリから日帰りで行く事ができるが、10時間以上は軽くかかるという。
「彼曰く、モン・サン・ミッシェルに行かずしてフランスを語るなかれ。。。」いつか訪れてみたいものだ。

夕方はパリ・リヨン駅から念願のTGVでグルノーブルへ。約3時間の「世界の車窓から」だ。ちゃらんちゃんちゃんちゃちゃーらんちゃんちゃんちゃーん。
日本の新幹線を超える速度での快適な鉄道の旅が今回の「隠れテーマ」だった。TGVで移動しないプランだったら行かなかった。
彼の地の人々は身体が大きいので車両やシートはゆったりしており、しかも一等車両は横1+2列の3列構成だ。

日本の新幹線よりも静かな感じがする。また高架橋の上を走るわけではなく普通に地面の上を疾走するので、景色に変化があるときは、ものすごく速く感じるがだいたい牧場のようなあまり変わり映えのしない景色が多い。
パリからグルノーブルへの路線は途中、リヨン(都市)しか留らない。

毎度できるわけでもないが、海外(特にヨーロッパ)に行ったときはどこでもよいから、その国の中長距離列車に乗る機会をできるだけ作る。
フランスならもちろんTGV!鉄道ファンでなくても「世界の車窓から」コレクションにはぜひとも加えたいものだ。

つづく