病院広報(はとはあと)評価支援情報

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病院の内外の「見た目」を志向の基礎にする

2018-09-20 15:01:01 | はとはあと最新情報
病院の内外の「見た目」を志向の基礎にする

いま書き始めたこの文章、どこの誰に読んでもらえるのか分からない。しかし、文章の多くは、まず読んでもらい、こちらの意図するところを理解してもらえるという前提で書き始める。おなじ読んでもらえるなら、いい印象で向き合い関心を高めてもらいたいと意識が高まってしまう。文章そのものの品性もさることながら、無駄なく流れるように読みやすい表現への配慮が欠かせない。とかく自分勝手な表現は伝わりにくいし、読もうとする気迫を削いでしまうので、多くの書き手は、その点で独り苦労しているのだろう。

と考えると、文章を書くことは、所謂「サービス」を提供することでもある。もちろん覚書のように自分だけが見る文章もあっていいが、多くは他者に向けて書かれた情報である。しかも様々な相手やその場によって表現の配慮は違ってくる。文面は、通常の付き合いのように礼儀正しく、可能な限り品性を保つことがなければならない。分かりやすく丁寧、しかも嫌味なく流れに馴染むことが求められよう。とくに心地よい印象のためには、調べる、考える、創るというクリエーティブがなければ、相手の脳には届かないのだ。

しかし、文章がサービスだからといって、意味のない、なくてもよいような飾りの文脈や言い回しが散りばめてある文章はいただけない。いまその文章という道程を、一歩一歩踏みしめていく人にとっては、散乱する石コロのようなもの。邪魔以外の何者でもない。疲れが溜まるような途は、目的地をめざす人には最悪であり、それらを途というかどうかも疑わしくなる。これらは文章の話ではあるが、医療サービスの話にも置き換えることができてしまう。本質を忘れた過剰な奉仕は、相手を困らせる仕組みにもなるからだ。

やはり文章の作成(ライティング)は、サービス提供に似ている。不要な要素を控えめにしてシンプルにすることで、利用者は快適にサービスを享受する。サービスとは人の快感、つまり期待度に対する充足度であるが、多くの期待度は「目を通して」高められる。本質を忘れた過剰な奉仕によって見た目による期待値が競り上がり、充足度が追いつかなくなる。そこに快適性に対する不満や物足りなさが湧き上がることになる。病院に付帯する一切の情報機能を、「人の目」を中心に考え直すことが、利用者の適正な選択の早道のように思う。Mitameya 180920


写真は、京都市中京区三条通り御幸町角にあるギアの全景。
2階はおしゃれなカフェなどが入ってる時には映画やショウもある。

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