中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

穏やかな和解が、全てに優先します

2024年04月04日 | 情報
〇結論、または小職の主張。穏やかな和解が、全てに優先します。
争うことは、お勧めできません。
県警側の真摯な態度、対応が和解に繋がりました。

〇兵庫警官死亡巡る訴訟、遺族と和解 県側パワハラ認める
日経 2024年3月22日

2015年に兵庫県警巡査だった木戸大地さん(当時24)が自殺したのは、所属していた機動隊の先輩隊員によるパワハラ行為が原因として、
広島市に住む両親が県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟は22日、大阪高裁で和解が成立した。
県側がパワハラを認めて謝罪し、慰謝料142万円を支払う。
遺族側によると、和解条項には「パワハラにより精神的負担を加えたことを真摯に反省し、謝罪する」との文言が盛り込まれた。
自殺との直接的な因果関係は言及されなかった。
兵庫県警は「ハラスメント撲滅を目指し、職員が働きやすく能力が発揮できる警察組織の構築に努める」とコメントした。
大阪市内で記者会見した木戸さんの父、一仁さんは、県側の謝罪を評価した上で「大地は夢をかなえられず悔しかったと思う。
死を無駄にしないためにも警察には変わってもらわないと困る」と語った。
木戸さんは09年に県警に採用され、12年に機動隊に配属。うつ病を発症し、15年10月に自殺した。
一審・神戸地裁判決はパワハラを認めて100万円の賠償を命じる一方、自殺との因果関係を否定。双方が控訴していた。
控訴審が23年10月に結審した後、高裁が和解を勧告した。〔共同〕


〇兵庫県警機動隊員の死亡めぐる“パワハラ訴訟”で和解成立
03月22日 NHK

9年前(2015年)、兵庫県警察本部の機動隊員が自殺したのはパワハラが原因だとして遺族が兵庫県に損害賠償を求めていた裁判で、
県が遺族に謝罪しおよそ140万円を支払うという裁判所の和解案を双方が受け入れ22日、和解が成立しました。

9年前、兵庫県警の機動隊員だった木戸大地さん(当時24)が自殺し、
両親は先輩などからのパワハラが原因だったとして、兵庫県に8000万円余りの賠償を求めていました。
おととし(2022年)6月、1審の神戸地方裁判所は、先輩が木戸さんをどなって叱責したことなどについてパワハラ行為にあたると認定し、
県に100万円の賠償を命じた一方、死亡との因果関係は認めず、双方が控訴していました。
2審の大阪高等裁判所は、県が真摯(しんし)に反省して両親に謝罪したうえで慰謝料として142万円を支払うという和解案を示し、
これを双方が受け入れたことから、22日、和解が成立しました。
和解成立を受けて両親が会見し、父親の木戸一仁さんは「8年半以上にわたる長い闘いだったが、
息子に『勝ち取ったよ』と和解調書を見せたい。
大地の命をむだにしないように兵庫県警には変わってほしい」と話していました。
兵庫県警察本部の植村琢也 監察官室長は「亡くなられた職員のご冥福をお祈り申し上げます。
今回パワーハラスメントを認める内容で和解したが、そのことについて組織として重く受け止めています。
引き続きハラスメントの撲滅を目指して、各種対策をさらに推進していくことにより、職員一人ひとりが働きやすく、
能力が発揮できる精強な警察組織の構築に努めてまいります」とするコメントを出しました。
兵庫県警の機動隊では木戸さんが亡くなった年にほかにも別の隊員が同僚からいじめを受けたとする内容の遺書を残して自殺し、
この隊員については民間企業の労災にあたる公務災害と認定されています。


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