中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

試し出勤制度の設計は、難題

2012年12月04日 | 情報
御社の試し出勤制度は適法ですか?の続編です。

「試し出勤制度」は、MH疾患者が職場復帰するうえで、必須のシステムと云ってもよいでしょう。
厚労省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」においても、
「試し出勤制度」の重要性が説かれています。
しかし、今や「バイブル」化した「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」には、
具体的な方策は提示されていません。ですから、企業は、この手引きを参考にしながら、自社にふさわしい
「試し出勤制度」を制定することになります。
当然に、各社まちまちの「試し出勤制度」が出来上がります。そして、この制度が果たして、適法なのか、
違法なのかが問われることになります。違法が疑われる場合には、トラブルに繋がる可能性があります。
専門書や雑誌の特集、また、どのようなセミナーにおいても講師の先生は、慎重に、適法かどうかを考慮しながら
制度設計しなければなりません、と解説します。ところが具体的には、各社が研究してくださいと言われるだけです。
そこで、企業の担当者は、一生懸命に考えて制度設計します。

しかし、労働法例を順守して、精神医学の考えを取り入れ、企業・組織の人事労務体制に馴染み、
企業・組織で働く人たちの賛同を得られる、というような「試し出勤制度」の設計は極めて難しい作業と云えます。

残念ながら、そのような理想的な「試し出勤制度」に出会ったことは、皆無ではありませんが、
大企業であっても殆どありません。反対に、複数の顧問の弁護士や専属の産業医と契約している大企業でさえ、
あやふやな「試し出勤制度」を運用しています。
「試し出勤制度」の設計に取り組み、難渋している関係者の皆様、安心してください。
御社だけが苦労しているわけではありません。

「試し出勤制度」は、職場復帰支援制度の中心をなす制度です。
橋本社会保険労務士事務所は、そもそもの社内合意の形成から、全体の制度設計、進行中の作業へのアドバイス等
如何なる場面においてもお手伝いできる用意があります。
今まで、いろろな提案を「覗き見」してきましたが、これはといった提案に出会ったことがありません。
橋本社会保険労務士事務所まで、お尋ねください。
質問・問い合わせは、無料で対応させていただいてます。
s-hashi@ya2.so-net.ne.jpまで。

また、タナベ経営が発行している、中小企業の経営層向けインナーサークル誌「DECIDE」ディサイド12・1号に
筆者の職場復帰支援対策の一端が掲載されています。
http://www.fujisan.co.jp/product/765/より、525円で購入できますので、参考にしてください。
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