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YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

コブシとハクモクレン

2022-02-23 06:00:00 | 樹木



コブシとハクモクレン。モクレン科の白く大きな花が梢にたくさん咲く季節になりました。遠くから見ると似たように見える花ですが、花弁の数や花のつきかたなど、よく見ると違いがあることがわかります。



ハクモクレンは上向き、あまり開かないため中心は見えにくいです。そして花被片は外花被合わせて9枚!コブシよりも肉厚。
見えにくい中心部分についてはこちらの記事を参照ください。


コブシの花は、花被片が開き中の蕊が見えます。花被片の数は外花被を合わせて6枚。

外花被というのは、もとは萼だったものが花弁と同じように変化したもの。この場合、本来の花弁は内花被と呼びます。
チューリップやアヤメなどもこのような花の作りです。



モクレンの仲間は日当たりを好むそうで、森の中では日当たりの良い高い枝にだけ咲いていることも多いです

遠目にはやはり似たような雰囲気。
そして、森の中に点々と灯るように咲く純白の花は「ああ春だなぁ」と見る人の心を和ませてくれます。



モクレンの仲間はさまざまな園芸種も出回っていて、学名(属名)のマグノリアと呼ばれているようです。


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「春いちばん」のお話〜今年はいつ吹くのかな?〜

2022-02-22 06:00:00 | 



立春を過ぎ、最初に吹く南風のことを「春いちばん」と言いますが、春いちばんが吹いたあとは再び寒くなることも多いのだとか。春いちばんは毎年気まぐれで、春分までに吹かない年は「記録なし」となるようです。

さて、それでは「春いちばん」とはどのように決まっているのかと言いますと…。

各地の観測所のデータをもとに、気象庁が発表します。地域によって多少基準が違うんだとか



そもそも冬型の気圧配置が弱まるこの時期は、西からの低気圧で突風が吹かことが懸念されます。積乱雲が発達し、竜巻などを引きおこすことも。

日本海に低気圧が発達し、南よりの風が毎秒8m以上吹いたとき、その最初の風を「春いちばん」と呼んでいます。

南風なので気温は一気に上がりますが、春を喜ぶ意味合いよりも、本来は注意喚起のための言葉のようです。



実際に「春いちばん」が吹いた後には寒冷前線が通り過ぎ、冷たい風が入ってくることが多く。冬に逆戻りも珍しくありません。



もっとも、寒い寒いと言いながら、朝晩をやり過ごすと、日中の日差しはずいぶんと暖かさを含み、厚手のコートでは汗ばむことも。

秋の頃なら10℃はとても寒く感じるものですが、今の時期は暖かか感じてしまうという不思議。



庭の草花もどんどんと勢いを増してきています。




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ミモザ開花

2022-02-21 06:00:00 | 樹木


2月も後半になると、満開間近のミモザの木。開ききったもこもこの花も、ころころの蕾もどちらもかわいくて、見てるだけで元気がわいてきます。切り枝が入手できたらリースやスワッグにしておくと、ドライになっても楽しめます。



もこもこのもふもふ♪

ミモザというのは俗称で、ギンヨウアカシアやフサアカシアなど、マメ科アカシア属の総称です。



マメ科らしい細かい羽状複葉複葉が白く粉をふいたような銀灰色なものがギンヨウアカシア。緑色で複葉全体が大きければフサアカシア。花屋や街路で見かけるミモザはこの2種が多いようです。なお、本来ミモザというのは同じ属のオジギソウをさす言葉だったようです。

ギンヨウアカシア@横浜イングリッシュガーデン

株いっぱいに花を咲かせるミモザ中からはものすごいパワーが伝わってきます。そんなパワーを分けていただくワークショップに参加してきました。



この季節に良く見かけるミモザのリース作り講習会。ご近所の花屋さんでも開催しているのを発見♪


こちらの花屋さんはいつも花材をたくさん使わせてくれ、自由に作らせていただけます。



この日も細かく切り分けたミモザの枝をグルーガンでどんどん貼り付けました。

このボリューム!!



手が止まっているとアドバイスしてくれるので、どんどん形になっていきます。それにしても丸く作るのって難しい。



左上のお手本と参加者のリース。
私は一周貼り付ける前に挫折。まあ、それもよし。

参加費3500円でしたが、余った枝でスワッグまでできてしまいました。

昨年ドライフラワーにしたユーカリとバラと合わせた即席スワッグ。黄色が入って春らしくリメイクされました。





家の中にも春が来ました♪



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ガマ合戦〜ヒキガエルの産卵〜

2022-02-20 06:00:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



2月中旬、アズマヒキガエルの産卵が始まります。池の中に横たわる卵塊は、そのほとんどが他の生き物に捕食される運命。天敵を避けるようにまだ寒い季節に産卵し、本格的な春が来るまで再び冬眠につきます。


通常ヒキガエルは薄暗い森林の腐葉土の中で暮らしています。民家の縁の下なんかにすんでいることも多い陸生のカエルです。冬の間は落ち葉や土の中で冬眠しています。



そして、産卵の季節になると一斉に繁殖場所はである生まれた池へ集まってきます。自然の豊かなところではその数は数100にもなるそうです。メスの上にオスが乗って産卵するのですが、圧倒的にオスの数が多く、メスをめぐって熾烈な争いが繰り広げられるわけです。

その様子を「ガマ合戦」とか「カエル合戦」なんて呼ぶんだとか。わたしは、そんな壮絶な場面にはまだ遭遇したことがありません。いつか見てみたいものの一つです。



さて、そうして産卵された紐状の卵塊の長さは2mにも達し、中には1500~8000の卵が入っているそうです。本種であるニホンヒキガエルに至っては、卵の数は最大14000になることもあるんだとか…。

そんな長いものがどうやってメスのお腹に入っているのかと不思議に思ったのですが、ゼリー状の部分(卵嚢)は、産卵後に水を含んで2倍以上に膨らむんだそうです。

卵を乾燥から守ったり、外敵から保護したり、受精を誘導したりと様々な働きがあるそうです。卵管からの分泌物でできているようですが、すごいものですよね。



水の中では土と同化して目立たない卵嚢ですが、引き上げて見ると意外にも透き通っていて、卵の様子が良く見えます。以下は2015年に卵の様子を継続観察したものです。

2月27日

3月2日

3月7日

まん丸だった卵がだんだん細長くなっていくのが分かりますか?

そして上の写真から3時間後…。




尾の部分が扁平なものから細長く変化した個体が動き始めました!!

たった3時間の劇的な変化∑(゜Д゜)

実は、その3時間ていうのは、飼育槽を寒い廊下から暖かい室内に移していたという条件の変化もあるわけなんですが…。

それにしても、たった3時間で形が変わり、動き方も変わりました。
動き方は説明が難しいのですが、最初は極たまーに「ピクン」と動くだけだったのが、3時間後には尾を「ピロロロ~」とふって動くようになりました。

すごいっ!!!!!




すっかりオタマジャクシらしくなったヒキガエルの卵たち。元気よく尾を動かし動き回ります。

それにしても、こんな無防備な姿で水の中に漂っていたなんて…

水の中で暮らす他の生き物たちにとっては、ご馳走というしかありませんよね。なので、自然度が高い場所では、ヒキガエルの卵を狙って、イモリやサンショウウオなど、たくさんの水棲生物が集まってきます。


ヤマアカガエルの卵@東京都あきるの市

想像してください。寒い冬をじっと耐えしのんできた生き物たちの前に差し出された豪華なご馳走たち。そりゃ、みんな喰いついて、喰いついて、喰いついて…。

気温の上昇にともなって、生き物たちが爆発的に増えるわけなんですね。それを支えているのが、実はこのオタマジャクシ(もしくは卵)たちだったんです。



しかし、産卵するための水辺と山とが道路で分断されたため、交通事故で命を落とすカエルが後を立ちません。最近は水辺そのものがなくなったり、さらには年々増加するアライグマによる捕食も確認されたりと、横浜だけでなく全国的に危機的状況にあるようです。

カエルの危機は他の野生生物にとっても食料喪失の危機。問題は根が深く、考えさせられます。







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だいだいマーマレード

2022-02-19 06:00:00 | 食べもの



鮮やかな色とほろ苦さが特徴のだいだいマーマレードとだいだいピール。普段は捨ててしまう部分も手間をかければ、味わい深い一品に。「だいだい色」の語源である鮮やかなオレンジ色。ピールはチョコレートをかけてショコラオランジェにしても美味しいです。

まずはリンゴを巻くような要領で皮を薄くくるくるとむきます!
無農薬でない場合は、塩でよく洗ってから切るといいそうです。


あとで調べたら、オレンジをむくように8等分くらいにしてから、白い部分を削ぎ取る方法もありました。そちらの方が簡単だったかな?

最終的に皮は千切りにします。



皮だけ3回茹でこぼして、水にさらしたあと、果汁と砂糖、袋に入れた種(お茶パックがなかったのでコーヒーフィルター使用⤵︎)を入れ弱火で煮ます。

砂糖の量は全体の60〜70%くらい。なる時間は少しとろみがつくくらいまで。20分ぐらいだったかなぁ?
皮が柔らかくなって、全体にとろっとしたら完成です。



ほろ苦さと酸味が絶妙♪

ヨーグルトやアイスクリームに良く合います♪



こちらはだいだいピール↓


皮を剥くとき、白い部分は残します。まずは茹でこぼしをしたあと、水に一晩つけ、それを2〜3回繰り返して苦味を抜きます。

砂糖はジャムより多めの80%ほど。
柔らかくなったら網に乗せ、3日ほど良く乾かします。



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