チャイのワークショップに参加してきました。
カレー屋さんで出てくるインドの甘くてスパイシーなミルクティー。
インドではチャイ
ネパールではチヤ
呼び方がちょっと違います。
基本的には同じもの。
というより、チャイもチヤもお茶全体を指す言葉なんだそうです。ミルクが入っていないただのストレートティーもインドではチャイだし、ネパールではチヤ。
スパイシーなものはマサラチャイだし、レモンティーもフレーバーティーもせ〜んぶチャイ。
この日話をしてくれたのは鎌倉で13年間チャイ専門店(紅茶専門店)「mimi Lotus」を続けてきたヒロミさん。
一昨年思い切って店を閉め、ネパールにチヤ修行に旅立った強者。その辺りのお話は機会があればぜひWS等に参加してご本人からお聞きください。好きなことを形にしている人がもつ輝きってほんとすばらしいんだな♪
現在は帰国されて、ワークショップや出張チャイ屋さんなどをしつつ、次のことを考えているご様子。今後の活躍からも目が離せません。
さて、そんなヒロミさんのお話から、今回気になったのが「茶馬古道」
その名のいわれは、その昔、雲南省で取れた茶を、チベットの馬と交換したことなんだそうです。その交易路が「茶馬古道」。
7世紀にはすでに交易があったようですが、流通の絶頂期は20世紀中ごろということですからつい最近。
主な交易品は雲南地域より塩、茶、銀製品、食料品、布製品、日用品など。チベット地域より毛織物、薬草、毛皮など。
茶馬古道…
なんか耳に心地よい響き…
チベットではタンパク源として、バター茶を飲む風習があるのですが、お茶の栽培が難しいらしいのです。
上の写真はブータンで飲んだバター茶。
名前の響きから美味しそうなイメージを抱いていたのですが、「塩味」なんですね(^^;;
飲み慣れていない身には、けっこうキツイ飲み物でした。もっともスープと思えばいいのでしょうか…
その土地にあった栄養補給の食べ物なんだろうなとは思うのですが、お茶は自国で栽培できないと聞き、これまたびっくり。
馬と交換していたくらいだから、もともとは嗜好品ということなんでしょうかねぇ。
で、このお茶がインドに行き着く頃にはバターがミルクに変わって「チャイ」として楽しまれるわけです。
さらに南へと進み、南インドでは熱々のチャイではなく、注ぎ替えながら空気を含ませ泡を作って飲むらしいです。口当たりの良さはもちろんですが気温の高い南インドでは、そうやって少し冷めたチャイの方が飲みやすいのではないかというのは、ヒロミさんのお話。なるほど〜。
中国では、茶葉そのものの香りや味を楽しむのに、場所によって飲み方が変わっていくのはおもしろいなあと興味を持ちました。
また、ヒマラヤ山脈や大河が阻む悪路を抜けるキャラバンたちは、お茶を固めてブロック状にして運んだとのこと。
緊圧茶(片着)の一種で磚茶(ひちゃ、とうちゃ)と呼ばれるものらしいです。
「磚」は「煉瓦」という意味で、煉瓦または敷石のような薄く長方形の板状のものをさす言葉だとWikipediaに書いてありました。
へー。あの固まったお茶は緊圧茶(片茶)っていうんですね。
確かにブロック状の方が運びやすいし、押し固めれば、一度にたくさん運べます。馬の背にくくりつけて運んだり、人が背負って運んだり…
茶馬古道…
ロマンを感じずにはいられません。
その土地の風土に根ざした自然との付き合い方をお茶という一つの食品を通して考えてみるのもおもしろそうだなぁと思います。
いつか、そんな旅もできたらいいなぁ…。
ヒロミさんの旅するチャイ屋さん、次は大船で開催予定。
場所は大船駅前、仲通りにある井上蒲鉾さん(おでんが美味しいとの噂)
11:00〜17:00、材料がなくなるまで営業とのことですが、早めに行ってぜひこれもゲットしてください。
損はさせませんよ〜!
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