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YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

芥子粒

2012-05-31 18:10:33 | 身近な自然情報


ナガミヒナゲシがついに「驚異」の実になりました。

なにが脅威かというと

この実の中に平均5000個以上の種が入っているのです。その大きさは直径0.2mmほど、いわゆる「芥子粒」です。

実が成熟すると、上部のふたのような部分が持ち上がり、風で大きく揺れた瞬間に、遠くまで散布されます。



上部をアップにしたものですが、すき間が見えるでしょうか?

ちなみに種子は5年以上生存するといわれ、環境がよいと発芽します。とにかく小さいので、コンクリートのちょっとした割れ目など、小さなすき間にも入り込むことができます。

上部の模様がなかなかお洒落ですよね。





この模様は花の時期からめしべの柱頭についています。

模様もかわいいし、花もきれいなんですけどね…。花のあとには、葉っぱがくんぐん茂り、ほかの花々を追いやってしまいます。一度はびこりだすと、繁殖力が強く、根絶やしするのも難しい。なんてったって5000粒。多いものでは10万以上の種子を作るんですから…。

かわいい顔して、なかなか恐ろしい植物です。

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