YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

繭玉から綿

2012-11-10 06:14:51 | 日々のお話


繭玉を手にいれました。カイコガの幼虫が糸を吐いて作る、あの繭玉です。





繭玉っていうと、頭に浮かぶのは糸取りです。写真は夏にカンボジアのシルクファームを訪れたときのもの。(詳しくはこちら)

でも、この繭玉から綿が作れるなんて、知りませんでした。

シルクコットンっていえば、聞いたことがあるような気がします。絹でできた綿は「真綿」と言うそうです。

それでは、真綿ができるまでをご覧ください(^o^)丿



まずは、繭玉を一晩、水につけます。



一晩おいたら、重曹を入れ(水、3Lに3g)、沸騰させた鍋に、繭玉を入れます。

ぐつぐつ煮ること20~30分。

アクがたくさん出ます。独特の臭いもあります。そら豆煮てるときのような…



本には、次第に繭が透けてくると書いてありました。イラストには原型のまま、透けてくる繭が描かれていて…

でも、実際にやってみたら、繭は透けてくると同時に、原型を次第に崩し、15分過ぎたあたりから、綿のように広がってきました。

念のため20分煮て、火を止めました。40度くらいに冷めるのを待ちます。



あとは、ぬるま湯の中で優しく洗い、重曹を流せば出来上がりです。本には、ぬるま湯の中で「繭をほかほかたたいてほぐす」って書いてありましたが、たたくことなくすでに広がっていました。

上の写真は繭、1個分。実はあまり発育状況(?)のよくない繭だったので、出来上がり量が少ないのかもしれません。



水を絞ってしまうと、さらに貧弱に見えました。輪っかの真綿を120個ほど作れば、輪ゴムつなぎの要領で1mほどの細めのマフラーを作れるそうです。



乾いたら、こんな風に膨らみました。

美しい輝き!そして、軽い!まさにシルクです。

おもしろ~い(≧∇≦)

そうだ、今年は綿花も育てたので、その種と比べてみよっと↓



左がシルクコットン、右が植物からとったコットンです。

色や手触りがちがいますが、どちらも同じように綿。つまりは細い繊維が絡み合ってできています。





虫や植物、生き物たちが作り出した繊維なんですね。

今まで、何気なく手にしていた糸や布ですが、大昔から、生き物たちを利用し、加工を重ね、作り上げてきたものなんだなぁと、改めて感じました。

もちろん今では天然の繊維より、化学繊維が主流なんですけどね。

糸とか、布とか、そしてもちろん食べ物とか…、なんかありきたりですが、ありがたいものなんだなぁって、しみじみ…。



カンボジアのシルクファームで買ったシルクのスカーフ。となりの女の子が織ったものです。

大切にしたいなぁと思いました。



出来上がった、シルクコットンは、数も少ないし、お花のモチーフにすることにしました。ちなみに、繭1.5個で作れます。

写真は、まだ制作途中。真ん中の綿は、食紅で染めてあるのですが、もう少し色を濃くしたいし、綿を止めるビーズは、もう少し派手なのにしようと思っています。


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